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アナス・ホリビリス

2020年04月02日 | その日その日
アナス・ホリビリス(ラテン語.annus horribilis、災厄の年、ひどい年の意)。1992年末、イギリスのエリザベス女王が王室のスキャンダルなどを憂いスピーチでこう話したそうです。それを知った時、私はラテン語ではそう言うのかと思っただけでしたが、以後、素晴らしい年(「アナス・ミラビリス」)と思える年は巡って来ず、毎年毎年このラテン文を思い出すのでした。

今年は、今までで最も「ひどい年」になりました。COVID-19と名付けられた疫病が拡大を続け世界中を覆いつくそうとしています。
今までの災禍と言えば、人為による事故、事件、紛争や自然災害でしたが、今回は細菌という、人の目には見ることができないやっかいな存在がひき起こしています。


かつては、ペスト、コレラ、スペイン風邪などが発生しましたが、すでに歴史の中の出来事になっています。残念ながら、今、災厄の最新バージョンが現実のものとなっています。
しかし、当時と現代では医療、医薬、衛生の発達は比べようがないほど進歩しています。問題がないわけではないのですが、今はそれらの力を信じつつ、夜が明けるのを待つほかはないのだろうと思います。

一人一人ができることのうちのひとつを私もしていく他はないし、そうするつもりです。
弾き籠もりには慣れています。チェロとインターネットの窓があれば大丈夫。まだ読んでいない本も山ほどあります。ペスト禍から逃れて書いたとする『デカメロン』の世界をそのまま行くようなものでしょうか。
やがて来るであろう「アナス・ミラビリス」を望みつつ。


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