大阪バス 東京特急ニュースター号
秋葉原駅 23時00分発
2013年6月、秋葉原から天王寺まで夜行高速バス「東京特急ニュースター号」の乗車記です。

梅雨の雨が振り続く東京です。仕事が終わり、夜の秋葉原へ。夕食を済ませ、検索してスマートフォンの充電が出来る場所を探します。さすが電気街、至る場所にあるようです。これから乗車する停留所のそばにコンセントがあるファーストフード店を見つけ、食後のコーヒータイム。しばらくすると、黄色の星が描かれた高速バスが駅前ロータリーに入ってくるのが見えました。京都・大阪行きの「東京特急ニュースター号」です。
発車時刻は23時00分。5分前になったので、充電器を外してバスへ向かいました。運転手さんの改札を受けて車内へ。王子駅が始発の「東京特急ニュースター号」ですが、乗客は私のみでした。

車内は3列独立シートで、後方に化粧室があり、プライバシーを確保する座席仕切りカーテンが各列に取り付けられていました。

座席はリクライニングシートで、可動式枕、レッグレスト、フットレストの設備があります。(運が良ければコンセント付きの車両が来る日もあり)

毛布は一般的な夜行バスよりも大型で厚いタイプ。

私が乗車した時は、シートポケットに東京の観光ガイドマップ(美術館や庭園、水族館、動物園などが記載されている)と、お台場にある温泉施設の優待券が入っていました。便名も「東京特急ニュースター号」ですし、大阪バスという事業者名からわかるように関西が基準なのです。東京に住んでいると、東京の観光ガイドマップなんて読む機会は滅多にないので逆に新鮮でした。

さて、秋葉原駅を発車したバスは次の乗車停留所である東京駅に到着しました。ここで2人の乗車があり、この便の乗客は3人で確定。木曜日ですし、こんなものでしょうか。
23時30分に東京駅を発車、5ヶ国語の車内放送が流れます。運転手さんの案内によると、静岡県にある遠州森町パーキングエリアで開放休憩があるとか。開放休憩はないと予想していたので少し驚きました。首都高速に入り、しばらくすると前方のカーテンが閉められ、車内は消灯になります。
おやすみなさい…と書きたいところですが、久しぶりの夜行バス乗車に気持ちが高ぶって寝る気がしません(^^ゞ
車両はセレガ。日野らしくフワフワな乗り心地です。路面のショックは吸収されて不快な揺れはなく、乗り心地が良いです。以前、大阪バスの「京都特急ニュースター号」に乗車した時もそうでしたが、個人的に大阪バスの乗り心地は当たり。新しい車両という面もありますが、貸切観光バスで育った事業者だからでしょうか。バス製造メーカーのカタログを見るとわかるのですが、例えば三菱ふそうでは、一般的な昼行の高速路線仕様は電子サスペンションがオプションなのに対し、貸切観光タイプは電子サスペンションが標準装備だった時期がありました。すなわち、事業者間の差はあれど貸切観光タイプの方が乗り心地を重視しているのです。大阪バスは今も貸切バスが主体の事業者ですから、そのような風土があるのかもしれません。

バスは新東名高速道路に入り、しばらくして休憩場所である遠州森町パーキングエリアに到着しました。深夜なのでマイクの案内はなく、このような表示のみ。正直なところ、こんな深夜に開放休憩はいらないのではないかと思っていましたが、結局は全員が外に出ました。気分転換に外に出たい人や、タバコを吸いたい人にとっては有り難い休憩かもしれませんね。

遠州森町パーキングエリアで休憩する「東京特急ニュースター号」。後ろにはツアーバスが駐車しています。
発車後は再び消灯。今度はおやすみなさい…zzz
2012年6月、競争相手の多い”高速バス戦国時代”に、あえて東阪間の高速路線バスに参入した大阪バス。「東京特急ニュースター号」の良いところを考えてみました。
まず、東京駅の発車時刻です。23時30分と、大阪方面の夜行路線バスにしては遅い方の部類に入ります。普段から遅くまで仕事をしている人もいるでしょうし、残業で退社が遅くなる可能性がある人でも安心してバスの予約が出来ます。この時間設定は結構良いのではないかと思いました。
それから、3列独立シートで車両が新しい点です。近年は4列シートの格安便や、付加価値を付けた豪華バスのように利用者のニーズに合わせたバスが多く運行されています。ところが「東京特急ニュースター号」はオーソドックスな歴史ある3列独立シート。いかにも目をひく「格安」やら「豪華」やらのキャッチコピーに埋もれてしまいますが、歴史があるという事は、それだけ安定した仕様だという意味にもなります。しかも路線開設と共に導入された車ですから、基本的に車両は全て新車同然で車内は清潔そのものです。接客に定評のある大阪バスですから、初めて夜行高速バスに乗車するけど、どのバスを選んだら良いかわからないという”夜行高速バス初心者”にも勧められるのではないでしょうか。どちらかというと運賃も安い方ですし、まだ知られていない隠れた名店のような存在です。
zzz…

おはようございます。大阪駅が近づいてきました。この日は京都駅で降車する乗客がいなかったので大阪駅が最初の降車停留所になります。ここでは1人が降車しました。

続いて大阪のミナミ、天王寺駅に到着。バスは終点の布施駅まで行きますが、私はここで降車しました。
後ろにそびえ立つのは建設の進む「あべのハルカス」です。完成すれば地上から300mになり、横浜ランドマークタワーを抜いて日本一の高さを誇る高層ビルになります。2013年6月に14階までがオープンしたばかりで、多くの人で賑わっていました。展望台やホテルを含んだグランドオープンは2014年春を予定しています。完成すれば天王寺、大阪阿倍野橋エリアが更に盛り上がる事は間違いありません。
「いい写真撮れました?」
バスを降りると運転手さんが笑顔で話しかけてくれました。こちらこそ快適な夜をありがとうございました♪
新しい観光地にも便利な「東京特急ニュースター号」、運行開始から2年目に入り、まだまだ発展が期待される路線です。
<撮影2013年6月>
秋葉原駅 23時00分発
2013年6月、秋葉原から天王寺まで夜行高速バス「東京特急ニュースター号」の乗車記です。

梅雨の雨が振り続く東京です。仕事が終わり、夜の秋葉原へ。夕食を済ませ、検索してスマートフォンの充電が出来る場所を探します。さすが電気街、至る場所にあるようです。これから乗車する停留所のそばにコンセントがあるファーストフード店を見つけ、食後のコーヒータイム。しばらくすると、黄色の星が描かれた高速バスが駅前ロータリーに入ってくるのが見えました。京都・大阪行きの「東京特急ニュースター号」です。
発車時刻は23時00分。5分前になったので、充電器を外してバスへ向かいました。運転手さんの改札を受けて車内へ。王子駅が始発の「東京特急ニュースター号」ですが、乗客は私のみでした。

車内は3列独立シートで、後方に化粧室があり、プライバシーを確保する座席仕切りカーテンが各列に取り付けられていました。

座席はリクライニングシートで、可動式枕、レッグレスト、フットレストの設備があります。(運が良ければコンセント付きの車両が来る日もあり)

毛布は一般的な夜行バスよりも大型で厚いタイプ。

私が乗車した時は、シートポケットに東京の観光ガイドマップ(美術館や庭園、水族館、動物園などが記載されている)と、お台場にある温泉施設の優待券が入っていました。便名も「東京特急ニュースター号」ですし、大阪バスという事業者名からわかるように関西が基準なのです。東京に住んでいると、東京の観光ガイドマップなんて読む機会は滅多にないので逆に新鮮でした。

さて、秋葉原駅を発車したバスは次の乗車停留所である東京駅に到着しました。ここで2人の乗車があり、この便の乗客は3人で確定。木曜日ですし、こんなものでしょうか。
23時30分に東京駅を発車、5ヶ国語の車内放送が流れます。運転手さんの案内によると、静岡県にある遠州森町パーキングエリアで開放休憩があるとか。開放休憩はないと予想していたので少し驚きました。首都高速に入り、しばらくすると前方のカーテンが閉められ、車内は消灯になります。
おやすみなさい…と書きたいところですが、久しぶりの夜行バス乗車に気持ちが高ぶって寝る気がしません(^^ゞ
車両はセレガ。日野らしくフワフワな乗り心地です。路面のショックは吸収されて不快な揺れはなく、乗り心地が良いです。以前、大阪バスの「京都特急ニュースター号」に乗車した時もそうでしたが、個人的に大阪バスの乗り心地は当たり。新しい車両という面もありますが、貸切観光バスで育った事業者だからでしょうか。バス製造メーカーのカタログを見るとわかるのですが、例えば三菱ふそうでは、一般的な昼行の高速路線仕様は電子サスペンションがオプションなのに対し、貸切観光タイプは電子サスペンションが標準装備だった時期がありました。すなわち、事業者間の差はあれど貸切観光タイプの方が乗り心地を重視しているのです。大阪バスは今も貸切バスが主体の事業者ですから、そのような風土があるのかもしれません。

バスは新東名高速道路に入り、しばらくして休憩場所である遠州森町パーキングエリアに到着しました。深夜なのでマイクの案内はなく、このような表示のみ。正直なところ、こんな深夜に開放休憩はいらないのではないかと思っていましたが、結局は全員が外に出ました。気分転換に外に出たい人や、タバコを吸いたい人にとっては有り難い休憩かもしれませんね。

遠州森町パーキングエリアで休憩する「東京特急ニュースター号」。後ろにはツアーバスが駐車しています。
発車後は再び消灯。今度はおやすみなさい…zzz
2012年6月、競争相手の多い”高速バス戦国時代”に、あえて東阪間の高速路線バスに参入した大阪バス。「東京特急ニュースター号」の良いところを考えてみました。
まず、東京駅の発車時刻です。23時30分と、大阪方面の夜行路線バスにしては遅い方の部類に入ります。普段から遅くまで仕事をしている人もいるでしょうし、残業で退社が遅くなる可能性がある人でも安心してバスの予約が出来ます。この時間設定は結構良いのではないかと思いました。
それから、3列独立シートで車両が新しい点です。近年は4列シートの格安便や、付加価値を付けた豪華バスのように利用者のニーズに合わせたバスが多く運行されています。ところが「東京特急ニュースター号」はオーソドックスな歴史ある3列独立シート。いかにも目をひく「格安」やら「豪華」やらのキャッチコピーに埋もれてしまいますが、歴史があるという事は、それだけ安定した仕様だという意味にもなります。しかも路線開設と共に導入された車ですから、基本的に車両は全て新車同然で車内は清潔そのものです。接客に定評のある大阪バスですから、初めて夜行高速バスに乗車するけど、どのバスを選んだら良いかわからないという”夜行高速バス初心者”にも勧められるのではないでしょうか。どちらかというと運賃も安い方ですし、まだ知られていない隠れた名店のような存在です。
zzz…

おはようございます。大阪駅が近づいてきました。この日は京都駅で降車する乗客がいなかったので大阪駅が最初の降車停留所になります。ここでは1人が降車しました。

続いて大阪のミナミ、天王寺駅に到着。バスは終点の布施駅まで行きますが、私はここで降車しました。
後ろにそびえ立つのは建設の進む「あべのハルカス」です。完成すれば地上から300mになり、横浜ランドマークタワーを抜いて日本一の高さを誇る高層ビルになります。2013年6月に14階までがオープンしたばかりで、多くの人で賑わっていました。展望台やホテルを含んだグランドオープンは2014年春を予定しています。完成すれば天王寺、大阪阿倍野橋エリアが更に盛り上がる事は間違いありません。
「いい写真撮れました?」
バスを降りると運転手さんが笑顔で話しかけてくれました。こちらこそ快適な夜をありがとうございました♪
新しい観光地にも便利な「東京特急ニュースター号」、運行開始から2年目に入り、まだまだ発展が期待される路線です。
<撮影2013年6月>
東京特急ニュースター号は私も約1年前に乗車しました。その時は乗務員のサービスクオリティの高さに驚いた記憶があります。
管理人様のおっしゃるように貸切主体の大阪バスだからこそハイクオリティのサービスが出来るのかと私もその時考えました。JRグループや大手私鉄系よりも乗務員の接客は良かったです。
しかし、まだ知名度がJRグループや大手私鉄系に劣っているので、そこが残念でもあるし、隠れた名店感を味わえる部分でもあります。(私が乗車した時も乗客は4人でした)
知名度が上がってほしい部分もありますが、穴場感も味わいたい・・・
贅沢な悩みでしょうか(笑)
確かにコンセント付いている車両もありますね。
後、解放休憩があったんですね、最初は、無いのかと思ってました。
もしかしたら夏の遠征で乗車するかも知れません。
貴重なレポありがとうございます。
>知名度が上がってほしい部分もありますが、穴場感も味わいたい・・・
まさにその通りです。頑張っているのがわかるので乗客が増えてほしい。でも、他の人に知られたくない…なんて(笑)
ニュースター号は貸切バス事業者という下地を乗合にも活かしている感じです。良い所はどんどん取りいれて欲しいですね。
>トラマルさま
初期に導入された車両だけコンセントがないんですよね。この3台に付けば「全コンセント付き!」と宣伝出来るので営業的にもよろしいのではないかと感じてしまいました。開放休憩は、他の方の乗車記を読んでいると他のケースもあるようですね。もし、利用されましたら良い旅を!!
私が大阪バスグループは大阪バスグループになる前のクリスタル観光バス時代から大好きなバス会社ですm(__)md=(^o^)=b
東京特急ニュースター号専用の日野セレガは、日中は同じ大阪バスグループの東京バス株式会社の本社営業所に待機していますd=(^o^)=bm(__)m
たまに増発便で、三菱ふそうエアロエースも使用する事も有りますm(__)m
ちなみに私は来月の13日に、大阪バスの関西国際空港エアポートリムジンバス又は、京都特急ニュースター号に乗車予定ですm(__)m
はじめましてです♪
まだ大阪バス1社体制だった頃ですが、車庫の前で休んでいるニュースター号を見た事があります。今は2社2便体制ですから予備含めて多くのニュースター号が休んでそうですね。
来月の旅が楽しいものになりますように。