バスターミナルなブログ

全国のバスターミナルやバス旅の紹介(※ブログ内のデータは原則として撮影時のものです)

新宿~長野線 夜行便

2011年08月05日 | バス旅(乗車記)
新宿~長野線 夜行便
新宿高速バスターミナル23時30分発 アルピコ交通




7月最後の土曜日、新宿高速バスターミナルの電光掲示板には各方面共に残席の少ない便や、満席、キャンセル待ちの表示が表示されています。新宿高速バスターミナルのこの日ラストを締めくくる23時30分発の夜行便も同様でした。私が乗車する長野駅・ホテル国際21行きも1週間前には残席の少ない△表示になっており、のんびり構えていた私は慌てて購入、そのわずか数日後には満席の表示に更新されていたのでした。



この日の乗車は2番のりば。やって来たのはアルピコ交通のエアロクイーンです。乗車する1年前の2010年8月から新宿発の夜行便を運行開始、逆方面である長野発の夜行便の設定はなく、夜行便は新宿発長野方面のみという珍しい運行形態をとっています。通常は4列シートの路線ですが、夜行便とその送り込み便のみは3列独立シートとなります。

さて、23時30分定刻通りに新宿高速バスターミナルを発車しました。座席は2席以外は全て埋まっていて、女性の姿が目立ちます。早速、音声合成による車内放送が始まりました。昼行便の休憩は横川SAですが、この便では三芳PAと流れていたので、ちゃんと夜行便専用のデータが用意されているようです。



車内の様子。最後部まで独立3列シートが続きます。この車両は「アルペン長野号(大阪(阪急三番街高速バスターミナル)~長野駅)で使われていましたが、夜行便運行開始時に「新宿~長野線」に移籍してきました。



夜行便ですので毛布が付きます。座席にはフットレスト、レッグレスト機能もあり、ゆったりした体勢で眠る事が出来ます。



カバーのかけられたサービスコーナーに「アルペン長野号」時代の名残を感じました。名残といえば、座席には「アルペン長野号」時代のマルチステレオが残っています。ちょうどヘッドホンを持っていたので、「ラジオくらいは聴けるかな~」と試しに挿してみます。「…ん?!穴の大きさが違う…あっ!これ空気式だ(^^;」、さすがにプライベートで空気式のヘッドホンなんて所有していませんので諦める事にしました。



日付が変わって0時13分に三芳PAに到着。ここが唯一の開放休憩です。売店をひやかしてバスに戻り、0時30分に発車。ここで消灯となりました。車内の遮音性は申し分ありません。固定窓だろうと勝手に思っていたのですが、後で気が付くと普通に逆T字窓なんですね。カーテンが全て閉まるだけでも遮音効果は高くなるのかもしれません。

睡眠に向けて体勢を整えていると、ある事に気が付きます。次の停留所「千曲川さかき」には4時21分到着予定。今は0時35分…「そうか、4時間かからず次の停留所なんだ…」、そもそも昼行便で3時間58分が基本の長野行きですが、夜行便では5時間32分かけて運行しています。つまり普通に走ると長野に早く着きすぎてしまうのです。どこかのSAかPAで開放の無い休憩をとって時間を調整する程に長野は夜行便として距離の短い路線です。それでも満席に近い人数で運行している訳ですから需要というのはどこに隠れているのかわからないものです。

では、短い時間ですがおやすみなさい…zzz



4時14分に千曲川さかきの到着放送が流れました。なんだか、あっという間でした。4時17分に千曲川さかき到着、1人降車、その後も長野インター前で5人、丹波島橋南で1人、長野バスターミナルで2人と降車があり、4時54分に到着した長野駅では大多数の乗客が降車しました。



私を入れて3人となった車内はガラガラです。善光寺大門で1人降車すると…



5時02分、終点のホテル国際21に到着しました。

この距離と時間なら4列夜行という選択肢もあったはず。3列シートは定員も多くなく、夜行便は人件費もかかる。平日限定の2回回数券「なかなかきっぷ」は夜行便には使えないものの、それでも昼行便と同じ運賃で3列夜行を運行し始めたアルピコ交通。量より質で勝負なのでしょう。

<撮影2011年7月>
コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ・西東京バス「ご帰宅高速バ... | トップ | ・「大宮・池袋~伊勢・鳥羽... »

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お詫びも兼ねて。 (新潟交通「おけさ号」)
2011-08-05 17:32:13
電光掲示板に石巻行が2台運行になっていますね。以前は1台でも空席が目立つ路線でしたので2台満席は驚きですが素直に喜べないですね…。長野線夜行便は続行便を出しても良いと思いますけど3列車が足りないですし4列車で値引きが妥当かなぁと。それとすいません。訂正させて下さい。信州ライナーに参入を予定していたのは松電ではなく川中島バスの方でした。松本城前で宮交.クィーンと将来の参加を前提に川中島.セレガを並べて出発式を行ったのでした。是非、復活して仙台の地でアルピコカラーを見てみたいですね。
返信する
Unknown (宮城交通フォレスト)
2011-08-05 23:33:42
去年の12月に乗車したことがあるのですが12月といっても年末の帰省ラッシュ前でしたので乗客は自分を含めて5名という寂しさでした。(その前の週に広瀬ライナー(京王電鉄バス・宮城交通)に乗車しましたがその時は自分込みで2名でした(渋谷マークシティで1名予約なし飛び込み客がいました。担当は京王電鉄バスでした。自分と同じで仙台駅前(宮交仙台高速BC)まででそのまま仙台駅前で回送表示になっていた)
休憩は上信越道の横川SAかな?と思いましたが、関越道の三芳PAで三芳PAまで軽く一眠りしてしまいました。(寝ていてもどこを走っているかが分かった)三芳PA発車後は長野インターまで寝ていました。時間調整は上信越道東部湯の丸SAでしています。自分の時はほとんどが長野駅で下車していました。(自分も長野駅まででした)
川中島バス(現アルピコ交通川中島バス)の長野22ナンバーの旧エアロクイーン(もとアルペン長野(阪急バス・アルピコ交通川中島バス)のアルピコ交通川中島バスの専用車)でしたがけっこうよかったです。
話題が大分変わりますが、宮城交通が広瀬ライナーに新型車両(三菱ふそう新エアロクィーン(エース?)を入れてきました。(今朝通勤時に京王電鉄バス永福町営業所のすぐそばを通る京王井の頭線から確認しています。)ナンバーは見損ないましたが宮城200なんとかだと思います。(間違っていたらごめんなさい)
でも宮城交通自慢のキャラクターはなかったですね。宮城県(東北)が震災(東北関東大震災(東日本大震災))から復興に向かって立ち上がる意味合いでキャラクターをまたバスにつけてほしいのですが(版権で苦労するかもしれませんが)
返信する
新宿→長野夜行便 (バスターミナルなブログ管理人)
2011-08-06 22:52:26
>新潟交通「おけさ号」さま
いえいえ、こちらこそわざわざ訂正ありがとうございます。むしろ川中島だった事に驚きました。回送の手間を考えても松電の方が一般的ですものね。

それから石巻の2台運行は驚きました。東北新幹線はとっくに開通していますが、今も高速バスの需要は大きく残っているのでしょうか。増便が出るのは喜ばしい事ですが、事情が事情だけに複雑です。

>宮城交通フォレストさま
知人の話ですが、長野行きの夜行は直前だと取りにくいと聞いていたので5名という日もあるのかと驚きました。時間調整は上信越道東部湯の丸SAだったのですね。私が乗車した時も、なんとなくSAを出てすぐに長野インターに到着したような気がしたのですが、何分まどろみの中でしたので…(汗)

広瀬ライナーの新型クイーンは見た事ありません。検索すると確かに新型クイーンはBKGで存在するようで、見てみたいものです。ただ、今まで使っていたエアロクイーンもPJでそんなに古い車ではないので検査か何かで新型クイーンが来たか、車両運用が変更になったのかもしれませんね。
返信する
ご存知ですか? (Yngwie)
2011-08-06 23:42:52
かつて、JRバス関東と長野電鉄が「ドリーム志賀号」を運行していたのを。東京駅・新宿駅-長野駅-(長電主要駅)-湯田中駅を運行していましたが、あえなく撃沈。早々に運行中止してしまいました。運行距離・時間が短すぎるのと、SHDとはいえ4列車だったのが原因でしょう。アルピコがおんぼろでも3列車を投入したのは、きっと他社の失敗を見ているからじゃないでしょうか?
あと、統合されてどうなったかちょっと良く分からないですが、松電より川バスの方が乗務員の人件費が安いです。
返信する
そういえば (バスターミナルなブログ管理人)
2011-08-08 23:34:01
>Yngwieさま
そういえば、「ドリーム志賀号」ありましたね。夜行便が運行開始した時は浮かんだのですが、1年経った今回は全く頭に浮かびませんでした。

アルピコ(川中島)も夜行便の開設を検討している頃は、当然「ドリーム志賀」の事例を考慮に入れていたでしょうし、わざわざ3列車を転用してきたのは書き込みのとおり、他社の失敗を見てきたからかもしれませんね。それから人件費の件は差があったなんて知りませんでした。さすがに今は同じなんでしょうね。
返信する