西武高原バス 池袋~軽井沢・小諸線(千曲線)
小諸駅前15時50分発 池袋駅東口行き
15時35分、これから3時間半高速バスに乗る身としては夕食をどうするか悩みどころ。小諸駅前をうろうろしていたら駅前食堂で駅弁を扱っているのを発見。でも、こんな時間なので駅弁はもう売切だろう。それでも他に当てがないのでダメ元で尋ねてみたら、「栗おこわ弁当なら5分位で出来ます」と有り難い御言葉。お願いして作ってもらう事にしました。店内で待っていると西武カラーの1Sボディがバス停に入ってくるのが見え、旅の気分が盛り上がります。
日産ディーゼルスペースウィング、富士重工の1Sボディです。1Sボディも西武バスから西武高原バスに移籍が始まっているんですね。今回は古い7Sを期待していましたが、1Sでも十分満足です。座席はもちろん先頭のA1。スーパーハイデッカーのバスに乗るのは久しぶりなのでウキウキしています。西武の都市間高速は最近までスーパーハイデッカーの伝統を守り続けていたので、今も西武の絡む路線はスーパーハイデッカーの当たる可能性が高いです。
私を入れて乗客3名で小諸駅前を発車。国道18号線を軽井沢方面に進みます。その後、次の乗車停留所である、しなの鉄道御代田駅のロータリーに入りましたが乗車はなく、ロータリーを1周して国道18号線に戻ります。重心が高いからか交差点の右左折で横に振られる感はありましたが、極めて良い乗り心地です。
軽井沢へ向けてどんどんと標高は高くなります。みぞれ交じりの小雪が舞い、霧が出ていかにも軽井沢らしい良いムード。乗車しているのは東京都心では桜の季節も終わった4月中旬だったのですが、この辺りの春の訪れはまだまだ先のようです。おっ!西武高原バスの一般路線バスとすれ違いました。
16時30分、軽井沢駅前。前方には草軽交通の路線バスが停車しています。どうやらここで2名の予約が入っていたようなのですが、いらっしゃらない御様子。運転手さんは営業所に連絡したり、近辺を探したりしたのですが、結局現れずにキャンセルになりました。
その後、軽井沢プリンスホテルウエスト、軽井沢72ゴルフと乗車はなく、この便の乗客は3名で確定です。続いて車内設備の案内が始まりました。その直後、西武高原バスと共同運行している千曲バスの小諸駅前行きエアロエースとすれ違いました。実は私が乗車した数日後にダイヤ改正が行われ、この場所で池袋駅東口発の小諸駅前行きを見る事は出来なくなりました。その訳は、JRバス関東が新宿駅新南口~小諸駅を佐久経由で約3時間で結ぶ高速バスの運行を開始したためで、迎え撃つ西武高原バス&千曲バスは、軽井沢を経由するために約3時間半かかっていた路線を分断、軽井沢系統と小諸系統にわけ、小諸系統をJRと同じ佐久経由に変えて約3時間で池袋駅東口~小諸駅前を結ぶようになりました。
高速道路のインターチェンジに向け、今度は峠を下ります。雪が樹木に付き、とても素晴らしい景色を見せてくれていました。それは私が今シーズン最後に見た雪景色でした。
16時52分、碓井軽井沢インターから上信越自動車道に入ります。もう雪はありません。
それから約40分経過、上信越自動車道から関越自動車道に入ってすぐのサービスエリア、上里SAで休憩となりました。
隣には新潟からの池袋東口行き、新潟交通エアロエースが停車していました。西武バスと一緒にスーパーハイデッカーを投入していた新潟交通や越後交通も、最近の新車はご覧のハイデッカーです。
車内がガラガラだったので座席を思いっきり倒してみました。西武バスの池袋~新潟線で使われていた時代は夜行便もありましたので座席は深いリクライニングで快適です。この車が西武高原バスに移ってからは、後部にあった乗務員仮眠室の撤去(座席配置はそのまま)が行われ、仮眠室があったであろう空間が広がっていました。ちなみに冬季は水道の凍結防止のために手洗いの水が出ず、おしぼりで代用されています。車庫があるのが寒さの厳しい軽井沢ならではですね。
そろそろ夕食にしましょう。「栗おこわ弁当」850円。モチモチしたおこわの感触がたまりません♪
食後はもちろんコーヒー。上里SAで購入したんです。流れゆく景色と共に至福のひと時です。
日没をむかえ、18時18分に川越的場BS通過。降車はありませんでした。
そして渋滞もなく19時20分に終点の池袋駅東口に到着。3時間半の旅は終わりました。個人的にですが、この千曲線の魅力は西武高原バス担当便を選べば、7Sにしろ、1Sにしろ、必ずスーパーハイデッカーに乗車出来る事です。(後日追加:すみません。一般路線兼用でハイデッカーもいるようです。スーパーハイデッカーの来る確立が高い路線と訂正させて下さい。)いつもとちょっと違うグレードの高いバスに手軽に乗りたければ、この路線をチョイスしてみてはいかがでしょうか。関東在住なら日帰りにちょうど良い距離です。
<撮影2009年4月>
なんかピラーが視界遮ってるのは気のせい?
そしてなるほど!西武高原バスならSHDなのですね。まだ、SHDはしっかりと乗車した事が無いので参考に。(当分、無理そうですが…。)私もバスからこんな美しい雪景色を観てみたいです。
それでは、失礼しますね。
このお弁当には助けられました。危うくサービスエリアのスナックになるところでしたので(汗 ピラーは逆に富士重スーパーハイデッカーの証拠のようなものなので視界遮っていても全然OKだったりします。
>新潟交通「おけさ号」さま
新潟線は書かれているとおり、本当に面白い時期ですね。新たに入った西武の3列車もHDガーラという噂ですし、最近4列で導入したばっかりのスペースアローAはどうするのかしら…と思ってしまいます。3社合わせてUD富士重、UD西工、ふそう、ふそうOEM、いすゞ・・・・本当に凄いですね(笑)
すみません…。西武高原バスにはHD車もいるそうです。一般路線兼用なので確立は高くないと思うのですが…