手刻みと自然素材で造る大工さんのブログ…

大工さんの作業場、現場の様子
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桧の下駄箱(玄関収納)を

2011-05-30 21:40:06 | 日報
…造っています。

下駄箱の中は板張りです。どこかの単語を借りれば、うちは板張りが標準仕様です

今回は桧の板です、杉の板を張るときもあります。

下駄箱の中を板張りにすると、靴のいやな臭いがあまりしないらしい…お客様の声です

さて今回の下駄箱収納ですが、ちょっと専門的な言葉、細かい話をしますが…

今回は下駄箱の中ですが、柱が見える張り方をしています。普通は柱をかくしてしまう

大壁に仕上げますが、なぜ下駄箱の中なのにわざわざ柱が見える手間のかかる張り方をしているかというと…

今をさかのぼること、2月、柱に墨付けをし刻む前に、柱の顔をみて番付をうつ作業をしていました、

番付、図面上の座標のことですね、どこにどの柱をもっていくのか図面をみながら柱をきめる作業です。

そのとき、どうしてもこの玄関収納にふさわしい柱が最後まで決まらず、番付に迷っていました、かくれてしまう

柱だからそれにふさわしい柱を選んでいたのですが、…、で結局画像に写っている柱にしました、きれいな柱だってので

‘よし、造作のときに君たちの顔をだしてやるからな’と、番付をうちました…。木もぼくに顔をだしてくれと

話しかけてました…。

ここで…、だったら、別の柱を買ってくればいいじゃんと思うでしょう、そこがちょっと違うんですよね

、値打ちに材を仕入れ、値打ちに建てるという法則があるんですよね、うまく文字で表現できないから

口で説明します、問合せしてください。説明にお伺いします

手間が掛かれば、値打ちじゃないじゃん、と、つっこまれますが…、値段は変わらす私のこだわりでやってますぅ


コメント
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