白琥・白龍

捜猫記~八ヶ岳 海ノ口自然郷で猫を捜した1ヶ月~からはじまるブログ、
猫と絵と、そのほかと。

5.最初の目撃(8月23日)

2011年09月28日 | 捜猫記
娘は週があけて22日月曜日から、本栖湖の青少年スポーツセンターに合宿に行っていました。
個人でやっているスポーツで、
はじめての合宿のうえ中学生女子が彼女だけ、
さらに登校日のために一日早くひとり帰る予定なので、
お迎えがてらわたしも
24日水曜日に本栖湖に行き一泊することにしていました。

そのわたしの本栖湖行きの前日、
23日の夕方ちかく
思いもかけぬ電話をいただきました。

それは別荘地の知らない方からの電話でしたが

「Aさんですか?ぼくIKといいます、びゃっこちゃんがさっき、うちに来ましたよ!」

文字通り、とびあがりました。



IKさんのお庭をおうちにあがっていく小径に
白くて頭が黒く、背中に黒いもようのある猫がきて
座って見上げたそうなのです。
でもすぐ、行ってしまった と。
その後IKさんは管理事務所で貼り紙をみて、すぐにわたしのケイタイにお電話くださったのです。

お互いに家の位置を確認すると、
IKさんのお宅はうちの家の一筋上の、赤岳にむかっての右方向に
だいぶ歩いた位置のようでした。

すぐに両親に電話すると、両親は急いでIKさんのお宅に行ってくれました。
するとIKさんはすぐにうちに向かってくださったために行き違いになってしまいました。
なんていい方なんでしょう。


ともあれ、
無事だった!!!(>_<。)゜。!!!!


「元気そうで、毛並みもよかったですよ!」
とIKさん。

IKさんは、お会いしたこともない方なのです。
両親をわざわざ、尋ねてきてくださったTGさんもです。
貼り紙してくださった、管理事務所の方、ありがとうございます!
IKさん、TGさん、ご近所のみなさん、
なんて有難いのでしょう、
でもとにかく無事で元気でいてくれたのです。


そしてまだ山でお散歩のたびに探してくれている、友人のYKちゃんにもすぐ電話しました。
「ここのところ毎日ひどい雨ばかりだったのが、ひさしぶりに雨が上がった午後だったから、
 里心がついたのよ。
 帰りたいと思い始めたんじゃないかな」
とYKちゃん。

そしてなんと幸いなことに、IKさんはいま別荘に常住しておいでなのでした!

「またなにかあったら連絡します」とIKさんは、おっしゃってくださいました。


一筋上のだいぶむこうにいるということは、
やっぱり上のほうに上がって、もとにもどれなくなっているのでしょうか。

とにかく、自活していることはたしかなようでした。

両親の帰京まであと、3日でした。
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4.なすすべもない  そして猫の名前に関する考察

2011年09月28日 | 捜猫記
帰れば帰ったでいろいろな楽しい約束もあり、娘の予定もあり
しなくてはならないこともたくさんあります。

でも
いつも胸がつまっているようなかんじ。

母もそう言い、おとなりの美人バレリーナちゃんも
そのほか白虎を探してくださった方々がみんな
みつかる日まで、ずっとそうだった、と言ってくださいました。


別荘地は無人の家もあるので、居場所にする軒下や縁の下には困らないだろうけれど
標高が1700から1800あればすでに山の雲のかかる高さで
平地よりずっと雨も多いのです。
雨の日はやっぱり濡れていないだろうか。

猫のあの小さな頭のなかには
「取り越し苦労」とか「この先の心配」とかはないらしいから

そりゃ人間たちが避暑に行く快適な環境で、さしたる危険も害獣もなく
いまは猫にとっても、涼を得てたのしいかもしれないけれど

でもわたしは知っているのです、
山は秋になればたちまち零下の日も来る
おりしも大型の駘風も近づいてきている…

ちゃんと食べてるだろうか?
小鳥とか山のねずみとか?
水はどこで飲んでいるのだろうか?
こわい思いしていないだろうか?

まだ山にいる両親からは、
近隣の方々が気にかけていてくださること、
管理事務所の貼り紙を見て、F地区のTGさんという方がわざわざ訪ねてきてくださり
自転車でよく別荘地内をまわっていらっしゃるので探してくださると言ってくださったことなど、しらせてくれ
また父は散歩をしながら呼んで歩いてくれているようなのでした。

猫に詳しい複数の方たちや、
ネットで猫を捜した方の記事をみると
逃げていなくなってしまったコは、
だいたい1週間から3週間くらいのあいだ、ほんとうになんの音沙汰も気配もなく
その後 ひょっこり現れたりすることが多いようなのです。


だけど、なすすべもない…


なにもないとただただ凹んでしまうし
知り合いのイラストレーターさんたちが柴又の「寅さん記念館」隣で
すでに8月恒例の「寅さんイラスト展」(略して寅スト展)を開催中なので、
ちょいと飲み会に参加しにいってきました

そして柴又帝釈天さんに よーくお願いし
「ペット守」も買い
(すでに神頼みの域にはいってきました)

その飲み会でビャコたんの話になったところ
いぜんに「とら」と「さくら」と名前をつけた2匹の猫のうち
「とら」は出奔してしまったという方が…!

「いやいや寅さんは48作中48回家出して48回帰ってきてますよ」と
主催のイラストレーターMJさんがナイスフォローでしたが、

じつは、昨年の夏のはじめに、まだ若い猫を一匹亡くしていました。
うちのベランダ(5階)から、早朝おそらくスズメでも追ったのか
飛び出して転落してしまったのです。
それでひと夏 過呼吸になったりしてしんどくって悲しい想いをしたあと
9月にひきとった2匹の兄弟が、白虎と白龍でした。

その亡くしたコはコトラという名前、
今回、家出したのは2匹のうち白虎。

もしかして、猫に「トラ」という名前をつけると勢いがつきすぎてしまうのかしら?

(この話をしたら、おばさまが くろこ、うしこ、とらこ(柄でつけた名前らしい)という猫を飼っていたら
とらこだけいなくなった、という方もおられました!しえええーー)

そこで娘と相談して、改名することにしました。
白虎の虎を違う字に。
珊瑚の瑚 も 掌中の珠というかんじでいいかしら と思ったら
娘は 琥珀の琥 は?という
玉のなかにはいれば守られていいかもと
本人不在で勝手に白琥と改名
まあしかし音(おん)が同じなら 猫にとっては問題ないであろう。

そんなことしかできることもなく…
もうすぐ2週間がたとうとしていました。





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