真夜中 …推定 1時半ごろ
ママさんの携帯着信音で目が覚めたっちゃ
しばらくママさん電話と話した後
『分娩室に入った』とか何チャラ言った後
大急ぎで着替え
ぼくパッパのベッドの端で 毛布咥え
何が始まったのか眺めてたら
パッパが
『お前もおいで』
といって 庭でおしっこして 大急ぎで
車に飛び乗ったの。
ボク知らない道だね。
パッパが
『見えてきた。』って言うけど 暗くて見えんチャ
ママさんだけ降りて
ボクとパッパは もときた暗い道を 引き返し。
きた時と違ったのは パッパさん
コンビニでパンとコーヒー買ってきたくらい。
ボク『パン食べたい。』って言ったんだけど
『これ朝飯。』ってパッパさん。
『ママさんに作って 貰えんのか?。』
家に帰って
長いすの上で 少しウトウトしたら
パッパさん お話始めた。
今日 お姉いちゃんの赤ちゃんが 生まれる事
だからボクは 叔父さんになる事
叔父さんは 赤ちゃんを 守らなければいけない事
解らないから 少しすねて見せたけど
パッパさん 笑ってるの。
『散歩行くよ。』
難しいことは 散歩の後々。
きっと 散歩から帰ったら ママさんも帰ってるよね。
お日様 すぐ出るかと思ったけど
まだ薄暗いの
ママさんいないし 少し…
あくびまで出てくる。
でも お日様出てくるの 遅くない?
今日は 雲が多いっちゃ
叔父さんになった事 お日様に報告するっチャ。
パッパさんが
『残念だったね。』って
慰めてくれるけど。
ママさんは帰ってこないし パパは会社だし
今日は 一人で留守番。
パパが会社に行くとき
久しぶりに 『ピィ~ピィ~。』って鳴いたの。
でも お昼にママさんが帰ってきた。
ママさんは
『叔父さんになっても 甘えっ子ね。』
番外編
パッパが お昼で帰ってきたので
赤ちゃん見に行ったっチャ。
ボクは 車に残されたけど
近くまでいく事に意義があるっチャ。
ボクが これから
この子を守るっちゃ。
今日も みんな幸せだったらいいね。
CARL