オトナの男とは。

１日で、季節が夏から秋に変わってしまった、今日このごろ。
只今、ロイヤルミルクティーを戴きながら、どしゃ降りの雨をやり過ごしているところでございます。


ところで。


春先も同じですが、気候が良くなると、必ず、“ちょっと変なヒト”が出没する、と思うのは、私だけでしょうか。


先ほどの話。


電車に乗り、心地よい揺れに身をまかせ、ゆったりまったり居眠りをしていたのですが、聞こえてきたのは、男同士の喧騒。


びっくりして、飛び起きて、ドアの影から、そぉ～っと様子を伺っていたのですが、どうやら、電車内で周りの迷惑省みず、デカい声で電話していた“変なオジサン”を注意したもう１人のオジサンという関係のようで。


変なオジサンは逆切れして、もう１人のオジサンをしつこく追い回し、警視庁がどうの、張り込みがどうの叫んでいました。


もう１人のオジサンが呆れて、私のいる車両に乗り移ってきたまでは良かったのですが、変なオジサンはというと、連結部分のドアを何度も開け閉めしながら、隣の車両からこっちに向かって、まだワーワー訳の分からんことを叫び続けている・・・


安眠妨害された上、目の前でギャーギャー騒がれた日にゃあ、こうなったら私も黙ってられないでしょうよ。
もう１人のオジサン、こんなちっちゃいアタシですが、加勢しましょうか？
なんなら、次の駅で一緒に変なオジサンを引き吊り降ろして、駅員さんに引き渡しましょうか？
次の駅には、あそこら辺に駅員さんがいると思いますよ！


そんな頭でっかちな妄想を浮かべて、目の前のやり取りを静観していた私ですが、次の瞬間には、もう１人のオジサンは、変なオジサンを全く相手にしていませんでした。


しつこく言い寄られても完全無視。
よっ！これぞ、オトナの男っ！！


変なオジサンは、もう１人のオジサンに向かって、自分が降りるまでワーワー叫び続け、
「環状線に乗って京橋に行くから、張り込んでも無駄だ～！」
とか言いながら降りていきました。
たぶん、環状線でも、迷惑な乗客になっていることでしょう。


それにしても、もう１人のオジサン。
相当気分が悪かっただろうに、冷静無視で。
なんてできたヒトなんだろうと、アタシがドアの影から密かにラブラブ光線を送っていたことには気付いていないと思いますが。


アナタが正しかった！
私は、ちゃーんと、見ておりましたよ！！



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