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メディア・ウォッチング 『崖っぷちの民主党政権』

2010年12月20日 01時54分42秒 | 映・文・経・社・放送
メディア・ウォッチング 『崖っぷちの民主党政権』

風前の灯火というイメージが明確に浮かび出ている菅内閣。

菅直人さんは市民運動出身であり、この点では米国のオバマ大統領と共通だという。

贔屓目に見ると、それだから日米がある程度親密さを回復出来たのかも知れない。

 お金をかけないで選挙活動を!という掛け声で市民運動を展開してきた若き菅さん。

厚生大臣時代には薬剤エイズから被害者を救済するべく大活躍。

大鉈を振るった。

民主党政権:古い体制からの脱却を目指した小鳩政権から替わって政権の担い手となり、清廉な、実行力ある首班として期待された。

菅直人さんが最初に掲げた"不幸を最少にするという路線"を徹底追求していたら、不支持率98%前後(ネット上)という不人気はなかったろう。

 第一次菅内閣で、まず消費税を上げ、法人税を下げるという、不幸を最少にするという路線と真っ向から反する増税問題を選挙で取り上げて、大ブーイングを喰らった。

 消費税を上げ、法人税を下げるという上滑りの言葉で民主党・与党は参院選で大敗北、そこでは多数派から失墜、いわゆる"ねじれ国会"になった。

小沢氏と党の代表を争う選挙では清廉イメージで辛勝、第二次菅内閣が出現。

ここでやや支持率を回復。

 しかし党代表選挙当時、国交大臣であった前原さんが暴走、公務執行妨害の嫌疑で中国人船長を逮捕拘留、

これが拘留延長になり、中国の激しい抗議・抵抗にあって処分保留で釈放。これで支持率急落。

 海上保安庁が撮った数十時間のビデオの公開問題でも非公開にこだわり続け、支持を失う。

前原外務大臣の不用意な北方領土問題発言でロシア大統領のやる気を呼び覚まして日本の領土であるべき北方領土にロシア大統領訪問をいたずらに訪問させる結果を生んだ。

"右翼"の前原さんをおさえられない菅直人さん、支持率さらに急落。

 唐突なTPP(アメリカを中心とするトランスパシフィックパートナーシップ)問題でも前原さんの強硬路線に乗って多くの支持者を失っていく。

 これでも内閣支持率急落。

神風かと喜んだ北朝鮮の韓国砲撃(延坪島)事件でも、あたふたして対応不十分・後手にまわって支持率急落。

仙谷官房長官・まぶち国交相への問責決議案が通って、死に体となったという極言さえ見られる。

 各地の地方首長選挙で民主党は敗退傾向がくっきり、来年の統一地方選をどう乗り切るか?

党内で議論噴出となり、内紛が絶えなくなる悪循環が予想され、民主党は弱体化必死だろう。

1%の支持率でも政権から降りないと囁かれ、"右翼ファシズム"へ傾斜への懼れさえ感じさえる菅直人さん。

このままでは持たないだろう。

金看板の事業仕分けも色させつつある現在、神風も吹かないだろう。風前の灯火か菅内閣。

数十年間のながきにわたる自民党政権 経験は豊富。だからこそも官(霞ケ関)を頼って政権運営をやってきた。

高度成長期はまだしもデフレで経済縮小期には舵取りは政治主導でも官僚主導でも至難の業。

 経験も浅く、政治主導はなおさら有言実行は難しい。

 風前の灯火というイメージが明確に浮かび出ている菅内閣。

霞ヶ関頼りの菅さんのもう一つ顔、政治主導で命懸けで有言実行の"トップガン"的に計画遂行すべし。

 千万人といえども我行かんという気概で一人でも闘って、有言実行をやり遂げて亡くなった高杉晋作をみならってほしい。
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2010年11月30日 10:35 投稿 ジャーナリスト・ネットのケイ・イシカワ記 記事から転載


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