前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原線
秋葉原駅東口11:00→高崎バスセンター
皆さんは、東京都心と高崎・前橋を結ぶ高速バス路線がある事を知っていますか?
そして、どこのバス会社が運行しているか知っていますか?
個人的には、結構マニアックだと思う路線。それが「日本中央バス」の前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原線です。
昼前の秋葉原駅東口に、一見すると観光バスのような高級感あるホワイトに金帯の高速バスが停車しています。これが今回お世話になる日本中央バスです。つい最近まで新宿(池袋)~前橋間を4往復の路線でしたが、秋葉原駅東口にも乗り入れ(こちらは池袋駅は経由せず)、2009年7月からは増便、合計6往復の路線になりました。東京であまり馴染みがないのも当然で、利用者の多い群馬県側を午前に発車、東京側からは午後発車する便が多く、群馬県側の利用者にターゲットを絞った特色ある路線です。今は秋葉原駅11時00分発という路線が設定されましたが、それまでは新宿14時30分が東京側の始発だった点からもわかると思います。
乗客は私を入れて3名。回数券利用の方も見受けられました。日本中央バスのエアロエースは11時00分定刻通りに発車。昭和通りを転回し、外堀通りを西へ向かいます。特にテープの案内放送はなく、運転手さんの肉声のみ。面白いのが禁煙だけでなく、禁酒ということ。この時間なので飲もうとは思いませんが、ちょっと珍しいルールだと感じました。
11時15分、最初の停留所である東京ドームホテルに到着。残念ながら乗車は0名。ベルボーイに見送られホテル玄関を静かに発車します…。
11時32分、新宿駅付近。靖国通りのJRのガードをくぐります。この辺りに停留所があれば便利なのですが、日本中央バスの新宿停留所は、ちょっと特殊な場所にあります。
そう、日本中央バスの新宿停留所はヒルトン東京ホテルなのです。東京側で馴染みがない理由の2つ目がこれで、ホテルをターミナルとしている点です。鉄道の駅では地下鉄大江戸線の都庁前駅、丸ノ内線の西新宿駅が一番近く、共に徒歩3分なのですが、新宿駅までは徒歩か無料のシャトルバスに乗らなくてはなりません。
ここでは3名が乗車。今回も回数券の利用者が見られました。それなりにリピーター客が多いのかもしれません。ちなみに全線乗車すると片道1500円で、回数券は4枚綴りで5400円。無期限ですので定期的に利用する人は買って損はないですね。JRが在来線で1890円ですので鉄道よりもお得感があります。
バスは目白通りに入り、関越自動車道の練馬インターを目指します。環七の豊玉陸橋で越後交通の池袋行きとすれ違い。どうやら新潟からの便のようです。長旅お疲れさま、終点の池袋はもうすぐですよ~♪
12時04分、練馬区役所前。今回も乗車は0。
12時12分、練馬インターから関越自動車道に入りました。ようやく高速バスらしくなります。
12時28分、川越的場のバスストップに到着。乗車は0です。ここで乗車可能停留所は終了。この便の利用者は6名でした。しかし、このような中距離路線なら川越的場バスストップは乗車も下車も可能にしても良いのではないでしょうか。西武バスとの絡みで難しいのかな…。
ここで車内の様子をご紹介。横4列、縦11列補助席(補助席は8列)トイレ付きの標準的な高速バス仕様。新しいエアロエースだったのでピカピカでした。
さて、高速道路に入って約50分。藤岡JCTから上信越自動車道に入り、すぐの藤岡インターで一般道へと降ります。 その後は県道を高崎方面へ向かいます。
高崎バスセンター直前で関越交通の高速バス「アザレア号」とすれ違いました。渋川から成田空港へ行く路線です。東京都心を通らないので、やっぱりアザレア号も馴染みがありません。
13時19分、下車する高崎バスセンターに到着。私を降ろすとバスは前橋方面へ向かうために発車してゆきました。
日本中央バスの発足は1995年。実は歴史は浅いのです。元々はタクシー会社でしたが、バス部門から撤退した上毛電気鉄道や、群馬バス、東武バスなどの路線を引き継いだりして今の形になりました。群馬県はモ-タリゼーションの波が訪れ、マイカー保有率の高い県です。バスは衰退し、一時期はバスの走らない市として館林市が有名になった事もあります。私にとって日本中央バスは、突然登場した得体の知らないバス会社として一歩引いた目で見ていましたが、地域密着の路線バスを走らせたり、高速バスの新規開拓をしたりと、努力している姿を見て次第に興味が出てきました。
バスを取り巻く状況は決して良いとは言えませんが、今後も頑張って成長して欲しいバス会社です。
<取材2009年7月>
さて 来月 こんな商品が発売されるようです、
もぅ 予約したでしょうか?
http://www.1999.co.jp/10098473
さて、素敵な商品ですね。エルガでなく、ブルリ2だなんて…って、重要なのはそこじゃない?!(笑)車内アナウンスまで流れるなんて楽しみです。ヤバい…買っちゃいそう。マウスを持つ右手が?!
遅くなって申し訳ありません
前回、乗車した際に回数券を利用されてる方を多く見かけました。回数券は有効期限がないので便利だと思いますよ。
渋滞だけが心配ですが、時間に余裕のある時は高速バスは大変有効な交通手段なので、今後も是非どうぞ。
JRに対抗して安さと快適さで知名度があがり利用者が増えてほしいです。それによりJRの競争意識が芽生えサービス向上につながればと思ってます(高崎線、上越新幹線)。
私は浦和在住で、ちょっと強引ですが川越的場から高崎まで利用したこともあります。
昔は東京都心側のターミナルが新宿のヒルトンだった時点で、なんだか得体のしれない会社だな…なんて勝手に思っていました。本来であれば群馬バスが日本中央バスのポジションに入るべきなのでしょうが、結果的に日本中央バスになったからこそ、今のような攻めの姿勢が出来るのかもしれませんね。
マイカー普及率の高い県だからこそ、パーク&バスライドを味方につけてJRに対抗して欲しいと思います。NCB支持者さまの書かれたとおり、サービス向上につながれば最高ですね。
追伸 川越的場は1回降りてみたい場所です。川越線との乗り換えにどれ位時間がかかるのか、場所はわかりやすいのか、興味を持っています。
そうですね、北陸経由関西行きのような攻め姿勢、いいですね。池袋東口辺りであの日の丸付けたバスを見かけると、心の中でガンバレって叫んでます(笑
的場のバス停までは川越線的場駅から徒歩15位だったかと思います。荷物を持っててくてく郊外の道を歩き最後の長い土手の階段を上る頃には、よく歩かされたな、という感じです。しかも大宮方面からはJR川越での乗り換えが必須となるため(本数も少ない)、普通の浦和在住の人間が高崎まで行くには選択肢の一つには入れられないでしょう。
運賃はバスの方が若干安いです。(浦和―高崎)JR480+バス900=計1380円、JR高崎線直1450円
浦和からは酔狂じみたルートではありますが、安いということを大義名分にして体験してみましたが、個人的には嫌いではないのでまた機会があれば。
ちなみに、的場BSには他にも数人の客が他のバスを待っていました。高崎前橋行バスはほぼ定刻にやってきました(休日夕方)。
的場BS情報ありがとうございました。西武の高速バス時刻表を読むと、ちゃんと川越的場BSの案内が写真とともに掲載されているんですよね。関越自動車道都心側で唯一のBSだからか集客に力を入れているのがよくわかります。欲を言えば池袋~川越的場BS間の営業をしてくれると乗りやすいのですが…(笑)
それから浦和~高崎間は70円も差が出るとは思いませんでした。所要時間は大変な事になりそうですが、趣味としてなら楽しいルートですね!