"江戸前鮨"とワイン / Sushi & wine

2020-07-06 | 日本料理 / Washoku
前回の続き

"江戸前鮨"とワイン
~西荻窪「鮓処 ひろ志」さん~

【握り】
白イカ
あいなめ
コハダ
甘えび
カツオ
ほたて貝柱
トロ
あじ
赤身の漬け
穴子

【巻物】
カニ軍艦
いくら軍艦
かんぴょう&わさび
赤貝のひも&キュウリ

【棒寿司】
金目鯛(焼き)

【お料理】
アスパラ黄身酢
煮タコ

たくあん
茶碗蒸し
お椀

・・・あれれっ、
「握り11貫+巻物1本」のコース!?
大変ご馳走様です(笑)

お料理1つ1つのお仕事が
とても丁寧で、
毎日でも通いたくなる、

そんな、ホッとする味わいと
ハッとする感動が同居する、
素敵なお鮨屋さん。

・・・・・・・

写真で振り返ると、
目に見える仕事を施していない
(=裸の)お寿司は、

「玉」くらい!!

その他の15種類すべて、
シャリや包丁、薬味などが
絶妙に工夫されています☆

「煮切り」が塗られていないタネも
巻物も、気がつけば、
お醤油をつけることなく完食!

これも初めての体験。

・・・・・・・・

そんな繊細な"江戸前鮨"に
調和するワインとは??

大先輩が
お持ち込みされたのは・・・

Les Vins Pirouettes
"Le Bubbles de Julien Glouglou"
/ レ・ヴァン・ピルエット
「ル・バブル・ド・ジュリアン
グルグル」


仏アルザス、
リースリング、微発砲
2015年ヴィンテージ

【味わい】
抜栓の直後は、

まるでアルプス山脈の氷河に眠る
切り立った断崖を想わせる・・・
キリリとした緊張感。クリーン。

その一方で、
どことなく"深い海"を彷彿させ、

さらに、
日本酒の生酒などで感じられる
(いつも上手く表現できないのだけど)

"ごにょごにょ"っとした
ニュアンスも。苦笑

全体的には、
酸味の軽快な微発砲ワイン。
(ますます生酒に近い??)

・・・実は、
この「ごにょごにょ」の
"ひっかかり"がいい仕事するんです!

それぞれの鮨の個性を
サラっと流してしまわない、

と言いましょうか、

ガリの酸味から甲殻類のコクまで、
(今回のお鮨だと)魚卵の
「いくら」を除くあらゆるタネに、


ほぼ「悪くない」レベル以上で
寄り添ってくれる、万能プレイヤー!!

(※たとえるなら、憎めない
  陽気なイタリア人?? 笑)

個人的なベストヒットは、
シャリの温度が高く(+お酢を利かせ)
タネのお酢を控えめな「コハダ」


続いて、シャリの上にアサツキ
&柑橘の風味も添えた「あいなめ」


そして、("茎わさび"!?をオンした)
びっくりするほど上品な「カツオ」


※こんなにスムース/綺麗なカツオ、
 生まれて初めて!!
(ぜひレシピを教わりたい~!!笑)

それから、この辺りはシンプルに
旨みたっぷりの「甘えび」、


貝柱でドドーンと八の字を描く
「ほたて」


・・・大先輩、
さすがでございます!

基本的に(白身を中心に)
どのネタにもケンカせず、
それでいて、スマッシュヒットも★

※なお、実際には、
「白イカ、あいなめ、コハダ、
 甘えび」を終えて、
 カツオに入るタイミングで、
 (後半戦用の)次のボトルに
 バトンタッチしています。

・・・・・・・・

そんな2本目のボトルは、
Radikon "Ribolla Gialla 2006"
/ ラディコン「リボッラジャッラ」


伊フリウリ ヴェネチア ジュリア
リボッラジャッラ、
14年熟成のオレンジワイン

(熟成を経て
まろやかではあるけれど)
タンニン&風味が強めなので、

「かんぴょう&わさび巻き」などの
海苔で巻かれた、個性のちょっと
強めなお寿司とイイ感じ☆

(※注、この写真は、
  赤貝のひも&キュウリです!!)

ほんと!
「兄弟かっ!!笑」と思うくらい
海苔との相性が抜群なので、

これは、
"おうちで手巻き寿司パーティー"に
ぴったり!!

※それから、2次会のお店で体験した
 キャラメリゼされたナッツなど、
 キャラメル系のスイーツとも◎!!

【感謝】
赤身などの、後半戦の
"味わい深い"お鮨に対し、

赤ワインの代わりに
「濃醇なオレンジ」をもってくる
とても興味深く勉強になりました!!

・・・・・・・

「お鮨をワインでいただく」
初体験のワクワクに、
もう興奮しきり!!

感じたことや、
お鮨の情報&ペアリングの感想を
メモすることに夢中で、

大先輩と奥様のお話にも
なかなか参加しようとしない、
ひどい有り様。苦笑

・・・そのくらい、
お鮨&ワインと真剣に向き合う
ことのできた、

至福の2時間一本勝負でした!!

【御礼】
改めまして、お招きいただき、
さらに、ワインの持ち込み/
コーディネートまで、

"至れり尽くせり"のおもてなしを
賜りました大先輩&奥様に、
心より感謝いたします☆

さらに・・・
2次会のワインバーへ向かうまでの
電車移動、

そして、
バーでも2時間ノンストップ!!
笑いあり/涙あり!?のワインタイム、

小学校の遠足みたいに
バカ楽しかったなぁ~

※次回もとっても楽しみです!!

【~写真集~】
ご提供の順番に・・・




















(※あじ、めちゃ旨っ!!)


(※軽く、ゆずの皮も)






(※おもしろ~い!! 金目鯛)



※この辺りで、大先輩チョイス
最初の乾杯用の、ぬるくなった
「黒ラベル」をチェイサー代わりに






(※この「あら汁」が・・・)

のどぐろ/金目鯛/スズキ/石鯛、
いろ~んな旨みを、絶妙な塩加減で
"涙"のような、透明感のある
うす塩味に仕立てる見事さ!!

まさに"いい塩梅"☆
(惚れてまうやないか~!! 笑)







ご馳走様です!!
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« "江戸前鮨"の魅力「鮓処 ひろ... | トップ | 金券ショップをめぐる冒険 / ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本料理 / Washoku」カテゴリの最新記事