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独居高齢者を見守る端末機開発ー釜山市ニュースー日本にもこんなのあったらいいですね。

2020-11-12 | 釜山のニュース

こんにちは、きのこです。

釜山の青年が立ち上げた企業ですが、今の時代にピッタリ。

独居高齢者の安否やコミュニケーション、痴呆症防止まで人工知能(AI)と事物インターネット(loT)を装着させて、

非対面で管理できるようになり、韓国の自治体でも導入されています。

 

以下、釜山市のニュースより

釜山青年&釜山ブランド⑪ ロハ キムキョンムン代表

釜山を代表するスタート業の一つである `ロハ(ROHA)'が開発した `疎通ボックス'が独居高齢者の安否や
コミュニケーションを支援し、心と身体の健康管理をしています。

 

 

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△ `ロハ'が開発した `疎通ボックス'は、人工知能(AI)と、事物インターネット(loT)を装着しました。

高齢者が孤独感を感じないように、遠隔で専門のスタッフが相談や管理をするシニアヘルスケアサービスを提供しています。写真·クォンソンフン/釜山市ホームページ

 

人工知能(AI)スピーカー … 専門スタッフとの遠隔通話
高齢者の動き·体温·湿度·様子などをセンサーで電送
コンディションの異常などを未然に把握 … 孤独死などの防止

 

"技術の発展がシニアの暮らしを豊かにし、寂しくないよう、よりよい老後のために、100%理解し、受け止めていけるよう実践します"
2014年に創業したキムキョンムン `ロハ'代表は、高齢者の寂しさ、疎外感に注目した。会社名の「ロハ」とは韓国語の「老」と「ハハハ」と笑う声を合わせたもの。スマートフォンの文字メッセージでさえ難しいという高齢者の声をメッセージにしてくれるシニア音声専門メッセージ `キャッチャー'とシニア遠隔見守りサービス製品 `疎通ボックス'を発売し「ロハ」だけの差別化されたシニアヘルスケアサービスを提供している。

 

安否を尋ねる疎通ボックス … 遠隔見守りシニアケア
ロハ(roha.co.kr)といえば真っ先に思い出されるのが、疎通ボックスだ。人工知能スピーカーとセンサーを搭載し、非対面で高齢者と対話ができる遠隔装備だ。専門のスタッフの遠隔相談と機器センサー、コンテンツを結合させ独居高齢者や療養病院などの家族と離れてい暮らしている高齢者が孤独感を感じないように遠隔管理をしてくれる。音声と動向·照度·体温と湿度をチェックするAIセンサーを通じ、高齢者の安全を確認し怪我や火災の危険から守っている。

 

高齢者は疎通ボックスで周期的に安否を確認しながら「最近どんな食事をしていますか?」「どんなお友達と会っていますか?」などの簡単な日常の話を交わす。一日に何度動いたのか、部屋はどのくらい明るいか、行動パターンや部屋の状態を感知し、プラットホームデータに電送する。ロハはこのデーターをもとに、高齢者のプロファイリングや安否リポート、相談データを管理する。朝、普段どおり起きたのかなどの状態を客観的に数値として管理し、鬱や認知障害、痴呆症などに関する危険度を予測する。

キム代表は、蓄積されたデータをもとに、孤独死や自殺、認知症を事前に把握するのに役立つという説明だ。疎通ボックスには緊急時など即確認できる応急システムが備わっている。

 

疎通ボックスの最大のメリットは高齢者が使用するので、機能を最大限に単純化したということだ。専門スタッフとコミュニケーションを取ること以外に、 △歌 △緊急 △痴呆症予防などのコンテンツを搭載した。歌のメニューをタッチするとトロットなどの高齢者が好きな音楽が聞ける。事前に認知障害を防ぐ有益な情報も盛り込んだ。認知症予防のメニューをタッチすると認知能力検査やダンス·体操、読み、体重測定も可能。持続的に遠隔管理を行うことにより、高齢者は見守られているという心理的な安定感を得ることができる。ひとり取り残されたという印象を受けないようにサポートする、人としての温かさを感じる製品と言える。

 

 

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△ 疎通ボックスは日常生活上で必要なコンテンツを追加し、進化し続けている。写真提供:ロハ

 

ウィズコロナ … 非対面コミュニティ·ビジネス拡張
疎通ボックスは2017年、海雲台区の独居高齢者30世帯に設置したのを皮切りに、昨年は全羅南道ムアン 800世帯にも設置した。昨年リビングラップ事業で10世帯に設置した釜山影島区は、とても評判がよく、今年100世帯に追加で設置した。今年の初めに情報化振興院の公募事業を通じて、済州道にも疎通ボックス100台を設置した。

 

ウィズコロナ時代に非対面でコミュニケーションが取れる点は疎通ボックスにとっても将来が期待できる。地域や個人に合わせた機能を加える事ができるのも長所と言える。影島に設置された疎通ボックスは、地域放送、家族写真、コンテンツを追加した。疎通ボックスは普段、高齢者が必要とする内容を追加し、アップグレードを続けている。

 

キム代表は、最近疎通ボックスリブランディングを準備している。今後は `疎通ボックス'という堅苦しい名前より、高齢者にも馴染みやすい名前やデザインにしていく予定だ。

 

ロハが成長する勢いは、コロナにも負けなかった。大企業との協業を通じ疎通ボックス連携製品を開発した。LGディスプレイヤーとは高齢者の孤独感や鬱管理のため、別途に装着された `スマートベッド疎通ボックス'を開発している。今までは独居高齢者が対象であったが、これからは家族と離れているシルバータウン、療養病院。寝たきり患者までホームケアができるよう使用範囲を拡張している。教保生命は高齢者の保険加入者の家に設置し保険相談士とは遠隔でモニタリングできる疎通ボックスを試作中だ。

 

創業当時4人から出発した職員は、11人に増えた。ロハの受賞記録も華やかだ。エクセラーレイティング基盤の創業コンテスト大賞をはじめ、大韓民国創業リーグ `スーパースター V'で 5025チーム中、最終15チームに選定された。釜山市ベンチャー企業育成有功表彰も受賞した。 `エルキャンプ釜山1期'と、釜山代表創業企業、釜山市の優秀企業にも名を連ねた。

 

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△ロハの受賞履歴は華やかだ。釜山代表創業企業、釜山市優秀企業にも名を連ねた。写真提供:クォンソンフン

 

 

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△高齢者の問題を、若者がともに解決しビジネスを展開するロハキムキョンムン代表と職員. 写真:クォンソンフン

 

シニアとともにするロハ … 高齢者問題を共に考える
ロハの一貫したキーワードは`シニア'と `世代間が共に'だ。キム代表は世代間の壁をなくすための努力としてシニアインターン制度を導入し、シニア専門企画チームを運営している。疎通ボックスの主な利用層が直接サービス開発に参与している。そのように20代から 60∼80代のシニアまで世代を越えてロハを作り上げている。

 

特に10名で構成されたシニア専門企画チームはロハならではの誇りだ。ティータイムを兼ねた高齢者との企画会議は、全然関係ない話になる場合もあるが、毎回とても楽しく熱気にあふれている。高齢者が必要とするアイディアはもちろん、ロハの新製品の最初の利用者となり、サービスや製品開発に大いに役立っている。

 

高齢者の問題を若い世代が共に解決していくビジネスを模索していく世代間の壁を越えてビジネスをしていく会社だ。キム代表は高齢化時代の孤独死や情報の不均等等による社会的問題を効率的に解決する `シニア専門企業ロハ'の成長を模索している。

 

ー釜山市ホームページより日本語訳しました。

原文はこちら:http://www.busan.go.kr/news/totalnews01/view?dataNo=64852

 



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