猫爺のひとりごと

Macと写真と猫のことなどつづってます

Nikon Super Cool Scan 4000EDの内部

2011年03月28日 22時33分21秒 | Macな生活
今日は大腸内視鏡検査に行って来ました。
ちょうど一年前同じ病院でポリープ五個切除する手術を受け、
一年後にも必ず検査を、と脅かされてましたので。

で、今日も二個発見。
前回の取り残しかも?との先生の見立てでしたが、
とにかく見つけにくいものだそうです。
なんでも、今日二つ見つかっても明日再検査すると一つしか見つからないとか。
かくれんぼが好きなんでしょうね。

いずれにせよ悪性ではなさそうなので切除手術は慌てることは無いですよ、
との言葉にホッとした猫爺です。
また来年の検査と併せてその時に入院、手術、と言う予定で落ち着きました。

そんな話はおいといて、本題の我が老兵、
Nikon Super Cool Scan 4000EDのお話。
昨年末から大量のポジをデジタル化する作業に追われる毎日ですが、
先日作業の途中でスキャナーが停止する不具合が。
それで一日てんやわんやした顛末は既に書きました。

その後しばらくは調子よく動いていたのですが、
また少し前から同じような症状が出始めて、はて?と。
ソフト的な事なら解決策も見つけたのですが、
機械的なことになるとやっぱり手に負えません。
そのうちに『デバイスが認識出来ません』との警告も出て、
システムプロファイラからも4000EDが消滅。

仕方なくニコンに電話すると
それはハード的な故障だと思います、と。
で、案の定、既に修理受付期間を過ぎています、と。
それも去年終了したとのこと。
知らせて欲しかったな~、と愚痴を言いたくもなります。
ちゃんとユーザー登録しているのですからね。

ネットで調べると既にニコンでのスキャナー開発チームも解散?
これまた時代の流れなのでしょうか。
かってニコンサロンでお世話になりましたので
あまり悪口は書けませんが。

この手の苦情は各所で書かれていて、
良くあったのが同じく『デバイスを認識出来ません』の表示が出て
故障としてメーカーに相談された例。
皆さん高価な買い物をされたのに修理できないと聞かれてご立腹。

猫爺も仕方なくスキャナーから電源コード、接続コードを外し、
そのあたりにしばらく放置していたのですが、
やっぱりあきらめきれずまた接続してみると嘘のように復活。
何故~?

じゃ、いったい中ではどうなってるの?と。
で、またネット上をしつこく検索。

とにかく、メーカーが手を挙げているなら
あとは自分で何とかしないと行けないわけで、
頼れるのは善意からネット上で情報を提供されている方たち。

探すとありました、ありました。地獄に仏とはこのこと、
こちらでは本当に分かりやすく説明して頂いています。
http://ariake2007.blog47.fc2.com/blog-entry-95.html
(管理人の黒田さん、かってに転載させて頂きます。)

このサイトではスキャナーの分解方法を掲載されておられますが、
猫爺もダメ元で昨日4000EDの開腹を試みました。
中でどのように作動しているのか、との興味から。
あとは出来る範囲でホコリの除去と
スキャン途中での停止する物理的な傷害があるのかどうかの確認。

分解手順は先の黒田さんのページと内部はほとんど同じでした。
とりあえず左右のパネルを外して
実際スキャンがどのように作動するのか確認してみました。

以下がその動画です。
最初は自分のための記録でしたので携帯電話で撮っただけ。
ぶれ、ピンぼけはご容赦を。


まずはフイルムを入れると(今回はマウントで)
中の作動部分が最初に上下してピントをあわせ、
その後、後方にスライドしてスタンバイ状態に。

Nikon Super Cool Scan 4000ED



次にマックのモニター上でスキャン開始をクリックすると、
スキャン前の露出検出のために前にスライド。
この作業が終わるとまた後ろにバック。

Nikon Super Cool Scan 4000ED



このあと本番のスキャンが始まります。
終わるとまた後ろに戻りスタンバイ状態に。

Nikon Super Cool Scan 4000ED




猫爺のスキャナーを見る限り、
スライドを物理的に妨げるものは見あたりませんでした。
それでも正面から見て左側のパネルの下、
作動部下部には配線コード、フィルム等あり
引っかかるとすればこのあたりの可能性も無いとは言えないかな?と。

と言うのはネット上での事例の中で、
ジャンク品を安く手に入れて分解してみたら
機械の作動する部分にコードが引っかかっていて
外すと難なく動き出した、と言う例もありましたから。

ところで今回分解して気がついたことですが、
作動部がスライドする丸いステンレスで出来た棒状のレールですが、
左側は白色のグリスが残っていましたが、
右側にはほとんど見かけられませんでした。

そう言う仕様なのかどうかは分かりませんが、
猫爺は一日中稼働し続けていますし、
購入して既に9年経過していますので
あるいは右側のグリスの不足からスライド部が摩擦熱で膨張し、
その抵抗からスキャナーの停止もあり得るかな?と。

あとは他の方で書かれていた事例ですが、
スリーブの場合、これが奥につかえてしまって作動が止まる例も。
ただし猫爺の4000EDでは経験したことがありません。

これ以外、本体との接続のコード端子の不良に関する
ニコンからの報告事例もありました。
(端子を逆向きに突っ込むと故障の原因になります、と)

それからスキャナーの話とは異なりますが、
パソコンの基板で一時出回った粗悪コンデンサーのせいで
起動できなくなった例も。コンデンサーを換えると蘇るそうな。
天下のニコンさんががまさかこんなものを使ってはいないでしょうが。

とにかく今回は分解しホコリの清掃だけして終わりました。
またグリスアップは考えて見るつもり。
その後作業は再開しましたが今のところ不具合は出ていません。

子供の頃、ブリキのおもちゃを分解しては壊してしまった猫爺ですが、
今の歳になってもやっぱり分解してみるのはドキドキ。
今回は組み立て後、何とか動いてくれています。やれやれ。

考えて見たら、人間も機械も歳を取れば不具合も出てきます。
でも双方同じく、メンテナンス次第でまだまだ現役でも役立てます。
メーカーに踊らされず爺婆は爺婆で「爺婆の知恵袋」を大いに活用せねば、と。

と言う事でまた明日からデジタル化作業を頑張ります。

Venice for the Cats

2011年03月26日 18時07分20秒 | 猫たち
考えてみたら写真家(と自称するのはためらいもありますが)のブログで
一枚も写真の掲載が無いのは何故?と思われる方、きっとおられますよね?
ごもっとも。なにせ爺頭ですので掲載の方法がイマイチ分かりませんから。

猫爺のホームページは別サイトにて一応作っているのですが、
さて、このブログからどれだけの方が訪れて頂いているのでしょうか?
(この枠の左の『ブックマーク』から飛べます)
ホームページはアップルのiWebで作成していますので
カウントの貼り付け方が良く分からないのです。(同じくなにせ爺頭ですから)
だから確認しようが無いのです。

ところで今日、写真のデジタル化作業の合間に
同じくアップルのGarageBandで遊んでいて、
あ、この音楽データなら著作権にふれないのでは?と発見。
http://support.apple.com/kb/HT2931?viewlocale=ja_JP

で、以前ホームページ上に掲載した動画の音楽データを入れ替えてみました。
これならどうどうとYouTube上で発表できますから。
(これに至る顛末はこちら

YouTubeで発表できると言う事は、
このgooのブログ上にもも貼り付けることが出来ます。
で、早速本日、このブログに掲載してみました。
長いスライドショーなので途中で寝てしまわれるかも?音楽もくどいし。
子守歌代わりに、と思われる方、ぜひどうぞ。
(13分31秒!済みません写真が多すぎてこうなりました。)

またご感想など頂ければ励みになります。

Venice for the Cats

猫の手帖

2011年03月24日 00時21分23秒 | 写真
昨年末から始めた写真のデジタル化、今日で1300枚を超えました。
途中脱線あり、不具合ありで、ずいぶん道草を食いながらやっとここまで。
でもまだ道半ば、先を思うとため息が出てしまいます。

今、スキャンしているのは2002年当時のポジ。
ヴェニスとアンダルシア、二都市に三週間ずつ滞在した際に撮影。
帰国してすぐに現像に流し、
上がりをチェックしただけでそのままになっていた写真。
マウントもせずスリーブのままで。
それはその当時の事情があった所以ですがそれはまた別な話。

書架に10年近く眠っていた写真は今、目に新鮮です。
経年のフィルムの色劣化にも耐えられたのはコダクロームのおかげ。
帰国直後はまだ彼の地での残像が強く残っていたゆえ、
どうしても客観的に評価できなかったけど、今なら冷静に見る事が出来ます。
 
それらの写真は、まるで樽の中で眠っていたウイスキーのように、
見事に熟成し戻ってきたような感が。
一コマ一コマの中から記録された魂たちが
ふつふつとつぶやき初めているようにも思えます。

実は一昨日、昔お世話になっていた雑誌「猫の手帖」が
2008年に休刊されていた事を知りました。
編集を担当されていた「どうぶつ出版」も既にもう業務を停止?
少なからずショックを受けています。

事の起こりは先日、街に出たついでに久々に大手書店に立ち寄り、
そうそう、最近はどんな内容で頑張っておられるのだろう、との興味から。
その雑誌をいくら探しても書架には見あたりませんでした。
不思議に思って一昨夜ネットで調べてみたのです。

出版界も超氷河期とは承知はしていましたが、
「猫の手帖」は40年近い実績を持った老舗の雑誌社。
世の中はそこまで来ていたのだな、と。

猫爺は広告写真を生業とし、同時に自分の作品も撮り続けていた現役時代、
生来の猫好きゆえ猫がいればカメラを向ける事が積み重なり、
溜まり溜まった猫の写真を同じ大阪の出版社に持ち込むと快くOK、
数多く採用して頂きポストカード、カレンダー等に。

それで実績を積み、今度は東京に上京し雑誌社へ売り込み挑戦。
そのまったく無名の一写真家をすくい上げてくれたのが雑誌「猫の手帖」、
グラビアページ、表紙と何度か採用頂きました。

それらの積み重なりがやがて一冊の写真集に集約され、
JTB出版事業局より猫爺の初めての写真集「ヨーロッパ猫日和」へと。
出版の際は「猫の手帖」より心強い応援も頂きました。

その後、二冊目の企画を今度は編集部でお願いできないか、と持ち込むも、
すぐには無理と保留にされ、結果を待てなかった猫爺は
紆余曲折のあと、結局他の出版社で拾い上げて頂きました。
当時、既にフリーとして活動していたゆえ、生活は火の車、
活動費がどうしても欲しかったのが実情です。

しかし結果としてお世話になったところに不義理をしたこととなり、
申し訳ない思いからつい敷居が高くなりました。
猫の写真もその後公開する意欲も失せ、今日に至っています。

「猫の手帖」を編集されておられた「どうぶつ出版」のKさん、Fさん、
今もきっとどこかでご活躍と信じます。
こういう時代だからこそ、自らに正直に、清く勇退の道を選ばれたのでしょう。
ただ、今さらながらこの時代がどこでどう方向を見失ったのか、残念で仕方ありません。

猫爺もまだまだ頑張ります。止まった時計でも一日に二回はあうのですからね。
諦めないこと、夢を持つこと、いつも忘れないつもりです。
そうしてまた今頑張ってまとめている作品が再び世に出せるよう努力してみます。

時代は移っていくのだな、と思いつつ、
まだそれに抗おうとする気持は捨てないつもりです。


NikonScanで泥沼

2011年03月20日 00時01分06秒 | 写真
いやはや肝を冷やしました。
と言っても東日本大震災の事ではありませんが。

その地震の方は原発の対応で少し方向が見えてきた印象が。
被災者への対策も仙石さんが復活でホッとしています。
これで枝野さんも原発対策に専念できそうです。 
いっそのこと、与野党一致団結してこの国難を乗り越えて欲しいのですが。
震災から一週間、一時も早く復興へと道筋ができますように。

で、肝を冷やしたのはスキャナーのこと。
老兵のSUPER COOLSCAN 4000 EDをフル回転し、
溜まり溜まった未整理のポジをなんとかデジタルに、とで、
昨年末から少しづつ作業を進めいたのですが、
爺入試もありしばらくは作業が止まったままでした。

一昨日からまた作業を再開。
スライドフィーダ SF-200(S)を使ったコマ単位のスキャンに代わり、
スリーブのまま保管していたポジを
今度はストリップフィルムアダプタ SA-21でスキャン。
これも六コマ一度に連続スキャン。

で、その間は学校の予習などしながら作業をしていたら、
気がつくとスキャンはストップしたまま。はて?
いくら待ってもスキャン途中から復帰せず。
仕方なくフォトショップを強制終了。それから泥沼へ。

当然本日それまでにスキャンしたデータは強制終了のため全部消滅。
しかたなくまた一から始めたものの、同じところで同じ症状に。
コマとコマの間がシャドーでつぶれ分かりにくいから?とで、
仕方なくそこは飛ばしてしばらくはまた順調に作業。

ところがまた急に停止し、仕方なくまた強制終了。
で、復帰してみると今度はNikonScanが起動せず。
「重大エラー イニシャライズ」とあり、
詳細をみると「複数のNikonScanが起動しています」と。ええ?
複数ってどういう事?と。

何が悪いのかさっぱり分からずネットで検索してみても、
そんなトラブルにはどなたも遭遇されていないのか見つからず。
試しに、とでまだ購入せずそのままになっていた
VueScanでスキャンしてみるとちゃんと動きました。
ああ良かった、と胸をなで下ろしました。
だってこのスキャナーが壊れたらたぶんもうニコンさんでは修理不能?
まだ数千枚はあるだろうポジのデジタル化は暗礁に乗り上げます。

とにかくハード的な故障ではなさそうだ、と気持を切り替え、
バックアップしていたNikonScanを入れ替えてみました。
しかし同じく起動不能。同じメッセージが出ます。
VueScanとのコンフリクト?とアンインストールしてみたけどこれも駄目。

泥沼のまま夕方になって、疲れた爺頭で、あ、もしかして?と
G5の「ユーザ」ホルダー内の「ライブラリー」から
「Preferences」の「Nikon」ホルダーをのぞいて見たら、
ありました、ありました、NikonScanの初期設定が。
これをゴミ箱に捨てて再起動したら今度はちゃんと起動できました。
やれやれです。

しかしながらこうなった原因が分からず、
やはりハード的な不具合が引き金になったのかな?と。
で、恐る恐るまた作業を再開すると嘘のように順調。
とりあえず泥沼から生還というところです。

どなたかまた同じ不具合に遭遇された方、参考にして頂ければと思います。
今夜はよく眠れそうです。

原発報道の陰で

2011年03月15日 14時54分12秒 | 日々のこと
未曾有の東北地方太平洋沖地震が起きてすでにもう4日目。
ニュースでは福島第一原子力発電所の事故状況が刻々と流れています。
確かに一刻も争う事態の収拾が必須。
でもあまりに現状が見えていない気がしています。

この報道の陰でまだ膨大な数の被災者が各所で孤立し救援を待っています。
首相官邸からの報道では食料などの投下も始まったようにありますが、
そのあたりの詳細はあまり報道から伝わってこないような印象が。

がれきの下で救済を待つ人もまだまだおられるでしょう。
海水が行く手を阻み、充分な捜索が難しいのでしょうか。
各国の救援隊が現地に既に入っているようですが、
テレビのこちら側でただ傍観しているだけの猫爺として何ともやりきれません。

直前までの国会が政局にうつつを抜かしていたのにもうんざりしていましたが、
この地震よりさすがに野党側も態度を変化させて来ているようです。

国家危機という事では地震ももちろんそうなのですが、
今後の日本の方向づけへの議論も国家危機として認識が必要だったのでは。
この機会に本当の意味で与野党の枠を超えて話し合える素地ができるよう祈っています。

一時も早く救済を待つ人々が家族の元に帰れますように。