
多古台バスターミナルの奥にあるのはJRバス関東の東関東支店。一般路線の他、高速バス、貸切バスが所属しています。

車庫に駐車しているバスたち。

パーク&ライドに対応する駐車場もありました。

さて、この多古台バスターミナルは、行政である多古町と、民間の不動産開発事業者の協力によって開発された新しい街 「アトリエヒルズ」 に隣接しています。

ターミナルの周辺を散策してみました。住宅街は低層の戸建てが並んでいて、ゆとりある設計がされています。

2014年春にオープンした「多古こども園」。幼稚園と保育園の機能が一体化した施設です。小学校もすぐそばにあります。

こちらは2015年秋にオープンしたばかりの商業施設。バスターミナルの向かいに位置し、スーパーマーケットやドラッグストア、その他多くの店舗が集まりました。

ターミナルの運用開始により、成田空港第2ターミナルと道の駅多古を結ぶシャトルバスが、多古台バスターミナルを経由するようになりました。毎日11往復運行され(2015年11月現在)、鉄道のない多古町において、成田空港をハブに多くの場所と多古とを結ぶ重要な交通アクセスになっています。

シャトルバスの表示。

1973年(昭和48年)に民間の不動産開発事業者によってスタートした多古台の開発計画ですが、バブル崩壊後の不動産不況などで開発は中断し、後に事業廃止となります。しかし、多古台の開発は、多古町の都市計画にとって重要な位置付けであった事から、用地を町が引き継ぎ、新たな開発事業者を探すことになりました。
そして2012年。成田空港の発着枠拡大・LCC拠点化による雇用・住宅需要の高まりや、空港と多古町を結ぶシャトルバスの運行などにより、多古台での開発に手を挙げる民間事業者が現れます。用地は譲渡され、開発された新しい街が、この「アトヒエヒルズ」です。
良質な住宅地の供給、子育てしやすい環境作り、交通アクセスの改善をする事で、全国的な人口減少時代において、特に若い世代の流出を防ぎ、地域の活性化が行われる事を期待しているようです。

丘の上のバスターミナルは、新しい街の拠点となる場所でした。周辺は、まだ開発されていない場所も多く、これからの発展が期待されます。
<撮影2015年11月>
参考文献:広報たこ2013年2月号
②夜のアクセス成田JR(東関東支店)便はやたら折返し運用を強調(ゴミ残すなとか)してますが、銀座降車の後どのように八重洲に調整配車するのでしょうか?
P&R施設は多古町の施設になっていて、バス利用者が駐車できるようになっています。正確な判断は私には出来ませんが、長期駐車する場合は特認扱いになるので連絡が必要な旨の掲示がありました。ただ、多古町の施設だけに原則としては町民の利用を想定しているのではないかと思われます。
2についても推測ですが、昼間は銀座到着後に東京駅日本橋口で待機。その後、出庫となっている便を見たので、夜間も同様ではないかと思います。
私が訪れたのは2015年でしたが、まだまだ開発出来そうな箇所があったのをおぼえています。うまく波に乗って発展するといいですね。