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西口バスターミナルの再編に伴い、小田急バスの新宿駅西口停留所は、6月21日以降、ハルク前35番から安田生命前26番へ移設することが発表されました。

新宿にたった一つだけ存在する、小田急バス単独の35番停留所。
小田急バスのエリアではない新宿に小田急の停留所を持てたのは、武蔵野乗合自動車時代に、京王帝都電鉄と東京都交通局の3社局共管で東京駅~新宿駅~武蔵境駅間を結ぶ系統があった名残で、京王帝都電鉄と東京都交通局の撤退により、小田急バスの停留所になりました。たった一つの停留所は大切にされ、小田急電鉄は箱根への高速バス、小田急バスは都市間夜行バスの発着場として活用するなど、小田急グループの経営戦略上、重要な役割を担ってきました。バスタ新宿の開業後は、高速バスは順次バスタへ移行し、一般路線バスも削減され、現在も残っているのは、日祝日に1往復走る「宿44系統」新宿駅西口~吉祥寺駅中央口間と、毎年6月の日曜日に季節運行する「よみうりランド」「若林営業所」のみとなります。

6月21日からの「のりば変更」のお知らせ。
35番から26番への移設の内容です。過去には26番隣の27番で、小田急バス「ルミナス」が発着していた時代もありました。小田急バスにとっては、移設先もご縁もあった場所です。
なお、6月は、季節運行の「よみうりランド」「若林営業所」を運行する時期です。今年の季節運行は35番発着と26番発着の二つの姿を見ることが出来ます。

再編に伴い、小田急バスの発着が26番へ変更した後は、この場所は9・10番として都営バスが発着することになります。
「宿91系統」新代田駅行きの停留所になるので、小田急ハルクをバックに都営スカニアが発着するシーンもみられそうです。

最後に、6月21日再編のバスのりばの配置図です。
西口再開発の最終形態では、道路は南北で遮断され、バスターミナルは北ロータリーと南ロータリーに分割される予定です。今回、小田急バスが南側の26番に移設することの意味を推察すると、小田急バスは南ロータリー組に組み込まれているのかもしれません。
それから、5月25日現在でバス事業者からの発表はありませんが、6月21日再編で関東バスや京王バスにも動きがある模様です。