写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

虐殺・追放そして運河

2024年06月18日 | 随想
とより、日本のマスコミというのは片方側からの報道だけを受け売りで流して、他方側からの報道を全く流さないばかりか、偏向・嘘・大袈裟・捏造・やらせ・推測報道・過剰報道でしかないことは重々承知の上で、それでも何とか歴史の流れを大雑把に把握することはできるだろう、ということで一応の紹介記事として、NHKクローズアップ現代 取材ノート「パレスチナ問題がわかる イスラエルとパレスチナ 対立のわけ」というサイトを見てみる。が、やはり、一方に偏りすぎているというか、取材する者の限界というか、本質が何もわかっていないというか、まぁ如何にもNHKらしいというか・・・・。

日経新聞も「ガザ占領「意図ない」 イスラエル、正当性主張」という記事を掲げていて、さも、イスラエルは正しい、という主張しているようだが、おいおい、パレスチナ側からの声明も掲げてみろよ、って言いたくもなるところだ。(「ひとえに『無知』」パレスチナ・ガザをめぐる“日本の報道の問題点”は、その点、冷静に伝えている、と思っている。)


パレスチナ問題については、「パレスチナ問題 ハマスを排除しても事態は解決しない」というサイトのように、やれ2000年来の恨みつらみだ、宗教間の対立だ、などと群盲象を評すという成句の元となった「6人の盲人と象」の寓話のような、1つの側面をとらえてわかったような解説をしているサイトも多くあるが、それがはたして「大虐殺」と繋がるんだろうか?という、いつもの「常識と理性が対立したら、理性の方が正しい」という考え方で、推移を伺ってきていた。
  


ガザ沖の大型ガス田「ガザマリン」の権益問題が背後にあることは、うすうす感じてはいて、どうせ他人様のものを欲しがって、お得意の「横取り」はしてもだ、それが大虐殺による住民排除という愚挙にはなかなか結びつかなかった。(戦争と天然ガス:ガザの沖合ガス田
(ガザ沖ガス田:図)


ガス田横取りといえば、日中の境界線がああだこうだと騒いでいる日本に対して、お隣C国は着々と掘削施設の建設を進めて既成事実の積み上げを行っている。国際的にみて、今後どちらが有利になっていくかは小学生でもわかるというものだ。駄目な政権だよなぁ、ニッポンは。




大虐殺によるかどうかは別として、住んでいる多くの住民を排除しようとする計画(「民族浄化」計画)の存在が明らかにされた・・・リンク先はGoogle翻訳で日本語版が読める。

あるいは、「情報省の完全文書: ガザ占領と住民への完全移送」(ヘブライ語のサイトなので、これもGoogle翻訳で日本語版が読める)というサイトにも詳細が載っている・・・・しかしだ、ガザ地区住民のシナイ(エジプト領だぞ?)への強制永久移住をさせよう、などとという、あまりにも身勝手な理屈をつけた計画だ。「強制」かつ「永久」の「移住」って、それ移住じゃあねえだろ。「追放」だろう、「強制追放」。

で、その背景というのが、どうも、スエズ運河を凌駕する大運河を、紅海からシナイ半島の東側のアカバ湾を経由して、そこから内陸部のネゲヴ砂漠を経由してガザ地区の北東付近で地中海まで繋ごうという、いわゆる「ベングリオン運河」プロジェクト

(ベングリオン運河)

運河計画のルートにパレスチナが隣接して邪魔、ということもあろうし、そもそもこの運河の建設に際して、岩を砕いたり、大きな溝を作るために「地下核爆弾」という破壊力抜群の道具を使うような計画らしいが、その近くに人が住んでいることは非常にマズい訳だ。
だから、強制的に追っ払ってしまえ、という論法なのだろう。砂漠の民は考えが乱暴だよなぁ。
この運河が完成すれば、通行料はもちろん見込めるのだが、それ以上に、「言うことぉきかねぇと・・・」という軍事的圧力となる。戦略的には投資額の数千倍の効果が見込めるだろう。

The Ben Gurion Canal




宗教問題は「6人の盲人と象」の寓話のような一側面でしかない、と上記で指摘していたところだが、日本人にはとても想像すらできない大虐殺(C国の歴史を見ると易姓革命とかで内乱が常態化している訳だが、そのようなときの兵隊さんの食料というのが「両脚羊」なので虐殺そのものは常態化なのだ)なのだが、アメリカという国も、先住民の虐殺につぐ虐殺や日本人の虐殺(原爆大空襲)などを平気でやってて全く悪びれることが全くない、というところ等をみると、やはりこれは「宗教」にも一因が絶対にあるはずだと思って聖書を見てみたところ、やはり、虐殺を正当化する箇所があった。(そういえば、「十戒(2015年2月8日)」の最期の部分でも少しだけ指摘はしていた・・・)

旧約聖書 民数記(モーセ五書の第4書)第 31 章7から18あたり
(7)彼らは主がモーセに命じられたようにミデアンびとと戦って、その男子をみな殺した。(10)すまいのある町々と、その部落とを、ことごとく火で焼いた。(17)子供たちのうちの男の子をみな殺し、また男と寝て、男を知った女をみな殺しなさい
(注)ミデアンびと・・・サウジアラビア北西部、タブーク州地域に住んでいた民族
民数記 全36章(日本語英語対比)
民数記31(ふりがな付)
Numbers Chapter 31(英語版のみ King James Bible)

・・・にしても、「18 ただし、まだ男と寝ず、男を知らない娘はすべてあなたがたのために生かしておきなさい。」なぁんてのは、当時の価値観だろうが、虐殺の正当性と同じく、今でも生きてるんだろうなぁ。聖書の聖は性にしときゃ如何?。