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「長谷川恒男:虚空の登攀者」

2005-08-27 | 最近読んだ本&コミック
夏の間忙しくて随分時間がかかったが
ようやく読み終えた。「作業興奮」が効いている。

地上で最も高く、困難なルートを求めた男の話。
ベビーブームの中で生まれた男は「普通の人」の中に
埋もれる訳にはいかなかった。
男の山はどんどん危険になっていく。
生きていたければ山なんて行かなければいいのだが
そうはいかない。
大きな成功を収めた男の山は更に危険度を増していく。

挙句、滑落死。
彼等は自殺志願者ではない。
「死ぬと分かっている場所には絶対行かない」
「絶対に生きて帰れる場所にも行かない」
危険が増すほどに「生」が研ぎ澄まされる。
そんな「生」を求めにいくのだ。
生きることが大好きなのだ。

こういう男は恰好いい。

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