写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

天つば (ソバじゃなくて「つば」)

2022年09月06日 | 随想

ドイツがめちゃくちゃになってきた。ロシア制裁は、ロシアではなく、ドイツ国民の生活を瓦解させ、ドイツの繁栄を解体しつつある。・・・・」(ドイツが対ロシア制裁で内部崩壊中 も)

あはははは・・・天に向かって唾(上を向いて唾を吐けば、その唾は自分の顔に落ちてくることから、「他人を害しようとして、かえって自分に災いを招くこと」をいう。)すりゃ どうなるかってぇことを身をもって世界中に知らしめしているのか、さすが先進国だねぇ。

 

潰されていくドイツ」の冒頭でも「米国が起こしたウクライナ戦争」であるはずのロシアを潰さず、「味方」であるはずのドイツなどEU諸国と、ウクライナを自滅させて潰している。最大の要因は、石油ガスなど資源類の貿易だ。ロシアは米国側に制裁されても石油ガスを中印など非米側に輸出できる。逆にドイツなどEUは冷戦後ずっと経済発展をロシアからのガス輸入に全面的に依存しており、輸入が止まると致命的だ。」

・・・・そんな大切な大切な金の卵を産んでくれていた親鶏の首を絞めようってんだから、そりゃあ自業自得っちゅうか因果応報っちゅうか、まあ哀れよのう。(自滅させられた欧州

ドイツの惨状と窮策は「Germany's energy saving rules come into forceドイツの省エネ規則が発効)」[Google翻訳で見ている訳だが] に詳しいが、どれも焼け石に水でしかない、と窺われるだけの代物だ。

ガスも、今は価格が大幅に上昇したと騒いでいるだけだが、これから寒くなってくると、暖房しようにもガスがない電気がないでは、待っているのは暴動か死しかないだろう。つるかめつるかめ。

 

泣きっ面に蜂というか、踏んだり蹴ったりというか、弱り目に祟り目というか、まぁ「身から出た錆」なんだろうが、ず~っと続いてゆくんだと思ってた「ロシアからの安価で安定的なガス供給」をオウンゴールで危機に陥れた矢先に、今夏は欧州各国を襲った「熱波」によって「物流」の要であるライン川の水位が大きく低下し、積荷なしでも航行できない船舶も出てきているんだとか。

ドイツは「脱炭素」の合唱をしながらも「原子力発電はやめる」というカッコつけただけの方針なのだが、これも背に腹は代えられないということで見直しの論議だけは活発のようだ。

 

藤原正彦の「日本人の真価192ページに、ドイツは原理原則に従って行動し「小さな過ちは犯さないが時折最大級の過ちを犯す」、という記述がある。2度の大戦の当事者であることもそうだが、ここでは多分、排ガス不正事件や「脱原発」をも想定して述べておられるのだろう。言い得て妙。

 

水不足は全欧州に見られるようで、イタリアでもここ70年間で河川の水位が最低に達したことから5つの地域で7月後半から非常事態宣言を出しており、フランスの農家では「水がなければ命はない」、「今後、熱波が毎年繰り返し襲ってくれば、将来に期待は持てない」と悲鳴を上げているとのこと。

フランスでは電力は「原発だのみなので水不足や熱波などの気候変動は関係ない、と思われがちだが、原子炉を冷やすための水(実際には冷やすための水を冷やす水)を、日本では原発を海沿いに立地して大量の水を確保しているのだが、フランスでは原発はほとんどが河川沿いに立地しているため、今までは豊富な河川の水を利用していた訳だが、その頼みの河川が干上がっているので、原発による発電量を低下しなくてはならない状態になっている。(仏、干ばつと電力不足に悲鳴)(猛暑で原発が出力低下?深刻な“電力危機”に直面するフランス

 

事程左様に今夏の欧州各国は熱波に襲われて大きな被害を被っているようだが、かてて加えて、欧州の港湾ではストライキもあるとのことで、物流全般でも混乱が長期化しそうだとのこと。もぅしっちゃかめっちゃか(欧州猛暑、エネルギー危機に拍車 物流停滞・電力低下)、というのが欧州の現状のようである。

 

で、河川の干上がりは欧州だけかと思っていたら、世界各地で「河川消失」の懸念があるということのようで、そう言えば長江が干ばつで水位が下がり、川底から約600年前の仏像3体が出現した、ということで、ほのぼのとしてる場合か?と思っていたのだが、あの国の電力の9割は水力発電によるものらしいので、ここも電力不足に陥っているのだとか。(「三峡ダム」こそ、長江流域の高温と干ばつをもたらす原因

 

干ばつで苦しんでいる地域があるかと思えば、片や、大洪水で「全土の3分の1が水没」したというパキスタンのようなところもある。

モンスーンによる河川の氾濫によるものらしいが、熱波によるヒマラヤの『氷河の雪解け水』が川底を駆け抜ける『氷河湖決壊洪水』だ(シェリー・レーマン気候変動大臣)という見方もあるようだ。

洪水はアメリカ南部ケンタッキー州でもおきていたり、西部ラスベガスでも豪雨で道路が冠水し、停電になったりもしているという。

 

災害というものは防ぎようのないものと考えられがちだが、かなりの割合で人災であることもある。

近年の都市災害の1つに「下水が溢れるほどの豪雨だった」とかが結構聞かれるが、それ、下水が能力不足ってだけのことでしょ?設計ミスやん。

熱海市の土石流災害なんてのは欲の塊と役人の無責任さが織りなしたもんだし。

・・・人間、もっと謙虚にならにゃなりませんぞ。それと、天に向かわなくとも唾吐くこと自体、慎まなきゃなぁ。