cafe Cappuccino

ちょこちょことおでかけのことなど。

曼珠沙華

2007-09-30 | おでかけ
何年ぶりかに母の実家へ行くことになったのですが
その前に寄り道をしていくことにしました。

埼玉県日高市にある巾着田曼珠沙華公園。
曼珠沙華の群生で有名なのだそうですが、全然知りませんでした。

臨時駐車場があちこちに出ています。
私たちも近くの民家の駐車場を借りて公園へ向かいました。

あいおい橋の上から。
曼珠沙華が赤く点々と咲いているのが見えます。
平日のまだ早い時間だったけれど、すでにたくさんの人が来ていました。

入園料を払って早速中を歩きます。
林の中にすくっと咲いて立つ赤い花の美しさに、あっという間に引き込まれてしまいました。
グリーンとのコントラストがとても綺麗です。

入り口でもらったマップを見ると、ここは遅咲きゾーンのよう。
まだつぼみもたくさんありました。

早咲きはもう終わっちゃったかななんて言いながら奥へ進み、途中で川のほうへ出られるところがあったので、下りてみます。
とっても暑い日だったので、子どもや犬が川に入って水遊びをしていました。
水辺で少し涼んでまた戻ります。

そして早咲きゾーンへ。
すでに色がくすんでいる花もあったけれど、まだまだ終わっていませんでした。
一面まっ赤っか。

のんびり歩いていたらあっという間に時間が過ぎていきます。

ごくごくたまに咲いている白い花が‘カメラマン’たちを引きつけていました。

無数の花たちが光と影の中に咲き誇る様子は、なんともいえない雰囲気です。
遅咲きゾーンの咲き具合が好きでした。

サクラやアジサイも、その季節にはたくさん咲くようです。


さて公園を出て母の実家へと向かいます。

家のすぐ近くに川があって、子どものころ夏休みに泊まりに来た時にはよく遊んでいました。

今ではよその人がキャンプに来るようになって、夏はにぎやかになったそうです。
初めて聞いたときは、こんなところに人が?なんて思ったけど。
とてものどかで穏やかで、いいところです。

こんな橋がいくつか架かっていて、子どものころは走ってわたったものです。
懐かしいなぁ。
多分私の橋フェチは、ここから始まったんだと思います。

向こう岸に咲いているのは曼珠沙華。
20年ぶりくらいに(もっとかな)この橋をわたることにしました。わーい。
さすがに歩いてわたりました。

こんな道をのんびり散歩。

橋がもうひとつ。

私の理想のふるさとを絵に描いたような風景がここにはたくさんあります。
おじいちゃんもおばあちゃんも亡くなってから、ほとんど行くことがなかったけれど、こんないいところだったんだなぁ。

桜の季節もきれいです。

2007・9・28

長野・山梨 癒し旅②~ほったらかし温泉と美味いもの~

2007-09-24 | おでかけ
翌朝。
早めに起きて、保養所のまわりの散策路を散歩して、朝食。
この日も良いお天気。

チェックアウト後、近くにちょっといい道があったので、少し歩いてみました。
標高が高いせいか、日差しは強いけれど空気はさわやか。

さてぼちぼち出発です。

この日は『温泉にいくこと』しか決まっていないのですが、その前にお気に入りのパン屋さんへ、お気に入りのパンを買いに行くことにします。

乙事にある‘ぱん・パ・パン’という小さなかわいいパン屋さん。
ここに来るとダッチブレッドというパンを必ず買うのですが、この日は開店間もなかったためか、まだ店頭には並んでいませんでした。

ここでいくつかパンを買って、そのあと‘カントリーキッチン’にも行ってみたのですが、種類があまりなかったので、今度予約して買いに来よう、ということにしました。
でもここはお店の中もとっても雰囲気があって素敵。
お店の外には焼き上がりを待っている人が何人もいました。

そしてもう1軒、小淵沢IC近くの‘cercle'というパン屋さんにも行って、
焼きたてのバゲットとグリッシーニを買って、温泉へ向かうことにします。

以前、できたばかりの頃に行った‘みたまの湯’か、最近テレビでよく見る‘ほったらかし温泉’か、相談の結果、ほったらかし温泉に行くことにしました。
みたまの湯も甲府盆地を見下ろす高台にある、眺望のすばらしい温泉ですが、ほったらかし温泉も気になっていたので、こちらに決めました。


一般道を通って道の駅はくしゅうで野菜を買ったり、道路わきの田んぼで農作業の休憩中のおじさんたちを見つけて喜んだりしながら、目標となる笛吹川フルーツ公園へ。

温泉には何もないと思っていたので、ここで朝買ったパンでランチにしようということに。
第2駐車場(?)に車をとめて、木陰に座って、いただきまーす。

ぱん・パ・パンで買ったパン。
ブルーベリーのデニッシュ

ブリオッシュ

クルミとレーズンの入った田舎パン(名前は忘れてしまいました)

おいしいおいしい~。

少し休んでいよいよほったらかし温泉へ!
途中に‘赤松の湯ぷくぷく’という温泉があるのですが、実はここにも来た事がありました。
その頃は多分まだほったらかし温泉を知らなかったのでしょう。
こんなに近かったなんてびっくりです。

案内がたくさんあるので迷わず到着。
混んでいるのを覚悟して行ったけれど、駐車場はそれほどでもなかったので一安心。

売店があったり自販機が並んでいたり、ちょっとイメージしていたものとは違ったけれど、とにかく券を買って、あっちの湯へ入ることにしました。

この階段の下があっちの湯の受付。
向こうに甲府盆地が見えます。

間違えずに女湯の方へ入っていきます。
脱衣所からもすでに外の景色が見えて早くも興奮気味。

備え付けの笠をかぶって露天風呂へ。
お湯の温度は低めで、とろっとしたお湯でとっても気持ち良い!
段々になっている下の方のお風呂は深さもないし、長湯するには最適です。
そして何といってもこの眺望。

私たちはほとんど下のお風呂に入っていたのですが、この広ーいお風呂に4~5人しかいない贅沢さ。
上にはもう少しいたようですけど。

不便な温泉なのかと思っていたので、施設や設備が整っていてちょっと拍子抜けしたところもあるけれど、お気に入りの温泉になりました。
今度はこっちの湯に行ってみたいです。

名残惜しいけれど帰る時間があるので出ることにします。

来る前に寄ったフルーツ公園の駐車場の前に、ぶどうを直売している農園があったのでそこへおみやげを買いに行きました。
小笠原観光農園さん。

全部試食して、甲斐路とピオーネ、そろそろ終わりというデラを買いました。
そこのおじさんとおばさんとお話したら、ほったらかし温泉は休みの日はとっても混むと言っていました。

この日はちょうど連休の前日だったから混まなかったのですね。
土日などは観光バスも来て、行列して入るくらいだそうです。
この間の連休なんかは、あまりに混んでいて、とうとう入らないで戻ってくる人がたくさんいたそうです。

それを考えると私たちは貸切みたいなものだったのですね~。
せっかく温泉に入るならゆったりしたいですから、本当にいい時に来ました。

それから、ぶどうもいいけど桃のときにもぜひ来てくれと、おじさんとおばさんが声を揃えて言います。
桃は、花は見に来るんだけど食べる桃は買いに来たことがありません。

もう今年は終わってしまったけど、ちょうど取り残したのがあるといって、売り物ではない桃を食べさせてくれました。
味は少し薄くなってはいるものの、スーパーの桃とはワケが違いました。

来年は桃の時季にも行きます!

それで結構おしゃべりして、おまけもたくさん入れてもらって、ほくほくで帰途に着きました。

これがおいしいぶどうたち。桃も持たせてくれました。
帰ってから、お腹いっぱいになるくらい食べました。
果物の中でもぶどうと桃が特に好きな私には、夢のようなお話です。

おいしいものをたくさん食べて、おいしい空気もたくさん吸って、素晴らしい景色もたくさん眺めて、ほんとにほんとに良い旅でした。

2007・9・21

長野・山梨 癒し旅①~八ヶ岳とふじみ~

2007-09-23 | おでかけ
旅行に行こう!と誘われて
うん行く行く!ととびついて、一泊旅行に出かけました。

当日の朝、国立駅で待ち合わせ。
タリーズのソルティキャラメルラテを買って、いざ出発です。

連休前のわりとすいている中央道をすいすいと、小淵沢まで走ります。
9月も後半なのに真夏のようにジリジリと太陽が照りつけて、車の中はクーラーをつけていても暑いくらい。
でもこの天気のおかげで、周りの景色は抜群にきれいに見えます。

小淵沢ICから程近い八ヶ岳リゾートアウトレット。
いろんなアウトレットの中でも好きなところです。
空気が清々しくて、この日もとっても気持ちよかった。

お昼はこの中のラ・カパンナというお店で。
きのことオクラの和風スパゲティ

高原野菜のトマトリゾット

テラス席で風に吹かれながらのランチは格別です。

ジェラテリア野の花牧場でデザート。
ミルクのジェラート
ミルクの味が濃くておいしい。ちょっと甘かったけど。

ミックスベリーのジェラート
ベリーの凍ったところがイイ!さっぱりさわやかでした。


お目当てのものの取り扱いがなくなっていたようで少しがっかりしたけれど、のんびりと時間を過ごして、なんだか良い気分でここをあとにしました。

このあたりはただ道を走っているだけでも私たちには楽しくて、
山だ山だとか空が青いとか、そんなことに興奮しながら、ちょっと寄り道しながら宿へむかいます。

富士見高原にある多摩市の保養所ふじみ。
多摩市民は1泊2食付けて平日は5000円という安さ。
そして、多摩市民と一緒に宿泊する人も同額ということで、私も5000円

チェックインして、夕食まで少し時間があったので、周辺を散策することにしました。
かわいいと思ったもの とか、どうということもないもの とか、何か気に入ったもの とか、つまり何でもいいから写真を撮ってきて、夜お披露目会をしよう、なんて言いながら1時間ほど。







結局お披露目会は忘れられたのですが、もうすぐそこの秋を感じたひととき。
松ぼっくりや栗もたくさん落ちていました。


夕食は郷土料理中心の和食。
私、保養所に宿泊するのは初めてで、実はあまり良いイメージを持っていなかったのですが、ここは施設も綺麗だしお部屋も広いし、なんといってもこの夕食がおいしくて、ちょっとびっくりしたのです。

期待していなかったのでカメラは持っていかなかったのですが…
キャベツの酢漬けみたいなもの(ちょっと違う)に豚しゃぶがのって、ごまだれで食べるのがおいしかった。
なすの煮物、こんにゃくの味噌田楽、サーモンでボール状にまいたポテトサラダ、
それからおさしみ、てんぷら、具沢山のすいとん汁、酢の物、洋梨のコンポートと、盛りだくさんで食べ切れなかったけど、見た目も綺麗だし作りも丁寧で、とてもあったかい感じのするお料理ばかり。

見直しました、保養所さん。

周りには街灯もないし、夜は星が見えるかなーと思ったのですが、見えなくて残念。
昼間は晴れていたけど、夜は曇っていたのかなぁ。

そんなこんなで一日目が終わりました。

2007.9.20

今年2度目の道東へ・最終日 別海の大地と厚岸のカキ

2007-09-04 | おでかけ
もう最終日。
3泊は短すぎます…。

この日は、別海を走りたいというだけで選んだコース。
私にとって初めての北海道が別海町でした。
もう十数年前の話ですが、これをきっかけに、後に毎年北海道へ行くようになったくらい、別海は特別な地なのです。

知り合いがいるので、久しぶりに会えるのも楽しみでした。

根室を出てひたすら車を走らせます。
1時間ほどでその人の家に到着。
気づけば写真もほとんど撮らずに来てしまいました。

懐かしい笑顔と何年ぶりかの再会。
他愛のない話をしてあっという間に時間は過ぎていきました。
またお別れするのが本当にさみしくなるほど、とっても素敵な人なのです。
今度はもっとゆっくり伺いたいです。

このあとは厚岸へ。

お昼に駅前のお食事処、浜のれんでカキを食べようというわけです。
今までは道の駅でしか食べたことがなかったのですが、この旅行の計画中にネットで知って、どうしても行ってみたかったので。

ごく普通のお食事処です。
でもやはりカキを推しているようです。

入ってみると地元民らしき人が4~5人いたでしょうか。
やはりカキを食べています。

メニューとにらめっこして散々悩んで、やっと注文。


かき丼


焼かき定食


かきスープ


生かき


もうびっくりびっくり。
今まで食べたカキの中でもダントツにおいしかった!
というより、今までのカキとは別物でした。
身も大きくて大満足。

とくに気に入ったのはかき丼。
ネットでこれを食べた報告が結構あったのですが、正直えー?と思っていたのです。
せっかくなら生か焼でしょって。
でも食べてみて大正解。
どうおいしいかって、何て言ったらいいかわかりません。
とにかくおいしかったー。

もちろん焼も生もかなり美味でしたヨ。

厚岸でカキを食べるなら絶対ココと決めました!

そして興奮冷めやらぬまま、ちょっと時間があったので道の駅に行って、展望台から厚岸の町を見渡し


別寒辺牛湿原ソフト(だったかな)を食べました。

スプーンをもうひとつくださいと言ったら、コーヒー用のマドラーをくれました。
びっくりです。

そろそろ釧路空港へ向かわないといけません。
せっかくなので、地図を見て景色の良さそうな、苫多海岸沿いの道を通って行くことにしました。


細い細いくねくね道。
時間があれば海へ下りてみたかったのですが、時間もないし山道で高いところを通っている道だったので、途中で停めて海を見るだけになりました。

でも、静かな海をすぐ下に見ながらのこの道がとっても気に入りました。

そして、危うくガス欠になりそうなハプニングがありつつも、時間ぴったりでレンタカーを返却し、釧路空港に到着。
最後のお楽しみ、おみやげ選びなのですが、いつもなら必ず買うはずの白い恋人がないので、ロイズかなーと、ふらっと店に入ると…

じゃがポックル



あるなんて思っていなかったので、候補にも入れていなかったのですが、ちょうど店頭に並んだ時だったのでしょうか。
でももう3つしか残っていません。
すかさずひとつ手に取って、近くにいた母に教えます。
母は知らなかったようですが、事情もわからないままひとつ取っていました。
そして後ろにいた人が最後のひとつを取ってあっという間に棚は空っぽに。

ひとりひとつという貼紙を見ていなかった人が、レジで返却させられていました。

別の店に行った父の話では、これのせいで夫婦げんかしていた人がいたそうです。
『あんたが早くしないから買えなかったじゃないのー』
すごいぞじゃがポックル。

じゃがりこみたいなのかなーと思っていたけど、それよりサクサク軽くて、うわさどおり‘まさにイモの味’のおいしいお菓子でした。

他に買ったお菓子たち。
個人的定番の十勝あずきプリッツとカマンベールチーズコロン、ロイズのバトンクッキー・へーゼルカカオ、友達にピンキーハスカップミント。

別海で乳製品買わなかったーと後悔していたら空港にあったので牛乳とチーズを少しだけ。

むかし大きな瓶入りの‘べっかいのヨーグルト屋さん’を取り寄せていたのを思い出します。
本当においしいんですから。

そして、揺れる飛行機に乗って無事羽田に到着です。

来年も行こ。

2007.8.29

今年2度目の道東へ・3日目 岬を巡る

2007-09-03 | おでかけ
昨日買っておいたコンビニおにぎりで朝ごはんを済ませ、いよいよ根室へ向かいます。

まずは厚岸の名物駅弁‘かきめし’を買いに。
駅前の氏家待合所。
なにやら工事中でしたが、無事に買うことができました。
初めて食べるので楽しみです。

これから北太平洋シーサイドラインを走って根室まで、途中寄り道しながら向かいます。
まずは涙岬なのですが、予定より時間も早かったので、手前のあやめが原へ行ってみることにしました。

行ったことがなかったのですが、あやめの季節ではないので予定には入れていませんでした。
きれいなところだというのを誰かのブログで見たのを思い出して。

駐車場にはバイクが1台。
私たちも日陰に停めておりてみます。

門が閉まっているのかと思ったけれど、ちゃんと入れました。

木立を抜けて歩いていくと、広い広い岬へ出ます。
あやめは咲いていないけれど、他に小さな花々が咲いています。
とっても開放的でのどかな大地が広がって、実に爽快。

最初の展望台から、海に突き出た岬を眺めます。
1日目のトップの写真がここですが、海の広さを感じます。

それから更に先へ進むと馬が見えてきました。
海を背に、斜面で草を食む馬たちはなんだか幸せそうに見えました。
そして歩道のすぐそばにいる馬たちの前を通って一番先端まで行って、まぁるい海を眺めます。

私と母ならここで2時間も3時間も居られるね、と言いながら、今日は先にも行くところがたくさんあるので戻ることにしました。
人がいなかったのも良かったのかもしれませんが、お気に入りの場所がひとつ増えました。

車に戻ると、予定の時間をだいぶ過ぎています。
私はあとの工程を適当に省けばいいかと思っていたのですが、父向きのところと私と母向きのところが見事に別れているのでそうはいきません。
というわけでちょっと急いで涙岬へ向かいます。

涙岬にはこんな伝説が。

駐車場から草原を歩いて、途中で立岩へ行く道と分かれます。
10分ほどで涙岬の見晴台に到着。

涙岬と反対のほうに立岩も見えます。

以前ここへ来たときに見た霧の中の涙岬もなかなか雰囲気がありましたが、今回は海や空がとっても綺麗で、周りの風景を楽しむことができました。

もう少しのんびりしたかったのですが、時間が気になって仕方ない人がいるので、次へ行くことにします。

霧多布湿原を見渡せる琵琶瀬展望台。
湿原の中に町があって、釧路湿原とは違うおもしろさがあります。

ここにはちょっとしたお店やトイレなどもあって、休憩することもできますが、あまりゆっくりできる感じでもないので先へ行くことにしました。

霧多布岬へ到着したのはちょうど予定していた時刻。
ここで厚岸で買ったかきめしでお昼ごはんです。
ひとつだけ営業していたお店でお茶を買おうと思ったら、小松牛乳があったのでそれを買いました。
これも誰かのブログで、おいしいと書いてあったような気がします。

お店のおもしろいおじさんの話が終わらなそうだったので、また後できますといってベンチのところまで行ってようやくかきめしにありつけます。
小ぶりのカキが3つに、あさりとつぶ?
ごはんがおいしい。

うわさの小松牛乳
中味が100円だからビンは返してとおじさんが言ってました。
濃くておいしいです。

あっという間に食べ終わって、霧多布岬を散策します。

こんなに広かったかなぁ。

向こうに見える灯台のほうへは車で移動。
その前におじさんのお店でお土産を買いました。
ネロネロ昆布。
噛んでいると本当にネロネロしてくるんです。

駐車場に停めて灯台の向こうまで歩きます。

下のほうからかすかに聞こえる波の音、きらきら光る水面に青い空。
切なくて涙が出そうでした。

それから、何しろ端まで行かないと気がすまない私は、さらに岬の突端まで。
ここからすぐ下に見る海は荒々しい表情をしていました。

そしてのんびりのんびり、後ろ髪を引かれる思いで車まで戻ります。
‘何もない’ことに魅力を感じない人にとってはホントになんでもないところだけれど、とにかくとにかく素晴らしかった。

予定の時間をはるかにオーバーしていたのでまたまた急いで車を出します。

次は落石岬です。
ここは、私が良く見ている道東在住のひとのブログに、何時間も歩き回ったという記事が載っていたので、行きたかったところ。
この人も何もないところで楽しめる人で、そのブログは私にとってかなりおもしろいのです。

駐車場ではないけど門の前に車をとめて、てくてく歩きます。
サカイツツジの自生地だということだけれど、当然花はおわっているし、どれがその木なのかもわからなかったけれど、帰ってそのブログを見たら、ちゃんと載ってました。

途中から木道を歩いて、森を抜けると突然あらわれた灯台。

一度来たことがあると思うんだけど、あまり覚えていません。

先まで歩いて海を見ていたら、せっかちなひとが「じゃぁ行こうか」
あぁ、私はあっちにもこっちにも行ってみたかったのに。
もうちょっと何かあればなぁ、なんて言ってました。
好みが違うので仕方ありません。

それから行ってみようと思っていた海岸をパスして車石へ。
大きいですねぇ、見るのは2度目ですがなかなかの迫力です。
と、後ろを振り返ると波がざぶーんざぶーんと打ち寄せています。
ここに写っている波は、このあととんでもなく大きなしぶきとなって、まるで飲み込まれてしまいそうな勢いでした。
シャッター切るのが早すぎたー。
そして車石に背を向けて、キャーキャー言いながら波の写真を撮り続ける私達。
でももうあの大きな波は来ませんでした。

それから最終目的地、納沙布岬を目指します。
もう時間の心配はないので一安心。

本土最東端に到着です。
そこに立っているだけだと実感が湧かないけれど、地図を見ると、ここまで来たかーと感じます。
特に初めての両親は感無量といった様子。

北方領土もはっきりと見えました。

ここに出ているお店で、初めてオランダせんべいを買いました。
たまらなく好きなこの食感。
父は苦笑いしていましたが、やっぱり母も好きでした。

そして根室の旅館‘大野屋’さんへ。
花咲ガニを食べさせてくれるというので楽しみにしてきました。
これが夕食のお膳。どーん。

カニは仲居さんが食べやすいように切ってくれます。
お刺身、焼き魚、カニサラダ、茶碗蒸し、しゃぶしゃぶ、野菜の煮物などなど、もりだくさん。
それに鉄砲汁。

おいしくいただきました。

アイス食べたいなーと言っていたら、お膳を下げるときにデザートででてきたのが桃のシャーベット。

あーうれしい。
アイス苦手な父と氷系が苦手な母の残した分と、ありがたく完食です。

そしてこの日は皆既月食が見られる日だとか。
ちょうど時間もよさそうなので外に出てみました。
そしたら見えます見えます。
すでにかなり欠けていて、間もなく全部隠れるのではないかといったところ。
写真には上手く写りませんでしたが、そのうち、たまごボーロのように立体的な月の様子を見ることができました。
本州などは天気が悪くて見られなかったそうですが、6年ぶりという皆既月食を見られて、思いがけない旅の思い出ができました。

外の空気はすっかり涼しくなって、少し肌寒ささえ感じます。
部屋へ戻ると布団が敷いてありました。

この日も世界陸上を見て、お風呂に入ります。
お風呂上りには、エレベーターの前においてあるアルカリイオン水やお茶が飲めるようになっています。

旅館にはクーラーがないそうですが、ちょうど涼しくなったので気持ちよく眠れました。

この日は色々なところに行ったけど、他にも車で通る道々、昆布を干しているところとか景色の良いところとか、車をとめて見てみたいところがたくさんありました。

2007.8.28

今年2度目の道東へ・2日目 ノロッコ号とカヌー

2007-09-02 | おでかけ
母とネタを分け合って豪華版になった父の丼


朝食は和商市場の勝手丼。

何年か前に食べたいくらのおいしい店があったので、そこでいくら丼にしようと思っていたのだけれど、お店のおばさんにそそのかされて、他のネタも乗っけてしまいました。
時鮭と、おすすめというホタテとカニのつめ。

この勝手丼、地元の人は薦めないそうだけど、こういう‘イベント’は観光客にはやはり楽しいものです。

だけど、以前のようにあっちの店こっちの店とまわる事ができず、結局ひとつのお店でしか買えなかったのが残念でした。
ひとつでもいいんだよーと言いながら、ごはんを取りあげて、何する?あとは?あとは?って。別の店で買っていた両親もそうだったみたい。

でもプッチプチいくらは絶品で、父のいくらと比べても全然違いました。

それからお昼用にコンビニでおにぎりを買って、釧路駅でノロッコ号を待ちます。
前日に指定席券を買いに行ったら、すでに行きは満席。
なので帰りの指定席をとったのですが、窓口のおじさん曰く、かなり混むと思うので、普通席にのる場合は早めに並んだほうが良いとのこと。
なんでも、乗れずに戻ってきた人もいるほど混むことがあるらしいのです。

この日は塘路からカヌーに乗る予定なので、午前のノロッコ号に乗れないと大変。
出発の1時間も前に、早すぎるかな?なんて言いながら並びました。
そうしたら間もなく、続々と人が並び始めて、しまいには何十人という団体様まで。
この時期でもまだまだ観光客はたくさんいるんですねー。

早く並んだ甲斐あって、良い席に座ることができました。
一番の見所、釧路川が大接近しているポイントではみんな乗り出すようにして見ていました。

塘路駅に着くと、これからカヌーでお世話になるロッジシラルトロの方がお迎えに来てくれています。
そして、ソフトクリームかいもだんごかどちらか食べますかというので、ソフトクリームをいただきました。
かど屋というお店で、前日私が食べたいと言っていたソフトクリームです。
サービスいいなぁと思っていたら、どうやら、食事をするところがあるか電話で聞いたところ、あると言われたけれど実はこの日は休みだったので、それを気にかけてくださったのかもしれません。

そしてこの店はこのロッジで出しているそうです。
念願のソフトクリームに感激して、車でロッジまで連れて行ってもらいます。

シラルトロ湖を見下ろす高台にある素敵なロッジです。
しばらく準備に時間がかかったようですが、他のお客さんと一緒に出発地の塘路湖まで車で送ってもらいます。

昨日塘路湖を見たところとは別の、北岸からの出発です。
ライフジャケットを着て、借りた帽子をかぶっていざカヌーに乗り込みます。

まずは塘路湖を横断。
昨日はあんなに穏やかだったのに、この日は少し風があって、波が立っていました。
もっと楽なのかと思っていたら漕ぐのに結構な力がいります。
でも水の上はさすがに気持ち良い。
とっても良い気分でせっせと漕ぎます。

そしてアレキナイ川を経て釧路川へ。
湖よりは漕ぐのが楽で、時々手を休めながら、ゆるやかな流れに乗ってゆったりと下っていきます。

自分の姿を撮ることができないので、‘こんな感じ’ということで一緒に下ったカップルさんを撮らせていただきました。
このお二人は経験者のようで、ガイドなしでらくらく楽しそうに下っていきます。

ちなみに私たちが乗ったのは5人乗りの大きなカヌー。
後ろにガイドさんが乗って、舵取りをしてくれるので安心でした。
時々他の人のカヌーに気をとられて私たちのカヌーを忘れると、あっという間にクルーっと回ってしまったり。
あわてる私たちに、後ろへ漕げばいいんですよぉ~といたって平然としておられる。
川岸の花や、鳥、本州では見られないトンボなどなど、ぽそっぽそっと教えてくれます。
お昼寝中の子鹿ちゃん。

そんなこんなでちょうど2時間、細岡カヌーポートに到着。
ノロッコ号からも見えるこのポイントが終点です。

途中1時間くらい経った所では、まだまだかぁ~なんて思いましたが、あとの1時間は慣れたこともあってか、あっという間に過ぎてしまって、カヌーを降りるのが名残惜しかったです。

手前に写っているのが今回乗ったカヌー。
カップルさんはこのあとまた2時間のコースへ、今度はガイドさんと一緒にカヌーで下っていくそうです。

私たちはもう一組の家族と、迎えに来ていた車でまたロッジへ戻ります。
ここでは宿泊客でなくても、カヌーに乗った人は温泉に入れてもらえるというので、軽く入りました。

汗をかいてすぐ流せるというのはいいですね。
帰りのノロッコ号の時間があるのでゆっくりできなかったのがホントに残念なほど、とっても良いおふろでした。
男性のお風呂からはシラルトロ湖を見下ろせたそうです。

そしてまた塘路の駅まで送っていただいて、ノロッコ号の指定席で釧路まで帰ります。
ガタン ゴトン ガタン ゴトン のアクセントが
ノロッ コゴウ ノロッ コゴウ と同じでおもしろかった。

一度ホテルに戻ると、いい具合に日が暮れてきました。
幣舞橋の夕景は素晴らしいというので、外に出て日が落ちるのを待ちました。

それからこの日の夕食処を探しに行きます。
炉ばたの煉瓦という店に行こうかと思っていたのですが、どうも父は岸壁炉ばたに興味がある様子。
なので一度煉瓦に並んだのですが、すぐに出てそちらへ行くことにしました。

お店の前の川に並ぶ漁船に惹かれて撮った一枚。
海の町だなーと思います。

岸壁炉ばたはこんな様子。

まずはどうして良いのかわからないので、聞くとチケットを買って、それでどこの店でも引き換えにするという面白いスタイル。
当然ビールと、ほっけ、いか、さんまをとりあえず買いました。
ぼさーっとしていると、お兄さんやお姉さんが来て、無言で焼け具合など見ていってくれます。
いかが焼けたらはさみでちょっきんちょっきん切ってくれました。
このいか、わた入りで、そのまま焼いただけなのですが、そのおいしいことといったら!
お祭りの屋台のイカ焼とは別物ですね。

ここでもカキ
中味が小さいのもありましたがこれもおいしい。

相席になった女の子ふたり組、なまら暑くて耐えられん、と言ってました。
地元の人だろうか。

それから野菜も焼いて、隣のおば様が食べていた焼そばがおいしそうだったので買ってきました。
これももたもたしていたらお兄さんがやってきて、しゃっしゃっしゃっと炒めてくれました。

楽しくておいしくて、外なので気持ちも良いし、こっちに来て正解でした。

ホテルへ戻ってまた世界陸上を見て、お風呂に入って寝ます。
カヌーでずっと座って漕ぎ続けたせいか、おしりが痛いです。

2007.8.27

今年2度目の道東へ・1日目 湿原一周

2007-09-01 | おでかけ
チンベの鼻岬


釧路湿原に行きたいという父のリクエストで、母と私には今年2度目となる道東旅行へ行ってきました。
父も母も釧路は初めて。
ついでに納沙布岬にも行ったことがないというので、今回は釧路と根室を訪れることにしました。

早朝の飛行機で釧路へ飛び、レンタカーでまずは釧路湿原へ向けて出発です。
と、さっそく丹頂ヅルを発見!
初めて見るのでちょっと興奮。

それからずっと走って、最初の目的地、温根内ビジターセンターへ。
湿原を間近に見られる木道を歩きます。
駐車場からビジターセンターまでは木陰になっていてとても気持ちが良かったのに、木道へでると容赦なく日差しが照りつけ、8月も終わりの北海道だというのに暑くて汗が出るほど。

小さな知らない花がたくさん咲いていました。

1時間ほどのんびり歩いた後、近くのコンビニでお昼ごはんを買って、停められる場所を探して食べます。

そして次に向かうのはコッタロ湿原。
ここは私も初めてです。

第一展望台の駐車場に車をとめると、目の前にはるかに続くような階段がそびえます。

いいお年の両親なので大丈夫かなと思いましたが、ゆっくりのぼって頂上へ。
そしたら、なんと素晴らしい景色が目に飛び込んできました。
ひと目見たらもう満足の父をほったらかして、母はベンチで寝そべったり、私はジーっと湿原を眺めたり、他に人もいなかったのでのんびりと…。

静かで清々しい空気が流れていました。

そしてようやく下へ降りて、塘路駅でソフトクリーム食べたいなーなどとぶつぶつ言うのを無視されながら車を走らせ、塘路湖へ寄ってみることにしました。

湖面がとっても穏やかで、水面に向こうの山が映ってきれいです。


1組の家族がカヌーに乗って出て行くのを見送って、私たちは細岡展望台へ。
ちょうど空にうっすらと雲がかかってしまい、おまけに木が茂りすぎていたようで釧路川が良く見えません。

私がはじめてみた時のような感動を両親にも味わわせてあげたかったのですが、人も多くて賑やかで、ふーん、という程度で終わってしまいました。ザンネン。

それでも広大な釧路湿原を見渡して、やっと来たなーという感じでした。
そして展望台へ行った後にビジターズラウンジへ寄るというおかしな順路をたどるのですが、ここでりすに出会いました。
えさ台の周りを2匹でちょろちょろ走り回って、なんてかわいい。

それから程近い‘開かずの水門’岩保木水門を見に行ってから、釧路の町へ向かいます。


この日の宿は、釧路川にかかる幣舞橋のすぐそばに、今年できたばかりのホテル『ラビスタ釧路川』
最上階に展望露天風呂のある綺麗なホテルです。
接客はこれからという感じもありますが、部屋からの景色は良いし、施設・設備も充実していて、しかも安いので助かりました。

食事なしのプランにしたので、チェックイン後、夕食に出かけます。

港町ビールを飲みたかったので、フィッシャーマンズワーフの花ばんやというお店に行きました。

何年か前に、釧路川の向こう側のビール園に行ったことがあって、今回もそこに行こうと思っていたのですが、今は営業していなくて、ここ花ばんやを本拠地にしたと数日前に知りました。

お店に入って早速ビールを注文。
ピルスナーの‘霧笛’は欠品中とのこと。
まずは‘けあらし’(ヴァイツェン)を。
たくさん歩いた体にしみわたります。こっくりしておいしい。

‘丹頂の翔’(ライトアルト)は軽くて香りがあって、これもなかなかだけど、けあらしのほうがスキスキ。

お料理は、焼カキ
小ぶりだけどおいしい。

刺身の盛り合わせ
ほたて、かんぱち、甘エビ、鮭のルイベ、たこ、まぐろ

盛り合わせに入っていなかったので 釧路のさんま
さっさと食べてしまって、あと一切れのところで思い出してパチリ。
こりゃウマイ。

それから‘漁火’(レッドエール)
運ばれてきたらすでに泡はなく…。
ちょっとくせがあっておいしい。

それに海鮮サラダに鶏のザンギ、ソーセージの盛り合わせなど。


お店を出て、釧路川沿いをちょっと歩いて、幣舞橋を渡ってみたりしてホテルへ戻ります。


世界陸上を見て、しょっぱい展望風呂に入っておやすみなさい。

2007.8.26