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チェリスト 阪田宏彰のBlog

日々感じたこと、おすすめなモノ、お気に入りなど

私的メンバー紹介

2013-04-29 | YAMATO String Quartet
YAMATO String Quartet 2013 in 渋谷さくらホール
18:30open/19:00start


いよいよ明日です。
今さらですが、公的ではないメンバー紹介を。


神奈川フィルのソロコンサートマスターのみならず、あちこちで活躍する石田泰尚。
強烈なカリスマ性を持ち、女性ファンのみならず、意外に男性ファンも多い人です。
893かチンピラかという風体と、長渕剛に憧れた少年の立ち居振る舞い。
近寄りがたいですが、実はシャイで真面目な人です。
彼独特の感性を持っていて、お客様に喜んで帰ってもらう事にこれだけ真剣な人は珍しいでしょう。


元山形響コンサートマスターの執行恒宏。
メンバー唯一の本物の元ヤン。もちろん一番肝っ玉が据わっています。
典型的なAB型らしい大ボケを、落ち着いたままで連発します。
昨年のアンコールでは譜面を忘れて取りに戻った人です。
でも演奏は素晴らしいし、石田とのコンビは一見の価値があります。


読売響の榎戸崇浩。
飛び抜けて正確な演奏力を持ち、そして周りにも細かい人です。
飛び抜けて不正確な僕は、結成当初から常に駄目出しをされてきました。
もちろん今回も。
そしてそれは常に的確です。
僕ととって心強いアドヴァイザーであり、20年に渡るHG(ドイツ音名で読んでください)レースの競走相手。
20年間、一進一退の攻防を続けてきました。


代表という名の雑用係を引き受けて、はや10年が経とうとしています。
来年に迫った結成20周年に向けて企画を練るのも僕です。
素晴らしいメンバーを抱えて、もっと活動の場を拡げなければいけません。
代表としての力不足は否めませんが、このブログはクラシック奏者のブログとしては、割と多くの方に読んで頂いています。
週間5000hit、閲覧IPも週2000を超える読者の皆様、アイディアやコネやツテをお寄せください。
ついでにチケットも、宣伝もお願いします!



何で前日になってメンバー紹介なのか?
明日喋ることを考えているのです。今まで事前に喋る内容を考えたことはありませんでした。
明日はMCヤバいな・・・。

それでは明日、会場で!

アンコール

2013-04-28 | YAMATO String Quartet
YAMATO String Quartet 2013 in 渋谷さくらホール
あるんです。今年も。
もう決めちゃったし、近藤さん書き下ろしですからね。
たとえ拍手が無くてもやります。
覚悟してください。

何をやるかは秘密です。
ヒントはプログラム前半に隠されています。

アンコールの演奏が始まってもしばらくは分からないでしょう。
自分で弾いててもも分からないくらい。

コンサートに来られる方で、答えが分かった方はこっそりメールかコメントでお知らせください。
当たった方、先着順でYAMATO String Quartetの初期のCD「山田耕筰室内楽全集」を差し上げます。

たった今、廃盤になっている事を確認しようとしたら、中古が\9,800-で売られててビックリしました!
「山田耕筰 室内楽全集」YAMATO String Quartet

ウチに残ってるの全部売りに出そうかな・・・。

Focus Ⅲ

2013-04-27 | YAMATO String Quartet
オランダのプログレッシブ・ロックバンド「Focus」。
これも今回初めて知りました。
結構当時のロックファンには有名なんですね。
そして、今なおメンバー交代をしつつも現役で活動を続ける息の長いバンドです。

とても個性的なバンドです。
Focus Hocus Pocus


クラシカルな要素が出てくることにはもう驚かなくなりました。
でも、まさかヨーデルが出てくるとは・・・。

この「Hocus Pocus」という曲も候補に挙がったのですが、このヨーデルをお笑いにせずに演奏する自信が持てませんでした。
そして選んだのがこれ。
Focus Live At The Rainbow (Part 3)-focus III


やはりクラシックの素養を見せつつも個性的なトラックです。
近藤さんのこの曲に対する切り口は、いつもながら見事なものです。
自分ではオリジナルよりも内容が伝わるのではないか、と密かに自信を持っています。

心配なのは、オリジナルを知る人が客席に皆無かもしれない、ということ。

でも、未知の曲として聴いていただいても面白いトラックになっていると思います。
期待値に対するお得感が一番大きい曲目になるでしょう。

乞うご期待。
あ、期待値は下げとくんだった・・・。

Deer Hunter

2013-04-26 | YAMATO String Quartet
以前に比べると映画音楽の比率が下がってきたYAMATO S.Q.。
4/30のコンサートではこの1曲。
STANLEY MYERS Cavatina


美しい曲です。
ギターのポツポツと空気に消えていく音が、何とも言えない儚さを紡ぎだしています。

映画「ディアハンター」はかなりキツい映画です。


見ての通りのショッキングな題材を、この曲と合わせたところが凄い!
映画を見終えた時に残る哀しさを美しく感じてしまう自分を怖く思ったり。

ギターの減衰音による旋律には、想像力をかき立てる隙間があるのです。
弦楽器には真似出来ない世界です。

近藤さんがどのような世界観を繰り広げるのか、YSQはどこに焦点を当てるのか。
仕上げは火曜日にご覧頂きます。

天使のイントロダクシオン

2013-04-25 | YAMATO String Quartet
井村さんに撮影して頂いた4人の写真、これが今後正規採用される写真です。


僕は意地悪なインテリ風、だそうです。
まあ意地悪なこともありますけどね・・・。
井村さんの感覚は、自分たちには見えない自分を見据えているので、その感覚を信じることにします。


さて、本題。
ピアソラの天使シリーズ。
「天使のミロンガ」と「天使の死」は比較的有名ですね。
「天使のイントロダクシオン」と「天使の復活」はあまり知られていないように思います。

というか僕が知りませんでした。


さて、4/30に渋谷さくらホールで取り上げる「天使のイントロダクシオン」。
Introduccion al Angel by Astor Piazzolla


ピアソラ本人の録音録画はyou tubeでは見つかりませんでした。
でもこのピアノすげ~って聴いてたらパブロ・シグレルでした。
そりゃ良いわけだ。


分かりやすく覚えやすい旋律のバラードでもなければ、強烈なインパクトで疾走する曲でもありません。
地味です。渋いです。
でもとても沁みる曲です。

これだけピアソラ作品を取り上げてきて今更ですが、タンゴにはバンドネオン・ピアノ・ベースが欠かせません。
ベースの代わりを僕が務めるのも苦しいのですが、ピアノの泣きや、バンドネオンの咽びは弦楽器の自然な響きとはかけ離れています。
でもこの曲ではそこを無視しては進めない何かがありますね。

やってやろうじゃないか。
僕はベースだけど・・・。

Little Wing

2013-04-24 | YAMATO String Quartet
ジミ・ヘンドリクスの事を、何も知りませんでした。
名前だけ。

今回「Little Wing」をやることになって、ようやく興味を持ったのです。
Jimi Hendrix Little wing (HQ)


今までもレッド・ツェッペリンやマイケル・ジャクソンなど、弾き始めてから急激に知識を蓄えたアーティストやジャンルがありました。

ごく僅かなアーティストはジャンル分けを超越してしまう事があります。
マイケルをポップだとかダンスだとかブラックだとか言ってもしょうがないのです。
マイケルは「マイケル」でしかない世界を持っています。
ビートルズをアイドルとかポップスとかロックとかに区分けしようとするのも無理でしょう。

でもこの人ほど、この人でしかないジャンルは他には無いかもしれません。


彼は右利き用のギターを左右逆に持って弾いていたそうです。
そのギターパートは左利きのヴァイオリニスト石田泰尚が。
決して素行が良いとは言えない、けれど繊細な彼の歌を執行のヴァイオリンで。
振り回され続けたエクスペリエンスのメンバーを榎戸と僕で。

今日のリハーサルでギタリスト役はだいぶ気持ちよくなってきたようです。
後は僕と榎戸がもっと振り回されれば成功でしょう。

彼の出生や生い立ちから来る哀しさや、この曲に込めた彼を生み、そして捨てた母親への気持ちを感じつつ。
その中で破壊的なパフォーマンスやディストーションが生まれていく過程を辿れたら、と思います。

楽器は燃やしませんが・・・お楽しみに!

石田泰尚の2nd. vol.2

2013-04-23 | YAMATO String Quartet
先日の井村重人さんによる撮影の中から、石田泰尚の一枚。


普通、こういうちょっとタイミングを外されたときの顔って、おかしな顔になるもんです。
撮影を終えて井村さんと雑談していて改めて感じたこと。
「彼は常に360°からの視線を意識して生きている」
どこに居ようと、自分の見せ方を考えずにいる瞬間は無い人なのだと思います。
持って生まれたスター性というか、スターである以外の生き方が考えられないタイプの人ですね。


その彼が2nd.violinを担当する事について、去年も書きました。

「石田泰尚考」
「石田泰尚の2nd」

昨年、石田が2nd.を担当したMozartについて。
W.A.Mozart Kv.156 弦楽四重奏曲第3番 ト長調 / YAMATO String Quartet


賛否両論あったようです。

賛成意見の内訳は、
「石田くんが2nd.を弾くとの曲が生き生きするね!」
「執行くんの1st.の魅力も使わない手は無いよね!」
など。

逆に反対意見は
「やっぱり石田くんは1st.だよね~。」
「石田くんに目が行くからメロディーに集中出来ないよ。」
などなど。
どれも納得の意見なのです。


おそらく僕の大好きなハイドンやモーツァルトには、この路線を採用していくと思います。
まあ、僕はこのバランスが好きなんだな。
常に周りを見失わず冷静でいながら、美しくバランスを失わない執行の1st.も好きです。
これでもかという存在感をアピールしながら、音の透明度で他の喋り手をコントロールする石田の2nd.も好きなのです。

だから、何と言われようと今年もやります。
ハイドンの「鳥」「ひばり」から抜粋する2トラック。
ハイドン自身が同じ動機を使って書いた似て非なる2曲です。
緩徐楽章だからこそ、音数やリズムではなく、たった一つの音での2nd.のシゴト、がよく見えるだろうと思います。


もちろん石田の1st.も他の曲でたっぷりお楽しみ頂きますが、このクロウト的なポイントを楽しみに聴いて頂けたらとても嬉しいのです。

曲目(若干)変更!

2013-04-22 | YAMATO String Quartet
先日井村さんに撮影していただいた中から、今回は残念ながら使われなかったショットを。

当日配布のプログラムには、井村さんイチ押しの僕がやーらしい感じで写っているショットが使われます。


さて、表題の曲目変更のお知らせ。
4/30に迫るYAMATO String Quartet 2013 in 渋谷さくらホール。
予定されていた「天使のミロンガ」を「天使の死」に変更させて頂きます。
ASTOR PIAZZOLLA "LA MUERTE DEL ANGEL" [HQ]


7/1の横浜みなとみらい公演では逆に「天使の死」を「天使のミロンガ」に。

まあ、お客様にとって大した違いはありません。

でも近藤さんは緊迫の事態に!
そして僕たちメンバーの譜読みは間に合うのか!?
なぜそこまでして変更するのか・・・?
それは秘密です。

YAMATO始動。

2013-04-22 | YAMATO String Quartet
昨年、星加海画伯に描いていただいた版画風イラスト。


今年、このイラストを元に井村重人さんに撮って頂いた「実写版」


さて、どうやって使いましょう。


4/30に迫った渋谷公演に向けてリハーサルでした。
先月の譜読みというか譜面配給の日から3週間。
今日は本格的?にリハーサル開始です。

我が家に来ると、いきなりパン1になってベランダでタバコを吸ったりする某ヴァイオリニスト。
今日はさすがに寒かったようで、服は着ていてくれました。

その彼の一声で、今年のメインはレッドツェッペリンの「移民の歌」に決定しました!
昨年の「カシミール」に引き続き、ツェッペリンの疾走感をお楽しみください。
Kashmir : Led Zeppelin / YAMATO String Quartet Arr.近藤和明


とってもとっても聴いていただきたいコンサートです。
そしてまだまだいくらでも席はございます。
是非お誘い合わせのうえ、ご来聴ください!

フルートアワー終了!

2013-04-21 | YAMATO String Quartet
フルート奏者で、オホーツク観光大使でもある谷藤万喜子さんの「フルートアワー」に出させて頂きました。

素晴らしいメンバーに混ぜていただいて、本当に楽しい機会になりました。

ラジオの様なコンサートにしたかったそうです。
ラジオにしては随分と密度の濃い内容でした。
この濃度は年一回が限界でしょう。

谷藤さんが組んだプログラム構成も面白かったのです。
それも旦那様、本田優一郎さんの作編曲があってこそ。
それぞれの世界で活動する4人が見事に融合されていく2時間は、演奏者自身が楽しい時間でした。


ただ、演奏者が楽しくても、お客様に響かなければ意味がありません。
実際に本番を終えてみて、予想以上にお客様の反応が良かったのにはホッとしました。
久々に急造ピチダコで火を噴いた甲斐があったというものです。

追加した座席含めて60席の会場から、打ち上げ会場に30名が移動するという状況はまず見ないですね。
出茶屋さん、出茶部会長をはじめ、小金井の仲間達も駆けつけてくれました。


横浜から来てくれているのに小金井組に組み込まれたYさんと、出茶部の子供たちのアイドル林くん。


音楽通のKさんと、我らが出茶部会長の渋い一枚。


会長のお話に耳を傾ける旦那様とピアノの大島さん。


車だったので飲めませんでしたが、もっと続けたい打ち上げでした。
5/26の北見公演に向けて、まだまだ出来ることはありそうですが、チームワークは既に絶好調です!


4月前半の怒濤のスケジュールがこれで一区切り。
ここからは4/30、YAMATO S.Q.2013、渋谷さくらホール公演に集中します!

2週間ほど、YSQのネタで毎日更新します。