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SMAPが出演した番組レポメインなブログです。たまに、ドラマや映画の感想などもあり。

スマスマレポ詳細版。「スマ進ハイスクール」(百田尚樹)

2014-06-09 21:32:23 | スマスマ

<音声ガイダンス>山崎アナ

<特別講師>百田尚樹

*紹介VTR

<テーマ>原稿用紙1枚で書くショート小説

Q小説家というのはどういう職業?(吾郎)
・今から面白い話をするから銭くれよという仕事。

Q小説家は儲かる職業?(慎吾)
・儲からない。小説が売れない時代で、1万部売れたらベストセラー。

<冒頭>
「ふと目覚めた俺は目の前の光景に驚いた。
 俺が世界で一番愛する女が男とキスを交わしているではないか」(百田)

<お手本>「裏切り」

(1)「膨張」
作 中居正広

<ふと目覚めた俺は目の前の光景に驚いた。
 俺が世界で一番愛する女が男とキスを交わしているではないか>

この今までに味わった事のない感情は何だ?憎悪なのか、嫉妬なのか、あるいは、怒りなのか。
小刻みに震える俺の足は、平常心を装う事の出来ない、ただならぬ事態を察知した。
ただ、ここから見える景色は、紛れもなく綺麗だった。
お互いが、求め合い、お互いが相手を想い、そして、何より穏やかな水面の様に美しかった。
二人だけの世界に酔いしれた二人は、俺の存在すら気づいていない。
足を踏み入れ、問いただすのか。静かに立ち去るのか?息のあがった呼吸を鎮めるだけの冷静さは残っていた。
何故だ!毎年の記念日。お前へのプレゼント。
お前の為だけの時間。
俺への幸福。
うそだったのか…。
入り乱れる感情があの女への揺るぎのない想いを確信した。
今から、今日から、この後も、俺はこの女をxxx。
誓いましょう、愛する事を、伝えましょうあなたへの愛を。
今までもそしてこれからもいつもと同じ様に!

いいよね。お母さん。


・「マザコンの話」ですね(中居)
*マザコンは大昔からの男のテーマ。それを混ぜている非常に面白い試み(百田)



(2)「離れる」
作 稲垣吾郎

<ふと目覚めた俺は目の前の光景に驚いた。
 俺が世界で一番愛する女が男とキスを交わしているではないか>

思えばすれ違いばかりであった。
あのころの二人を取り戻す為にやって来た思い出の海。
久々のデートだというのに趣味であるサーフィンに没頭していた俺は確かに悪い。
しかしまさか彼女がビーチで男とキスを交わしているとは、
怒りが頂点に達した俺は二人に近づこうとしたが、今一度冷静に目の前の光景を捉えてみる。
仰向けに倒れた男と唇を重ねている彼女は溺れた男を救助していたのだ。
誤解に気づいた俺は二人を助けようと砂浜を走るが思うように進まない。
やっとの思いで辿り着いた俺は目の前の男の顔を見て愕然とした。
青ざめた男の顔は自分自身であった。
そうか俺は溺れかけていたんだ。命を取り戻すことは出来るのだろうか。
どれくらい時間が経過したのか分からない。俺は再び目を覚ますと目の前の光景に驚いた。
「チェ」残念そうな顔をした彼女が舌打ちをしているではないか。


中 素晴らしい!ヤッバイ

*超一級、プロの作品(百田)

木 プロ!
中 素晴らしい、何これ
剛 いいねぇ、ゴロさぁん
中 すっげぇいいこれ

・吃驚したのは、原稿用紙1枚の中に読者を3回裏切っていること。

吾 ぼくSMAPやっててこんなにメンバーに絶賛されたの初めて



(3)「空涙-そらなみだ-」
作 香取慎吾

<ふと目覚めた俺は目の前の光景に驚いた。
 俺が世界で一番愛する女が男とキスを交わしているではないか>

君は何故泣いている。
泣きたいのは俺だ。
目の前で世界で一番愛する女が男と…暗い…。
ビニールに包まれ赤いサイレンとともに俺が運ばれてゆく。
君は何故泣いている。
俺は何故泣いている。


慎 「空涙」というのが偽りの涙

木 カラーなんだよね
慎 いいねぇ


(4)「美しき悪夢」
作 木村拓哉

<ふと目が覚めたオレは目の前の光景に驚いた。
 オレが世界でいちばん愛する女が男とキスを交わしているではないか>

しかもそのキスは挨拶程度のものではなく、正に感情同士が求めあってのキスだった。

信じ難いが、この状況に自分が高揚してゆくのがわかり、情けなくなる。
意識はハッキリしているにもかかわらず未だに身体を起こせずに薄目を開けて二人の時間と
飛び散る感情を、まるで部屋の壁に飾られた印刷物のモナリザのように、只々見つめている。

映画やテレビドラマなら、どこかのタイミングでオレが二人の行為と関係を大声あげて打ち崩すのだろうが、
今のオレには到底出来そうにない。

何故なら、世界で一番愛する女の髪が、唇が、指先が、絡みつく脚が今まで見た事がない程美しいからだ。

「あっ!」思わず声が出てしまった。
彼女と目が合ってしまったのだ。

今しか無い、そう思った瞬間、彼女の艶やかな微笑みがオレの脳天を貫き、
もう一度深い眠りへと突き落とした。


*エンタメというより、文学の世界(百田)

剛 裏腹な気持ちが出てる、ドキッとするねなんかね



(5)「黄金に輝くキリン」
作 草剛

<ふと目覚めたオレは目の前の光景に驚いた。
 オレが世界で一番愛する女が男とキスを交わしているではないか>

フゥフゥフゥフゥなんて驚いてみせたのも彼女の為でしかない。
この女はいつもそうだ。
休みになるときまって違う男を部屋に連れ込んでは俺の前で平気にキスを見せつけてくる。
どうしよもないメスブタだ!
あっメスブタは品がないな。
ならメスザルか!ボケ!このオタンコナス!
お前なんて史上最悪、最低の女だ。
この世から消えてなくなってしまえ!

俺はもう一度目を閉じて眠ったフリをした。
彼女はまた見知らぬ男と抱き合いキスを交わし始めた。
オレは身を潜め二人の情熱が加速してゆくのを耐え忍んだ。

目を閉じた暗闇の中に俺は黄金に輝く大きなキリンを見つけた。
たて髪を風になびかせた長い首が伸びてきた。
フサフサした長いまつ毛まで黄金に輝き、その下に真っ黒に光る大きな目がまるで黒い鏡のように存在している。
黒い鏡に写る俺がにじんだ瞬間に、一粒の大きな熱い涙が流れ落ちた。

*ちょっと不思議なファンタジー(百田)

慎 最後よくわかんない
剛 なんかキリンを出したかったんですよ、まったく違うものを出したかった。
  絶対にありえないものをとにかく登場させたくて

*発想が映画監督。ただ、かなりシュールな作品(百田)

中 女優さん誰これ?
剛 女優さんは…深キョンとか(笑)
中 (笑)

☆結果発表

最優秀作品…「離れる」稲垣吾郎

中 ちょっと「らしくない」というか、なんか
吾 らしくない?いいでしょ!
中 イメージダウンだよ
慎 イメージダウンだよぉ
吾 イメージ通りでしょ

*明日からでもプロの小説家になれる(百田)


百 これはもしかしたら天才的な作品かもしれない
中 みんな言うね
慎 いろんな先生に言われる、「もしかしたら」天才かもしれないって
剛 (笑)



ではでは

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