MXテレビのDHC「ニュース女子」が、地上波で初めて沖縄左翼を批判したことで、しばき隊、のりこえねっと、左翼メディアが蜂の巣をつついたように「ニュース女子」バッシングを繰り広げている。
そんな最中、毎日放送(MBS)が「ニュース女子」批判番組を放送した。MBSドキュメンタリー映像'17「沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~」である。「ニュース女子」の内容がデマに満ちていると告発する内容だが、その報道手法は偏向のオンパレードだったので検証してみたい。
ディレクターはMBSの斉加尚代。橋下市長と凄まじいバトルを繰り広げ、コテンパンにやられたのに、最後に気味の悪い笑い声をたてて「これくらいにしときますけれども~」と負け犬の遠吠えをしたことから、全国に悪名を轟かせた人物。
そもそも、今回の斉加の番組は、最初から「ニュース女子」を批判する為に作られたものではないと思われる。左翼メディアの常套手段で、シールズや沖縄左翼など、反政府運動の側に立って、長期密着取材をしていたら、たまたま、「ニュース女子」騒動が発生したので、そのエピソードを加えた、というような内容である。
まず、番組名、個人名は特定していないが、多分、沖縄出身の弁護士・嵩原安三郎(たけはらやすさぶろう)氏にインタビューし、「基地反対派のほとんどは、沖縄人ではない」という某番組での発言をデマ認定しようと試みる。
ところが、嵩原弁護士はMBSの取材方法が「偏っている」と察知して、インタビュー映像の使用を拒否。すると、同じ番組に出演し、嵩原弁護士と真逆の意見を言った中野雅至・神戸学院大教授にインタビューして、嵩原弁護士の主張を批判させている。
更に、ヘリパッドや基地反対派に沖縄外から活動家や外国人が大勢参加しているのは周知の事実であるにも拘わらず、只管、沖縄出身者の活動家のみを取材し、沖縄外から来た人を全く画面に登場させない手法で、恰も反対運動を沖縄人だけでやっているような印象操作を行っている。
次に、「反対派」と敵対している依田啓示氏にインタビュー。依田氏も直ぐに、斉加尚代ディレクターの歪んだ取材意図に気づき、偏向報道に備えて取材状況をフェイスブックで事前に発信している。
この依田氏のインタビューシーン後、斉加尚代ディレクター自身が地元消防署長に電話し、「反対派に邪魔されたことは一切ない」と言わせて、恰も依田氏がデマを流した嘘つきであるかのように印象操作している(後日、ニュース女子が検証番組で同じ消防署長に取材し、「邪魔されたという見方も無きにしも非ず」という証言を得ている)。
その「デマ」が地上波の「ニュース女子」で放送された、大変だぁ、ということでMXテレビ批判へと繋げる。最後は、安倍政権が成立目指す共謀罪に結びつけ、恰も、極悪非道な政府が庶民を苛めているかのようなお決まりの「反権力物語」に歪められて終わっている。
ネット情報は玉石混交だから、嘘やデマ情報はいくらでも見つけることができる。だからといって、その「石」の部分だけ拾ってきて、「ほら、ネトウヨの主張は全部、嘘。だから基地反対派の方が正しい」と結論づけるとしたら、それこそがフェイクニュースである。
依田氏の情報には勘違いもあるかもしれない。だが、「両論併記でーす」と偽って、最初から一般人を晒し者にする目的で騙して取材するのは、ジャーナリストとして極めて問題ある行動だと言わざるを得ない。依田氏も沖縄の住民なのだ。政治的な考えが自分と異なる沖縄住民を欺き、意図的に晒し者にする番組を作る。これこそ「沖縄ヘイト」と言えるのではなかろうか。
沖縄では基地に反対する人も容認する人もいる。いろんな考えがあって当然なのだが、メディアは最初から反対派の密着取材ばかりし、それ以外の声を全く聞かない。今回のように、悪者に仕立てる時だけ、予断を持って偏ったインタビューをするだけ。両論併記なんて、真っ赤な嘘である。
今回の番組に登場する反対派住人は、昨年12月に放送されたNHKのクローズアップ現代+にも登場していたので、全くかわり映えしない。どの局も同じ住人を何度も取材しているだけなのである。だからこそ、基地容認派を取材した「ニュース女子」が地上波で流れたことは画期的だったのだが、それ故に左翼メディアから袋叩きにされたのだろう。
活動家の沖縄渡航に資金援助している「のりこえねっと」は、人権屋・差別利権屋の連合体のようなところで、共同代表の辛スゴは、沖縄独立を煽っているような人物である。国会前のシールズ・デモを裏から支えた「しばき隊」とも共闘しており、その関連団体メンバーで、実際に金を貰って沖縄に行き、暴力行為で逮捕された添田充啓は、自称・元暴力団員でもある。そんな都合の悪い事実は、この種の偏向したドキュメンタリーから完全に排除されている。
「ニュース女子」がBPOで審議されるなら、斉加尚代のMBSドキュメンタリーも審議されるべきだろう。だが、民放連は、左翼活動家のような人物ばかりをBPO委員に選任しているので、左に偏向した番組が問題視されることは決してない。そして、左に偏向したドキュメンタリーばかりが、視聴率がほとんどないにも拘わらず表彰される現実がある。斉加尚代のドキュメンタリーも、作る度に賞が貰える仕組みになっている。これでは、視聴者のテレビ離れが加速するのも当然であり、テレビに愛想を尽かした人々が、DHCなどのネット番組に流れていく構図が誕生したのである。地上波テレビが左翼活動家の広報機関となっている現状こそが異常であるとテレビ関係者が認識せぬ限り、テレビの衰退は止まらないであろう。
MBSの斉加尚代は、ニュース女子のようなDHCの持ち込み番組のことを、テレビ局が制作してないからという理由で『電波乗っ取り』だと非難しているが、限られたテレビ局だけが番組を制作し、左翼活動家ばかりを委員に選んだBPOを使って左偏向の思想統制をしている現状こそ、『電波の独占』なんですよね。 pic.twitter.com/fjzNfmBlRp
— CatNA (@CatNewsAgency) 2018年12月5日
【後日談】
MBSの斉加尚代氏が私に取材依頼をしてきた時の一部始終。
詳しくは、コチラ。
『MBS斉加尚代ディレクターからの取材依頼』
これ、僕にアプローチしてきた時と全く同じ。「番組名は言えないけど幅広い意見を取り上げたい」と両論併記を装って「ヘイトデマの発信元」として「捏造」された。初めて収穫した稀少なトウモロコシを出したら2回も要らないと断り、3回目で食べて芯をバッグに入れて持ち帰った。最初から変だった https://t.co/iadcr0iagG
— 依田啓示 (@yodakeiji) 2018年12月2日