今日も1日の終わり。
良いお天気に恵まれて母の布団の入れ替えもできました。
その母ももうベッドに入って就寝の様子。まだ午後8時なのに。
今日は朝からクロネコヤマトさんが荷物を届けてくれました。
アマゾンで買い求めた中華製のデジタルアンプ。
AC電源込みで3350円という安さ。
なんでも人気中華アンプ「LP-2020」の後続機だそうで、
Levy社製「LP-2024」というデジタルアンプ、
アマゾンでも「ベストセラー一位」とありました。
なぜこんなものを買ったかと言うと、先日5週間ぶりに大阪の自宅へ戻ったおり、
妻から、これ、どうする?もう要らない?と渡されたものが。
Stax社製の「SRD-7」と「SR-X MK.2」と言うイヤースピーカーのセット。
イヤースピーカーの「SR-X MK.2」はコンデンサー型と呼ばれるもので、
その出力にはドライバーユニットである「SRD-7」と言う機械が必要に。
ただ、これだけで音楽を聴くわけにはいかず、アンプと音源が必要。
そのアンプももう無いので、残されたこのセットの処分を問われたというわけ。
このセット、実は40年前、猫爺がまだ若かりし頃、
ぼろアパートで暮らしていて、壁も薄いことからステレオで音楽を聴くにも不自由し、
無けなしの小遣いをかき集めて買い求めたものです。
さて、当時でいくらだったのかもう忘れましたが、
清水の舞台から飛び降りたつもりで買った記憶が。
でものちに結婚し、やがて音楽からも遠ざかり、
この機械の存在をすっかり忘れていました。
当時は「クリーデンス・クリア・ウォーター・リバイバル」や「サンタナ」など
若者らしい音楽を好んで聴いていましたが、このイヤースピーカーで聴くと、
音楽の細部まで聴き取れることにびっくり。
特に「スティーヴィー・ワンダー」の『迷信』を聴いた時はその透明感に感動を。
それでももう40年も前のこと、この機械がまだ動くかどうかも分からず、
とにかくアンプに繋いでみないと、と。
で、アマゾンで見つけた格安アンプなら、失敗しても惜しくはない、
と思って賭けに出ることに。
やけにちゃちいアンプとユニットをつなぎ、音源はいまだ愛用のiPhone4s、
電源を入れイヤースピーカーを耳にすると、もうがっかりするような音。
音量も低く、ボリュームを上げるとすぐに割れてきます。
ああ、失敗した、と思うも、どこかで「アンプも暖機運転が必要」とあったのを思い出し、
耳からはずしてそのあたりにしばらく放置しておきました。
母はデイサービスに出かけていて、その間は掃除洗濯、主夫業をせっせと。
やっと片付いてからもう一度耳に付けてみると、あ、蘇っている、と。
もっとも40年前に聴いた澄み切った音でなく、なんとなく小さくまとまった音。
所詮iPhone4sの音源だからなのか、私の耳の老化のせいなのか分かりませんので、
今度はマックに繋いでCDから録音した音源で聴いてみると、
こちらは随分音も際立っていました。いつも使っているイヤホンよりは格段に上。
これならほぼ昔のままかな?と少し嬉しくなりました。
ネットで調べてみると、この組み合わせ、未だにオークションで2万を超える落札価格。
捨てなくて良かった、と思いつつ、40年の歳月を超えて、
耳に届く音楽に少し感傷的になっている猫爺です。
随分懐かしい友人に再開したような心もち。
ちなみにさすがにもう耳あてのイヤーパッドは劣化してボロボロ。
これも調べてみると、なんと在庫限りとは言え交換用がまだ売られているとのこと。
次回大阪に帰ったおりにはぜひ買い求めなければ、と思っています。
またしばらく暇つぶしができました。
でもさらに40年先、誰がこれで音楽を聴いているのでしょうね?