ベルギーでシクロクロスを戦う全日本シクロクロスチャンピオン・竹之内悠のドキュメンタリービデオがウエブにアップされた。
そのクオリティの高さと悠の力強さ、そして我が心の故郷のベルギーの風景が心を揺さぶった。
建物、人々、その全てが懐かしい。
寒々として、湿っぽくて、泥っぽくて、マッドだろうが雨だろうが雪だろうが、自転車を心から愛するベルギー。
その全てが、懐かしい。
そこで戦う日本チャンピオン、竹ノ内悠。
その彼をサポートする名もなき地元の家族。
彼らにとって自転車選手をサポートすることが何よりも家族の誇りであることが伝わってくる。
事実その通りだ。
彼の地ではトム・ボーネンですら地元のおばちゃんの日常の話題だ。
まるで自分の息子を語るように「ボーネンはね・・・」となる。
このドキュメンタリーでは、全日本チャンピオンがなぜベルギーで闘うのかが克明に描かれている。
製作はCanvasというテレビ局。ベルギーなら誰でも知っている有名局だ。
そのテレビ局で日本から来たプロサイクリストのドキュメンタリーがプライムタイムに流れた。
彼曰く
”撮影したのは今年の1月。
まさに肉離れを起こし、休養している時でした。
脚が痛く、走れない。
でも、テレビの取材の予定が入っている。こんなチャンスはない。
自分のベルギーでの姿、戦う姿勢を多くの人に知ってもらえるチャンス。
でも、こんなボロボロのカッコ悪い姿、恥ずかしくて人に見せれない。見せたくない。
でも、支えてくれてきた、支えてきてくれている人たちに何か残せたら。
喜んでもらえたら。
そんな気持ちで取材に応え、撮影を続行してもらいました。
今年の1月は今までで一番孤独でつらい時期だったように思う。
そんな中での撮影でした。”
我が愛するベルギーと、そこに住む人々、そこで行われる生の自転車競技、そしてそこで闘う誇り高き日本人レーサー。
悠、ふたたび曰く、
”一度海を知ってしまったカエルは、もう井戸には戻れないんです。”
全編、彼のナレーションで語られます。30分ほどのビデオですが、人間が伝わる秀作です。
休日に、日常を忘れてソファで寛いでゆっくりと本物のベルギーをお楽しみください。
https://vimeo.com/136128265
(クリックするとビデオが始まります)
竹ノ内悠オフィシャルブログ
シクロクロス東京2014(悠が走ってます)
シクロクロス東京2013(悠が走ってます)
無性にベルギーへ帰りたくなった@BE2
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