外は晴れ。
明日から雪マークの天気予報、今日は曇りから雪の予報だったけど
朝起きて外を見ると青空、お日様も顔を出しています。
もっともこの辺りのお天気、油断はなりません。
でもやはり晴れると何か嬉しいものですね。
昨日やっとiBookstoreにE-Book写真集をアップロード完了。
せっかく取得したISBN(図書コード)が入力出来ぬままに終わりましたが、
自動的に付与されたベンダーIDがあればデリバリー出来ました。
ネット上の先人たちの体験記とは異なる展開に少し不安も。
もともとiBookstoreで出版するために必須は
米国納税者番号
アメリカ国内の銀行口座
ISBN
の三つが必要、と書かれていた内容が多かったのですが、
猫爺の場合、銀行口座は日本での取引銀行もリストにありましたし、
今回のISBNもベンダーID(自動的に付与されました)で通せました。
さすがに米国納税者番号は過去取得していたものを利用しましたが
アップル社の方針の変化なのでしょうか?良く分かりません。
今回の写真集、最終的に135頁となり
223点の写真、11点のショートエッセイ(英文)で構成。
アップルが無料で配布しているiBooks Authorと
iPadでの制作は実に良く出来たコンビ、と言うのが率直な感想。
iBookstoreでの本はiPad、iPhoneのみでの閲覧を前提にしていますので、
作りながらiPadで確認して行けるメリットは実に大きいと思います。
他のフォーマットであれば閲覧媒体によって
レイアウトなど大きく変わってしまいますから。
いずれのせよ、あとはアップルの審査を待つのみ。
通過すれば日本をのぞく世界50カ国で販売が始まります。
7ドル99セント。他の国はこの価格を前提に決められます。
(アップルの取り分はここから3割)
値段は自分で決めましたが高いのか安いのか分かりません。
もともとロイヤリティーは作家へのカンパだと思っています。
また今後の経過など書いていくつもりです。
写真集の内容ですがヴェニスの猫たちがモチーフ。
思えばこの組み合わせは既に5回目。
最初はJTB出版での「ヨーロッパ猫日和」でのイタリアの章、
のちにトレヴィル社での「Cats inVenice」
クロニクルブック社からの「 The Cats of Venice 」
最後はインターフォーム社からの「Cats in Venice」
と既に4回商業出版済み。
でも猫爺にすれば商業出版ゆえ内容の構成はいつも編集者任せ、
自分の思うようには出来ませんでした。
トレヴィル社、クロニクルブック社よりの二冊では
その当時の内容と現状では微妙に時代の変化も生じています。
この二冊ではヴェニスにおける動物保護団体に触れました。
ヴェニスでも過去イギリスの保護団体が活動を初め、
のちにヴェニス市民にその活動が移されました。
それはそれで良かったのだと思います。このことを二冊の本で報告。
しかるにその後、この流れは猫たちの集団移転へと繋がりました。
町中での野良猫たちが減ることは一見それはそれで良かったようにも思えます。
でも今思うと、本当にそうだったのだろうか?と言う疑問も。
どんな環境でも猫は猫として自由に生きることが猫らしいのでは?
と言う思いがあります。他の小鳥や自然の動物も同じく。
人の価値観やご都合で
他の生き物たちの自由を束縛する権利はあるのだろうか?と。
46日間の徒歩遍路の結果、人が命の頂点にあると言うのは単に人の奢りにすぎない、
と言うのが猫爺が得た真理でした。
そんな思いと、猫たちとヴェニスの関係を自分自身で再構成したい、
との意図で今回の写真集をまとめました。
ヴェニスとヴェニス人とそこに暮らす猫たちとの
かっての良き「共存」をきちんと残しておきたかったからです。
その意味でも過去の作品の集大成となりました。
12年ぶりの出版は過去の時のような感動はありません。
ネット上の出版と言うのは、見えていても存在しないのと同じに思えます。
今後この出版形態がどのように変化していくのかも見えていません。
電子出版が誰にも著者となる可能性を与えてくれた反面、
混沌とした出版の戦国時代への幕開けとも思えます。
情報だけが本の使命では無いとも思いますし。
今日はせっかくの晴れ間。これからちょっと散歩にでも出かけます。
お正月までもうあとわずか。この1年もあっという間でした。
来年こそ良い年でありますように。