名古屋美味しいもん、不味いもん食べある記

美味しいものは、自分の脚と舌で探すもの。ガイドブックやフリーペーパーは全て広告。本当にいいものを見つけよう。

《山本屋本店》と《山本屋総本家》。あなたはどちら?

2012年08月18日 | 日記
久しぶりに【山本屋本店】に行った。
僕は、【山本屋総本家】よりも、本店の味が好きだ。
サービスも良いし、接客も本店のほうが慣れている。

味は好みだが、本店のほうが、ダシの香りが残っているのと、コーチンなどの料理もダシやタレを使っているのがいい。

ご飯のお代わりとか、漬物のお替りが無料というのも、若い人には魅力かもしれないが、それ以上に、【もどき】を使っていない。

僕は、こういう店に入ると、まず、お酒と【板わさ】を注文する。
それで、店の姿勢がわかるからだ。

徳利の質や、お猪口の粋さ加減を知れるからだ。
さらに【板わさ】。
蒲鉾は本当にピンキリだ。
100円未満のものから、3000円以上もするものもある。
本店のかまぼこは、質の高いものを使っているのが嬉しい。

以前、【藪蕎麦】で板わさを頼んだとき、がっかりした事を思い出す。
500円の金に見合うものを出す店がいい。

椎茸も国産のものを使っているし、玉子もプリプリのものが入っている。

味噌煮込みは、「高い」という人がいる。

【まことや】は高い。
味も素っ気も無い。
サービスも接客も良いとは思えない。

本家は違う。

自家製の漬物と、アツアツの鍋。
ご飯もまぁまぁ。
最後にはお茶を入れ替えてくれたり、以前は、最後にお絞りも替えてくれた。
今は、そういうサービスはなくなったが、これでこの価格なら決して高くは無い。
ふと食べたくなることがある。

僕は、チェーン店では料理など出ないと思っている。
混ぜる、調味料を振りかける。
ダシなど使っていない。

それが料理とは思えないからだ。

しかし、本店は、それなりにしっかりしていると思う。

総本家には、壇渓通りの店に入った事がある。
ここは良くなかった。
接客が仕事のはずのオバちゃんたちが、大きな声で笑い合い、客に対してもあまりにもぞんざいだった。

この店だけなのかもしれないが、1500円出すからには、もっときちんとして欲しいと願う。

【サガミ】の味噌煮込みは、味が薄い。
僕は本来うす味が好きなのだが、味噌煮込みだけは、八丁味噌で作った濃いスープがいい。

【山本屋本店】【山本屋総本家】【まことや】【サガミ】。
それぞれに客質が違うが、一度は食べ比べをして欲しい。
僕は【本店】を薦めたい。

好みというのは、味だけでは決まらない。
自分の人格というか、生活習慣にあったところがいいと感じるものだ。
作業着で入った店に、正装をした家族が上品に食べている店では落ち着かない。
逆に、懐石料理に慣れている人が入った店の女の人が、
「あいてるとこに座って」なんて、やや乱暴に言うと、もう来たく無いと思ってしまう。

好みの店とはそうやって決まってしまう。
自分の立場で行きやすいかどうかということだけだ。

ただ、どちらの店が、きちんとダシをとっているのかということがわかるようになっていただきたい。
そうなれば、大切な友人や、大切な仕事関係の人と行くときに、どの店がふさわしいかがわかるからだ。

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