※①(1日目)はこちら
2日目は朝5時ホテル出発。このツアーの山場なのでみなさん前のめり。4時55分にはもうバスは走っていた。
ガイドさんによると、コルリは早朝に「おはよう!」と鳴いて、夕方に「おやすみー!」とさえずるんだとか。1日目の最後に登場したコルリはその「おやすみ」だったってことか。
1カ所目のポイントで最初に出てきたのは鹿。え、鹿?
声を探しながら歩いていると、小さな鳴き声が聞こえる。キクイタダキだー。
日本で一番小さい鳥の一つ。体長10cmの鳥があと2種いるとのことだったけど、ミソサザイとなんだっけ…。
でもキクイタダキは5gしかないっていうから、やっぱりこの鳥が一番小さいんじゃないかしら。
ここではコルリの声がしないので、早々に引き上げて次のポイントへ。
なんたって朝食バイキングが終わる前にはホテルに帰らないといけないので見切りも早い。
次のポイントに着いて早々、コルリ登場。
確かに昨日の夕方見た個体よりも背中の青が濃い、きれいな個体でした。
林の中を歩くと、ちょっと先に行ってたガイドさんが「だんごだんご!!」と走って呼びに来た。
鳥を見に来て団子といえば「エナガ団子」。バラバラになる前は8羽くっついてたそうです。
例年ならこの時期はエナガの雛も巣立つかな、どうかな、という時期らしいけど、今年はやっぱり早いそう。
一番団子になりやすいのは巣立ってから2〜3日で、それ以降は飛ぶのが上手になるので団子にはならない、ということだった。
なるほどー。
よそ見をしながらも本命はコルリ。あちこちから声がするんだけど、サクサクと見つけてスコープに入れていくガイドさんの手腕に目を見張る。
鳴いてくれたらまだいいんだけど、エサを探すために地面に降りている個体も見逃さないのはすごかった。
またちょっと移動して出てきたのがコムクドリ。昨日見たときは遠かったので、よく観察できてうれしい。
昨日から複数のスポットで声はしていたので、やっと会えたね、という感じ。
きれいな背中を見せてくれたキビタキ。黄色いところがレモンみたいね。
ここでタイムリミット。チラチラ見え隠れしていたコルリがいて、「あの個体、人懐っこいから後でもう1回ここに来ましょう」とガイドさん。そんなこともわかるのか。
一旦ホテルに戻って着替え(早朝はやっぱり冷えたので厚着)て急いで朝食。9時40分にはチェックアウトしてまたバスで出発。
本当に鳥を見る以外は最小限にしてるところが最高。
しかもお昼ごはんは「昨日の水場で鳥を見ながら食べるので、コンビニで買ってきてください!」だし(笑)
私も前夜のうちにパンとおにぎりとお茶を買ってリュックの中へ。
さっきの場所に戻って最初に出てきたのがクロツグミ。日本三鳴鳥は「ウグイス」「コマドリ」「オオルリ」と言われていて、コマドリの鳴き声は直接聞いたことはないんだけど、ウグイスやオオルリよりクロツグミのほうがきれいな声で鳴くと思った。
一瞬コジュケイの鳴き方に似たフレーズがあって、ガイドさんに「真似してるんでしょうか?」と聞くと、そうじゃなくて「クロツグミの鳴き声がこういうもの」とのこと。こういうのもすぐ聞けるってありがたい。
遠くにいたときの写真は全身入ったけどシルエットクイズ状態。
この後、近くに飛んできて枝に止まり、「まる見え」状態で撮った写真は残念ながらピンボケで、撮れたのがなぜかこの「家政婦は見た」状態のクロツグミなんだけど(笑)
このクロツグミを見ていると、ほんの2mくらい先、感覚的にはすぐ目の前にひょこっとコルリが出てきて息が止まる。
急いで周りの人を呼んで、声をひそめつつもきゃあきゃあ言いながら見る(笑)カメラは出さず、飛んで行くまで肉眼と双眼鏡で交互に見た。「なんで写真撮らなかったの、こんなに近いのに!」と言う人もいたけど、「自分の目で見るのが一番!」と思ってる人も数人いて、その人たちと成果を喜び合う。人それぞれだからね。
キビタキも今まで見られなかったのがウソみたいに何度も出てくれてうれしかった。
そこに登場したのがオオルリ。ガイドさんも「今シーズンここで見るのは初めて」とのことでラッキー!
それにしても美しいこと。
こういう見晴らしのいい高い木のてっぺんにとまって鳴くのが「ザ・オオルリ」とのこと。
このあと、1日目にも行った水場のある公園に行くんだけど、長くなりそうなので一旦ここで。
※見た鳥のリストは最後にまとめて書きます。
※2日目後半の③はこちら。