5月の14日、15日に
ジュエリーバウレットさんで
コラボ個展・受注会をさせていただけることになり
そのためのコラボ作品 「月の光」
若いとき ほんもののキッチンドランカーになった
朝から飲んで いちにち酔って寝て また飲む そのうちやっと、自分でおかしいって気がついた(当時の結婚相手はなんで気がつかなかったんだ?)
当時の精神科にいった。
鬱だった
そのとき、朝から飲むのは
時間をただせっせと稼いでいたのだ
文京区のお寺のそばのマンションの5階だったか
ちいさなソファのうえで
そのソファは
白夜をずっと旅していく汽車
薄明のなかをただただ、朝から夜まで
おわりなく旅していた
さみしかった
このコラボ作品の写真は
わたしがずっと持ちつづけていた
心象風景だったのかも
真珠がどこまでも連なるような
灯りの連なり
そんな夜の高速道路
あるいは
そんな灯りの列とともに
どこまでもゆく汽車の線路
月ごとに 金や白金の帆をまた掲げ
旅立つ 月の船
遥々と 水晶のような 青い夜
アメジストの紫のグラデーション、
アクアマリンの薄明、
そんな宝石や貴石のような透明な
かなしさのなかを、
まるで夢をみているように
旅していく。
ひとには、どこかに辿り着くために生きるひとと
ずっと旅をつづけて生きているひとが
いるのだろう
好きなひとに逢ったあと
家のちかくの暗い道に、雨に滲むおおきなルビーのような信号を見ながら
ふと、
きっとわたしはずっと旅をしているほうの人種なのだ
と思った
大好きな小説「ティファニーで朝食を」のホリーのように
名刺の住所には on traveling (旅行中)と記したまま
どこまでも
どこかへ。
かなしくて、さみしくても
でも美しいものがたくさんたくさんある、ここにある世界のなかを。
ずうっと、ユーミンのある曲がつづいてるのだけど なんだっけなあ。
たぶん「時のないホテル」にはいっている曲だ
そう、白夜を旅するような曲