初めて訪れた街で、スマホ一つでバスに乗って買い物に出かけた話
2024年5月、私は宮崎を旅していました。これまで宮崎を通過したことはありますが、実際に宮崎の街に足を踏み入れたのは初めてです。
そんな私に、家族から司令が下りました。
「宮崎で、人気和菓子店の「チーズ饅頭」を買ってきて」
なんでも、その人気和菓子店は通販を行っていないそうです。よって自らが買いに行くしか手に入れる方法はありません。しかも賞味期限は
要冷蔵で3日以内。時間が遅くなると、売り切れてしまうので早めに買う必要があります。
5月の南国宮崎はポカポカです。いくら保冷バックに保冷剤を詰め込んだとしても、私が帰宅する夜まで保冷は期待できません。では、どうするか。考えた結果、出た結論は、
クール宅急便で東京へ送るというものでした。
しかし、調べてみると、人気和菓子店も、宅急便の配送センターも、宮崎駅からは離れています。よって、公共交通機関を利用する必要があります。しかし、どの停留所で降りたらいいのかわかりませんし、そもそも、どのバスが目的地へ向かうのか、どれだけ便数があるのかもわかりません。かなりの無理ゲーです。
でも、今は便利なものがあります。
「グーグルマップ!」
宮崎交通は、グーグルマップに対応しています。地図上から目的地を選択して、ルートを調べることができます。これで何とかなりそうです。
そんな訳で、宮崎駅からグーグルマップに指示されたバスに乗り、人気和菓子店にたどり着きました。
この店は、航空会社のCAさんが機内誌で紹介したことがキッカケで、広く知れ渡り人気店となりました。空港や駅では販売していません。ここでしか買えない逸品です。
さて、無事に「チーズ饅頭」が手に入りました。次はヤマトの配送センターに向かいます。グーグルマップで検索して、ルートを調べると、直接向かうバスはなく途中で乗り継ぎとなるようです。でも心配する必要はありません。どの停留所で降車して、何分発のバスに乗ればいいのか、画面を見れば一目瞭然です。
停留所にたどり着き、やって来たバスは、富士重の6E。
当たり前のように6Eに乗れるのが宮崎交通の魅力。今、私は物凄くデジタルな行動をしているのに、乗車しているバスが6Eというギャップに萌え萌えです。
そんなこんなでヤマトの配送センターにたどり着き、クールで発送を済ませました。
「今日の航空便は出てしまったので、発送は明日になります」とのことでしたが、賞味期限は3日以内なので問題ありません。
ただ単に、荷物を発送するだけならば至る場所で可能ですが、クール指定となると配送センターまで行かないといけないのが、旅人にとっては難易度「高」。しかし、グーグルマップと、それに対応してくれている宮崎交通のおかげで、ミッションがクリア出来ました。
数日後、自宅に届いた人気和菓子店の「チーズ饅頭」。
とっても美味しく、家族は喜んでくれました。
・・・初めて訪れた街、土地勘のない街、それでも私はスマホ一つで2つの目的地に向かい、目的を果たすことができました。これは10年前だったら考えられないことです。地図とバス情報が繋がるだけで、こんなにもバスは利用しやすくなるのだと、改めて実感をすることになりました。バスが不安な人にこそ使ってほしいグーグルマップ。まだ採用していない事業者でも普及してほしいです。