銀河鉄道の夜

まだまだ暑い日が続いておりますが、仕事のほうはようやく一息つける感じになってきました。
ですが完全に息切れ状態、いままで気が張ってた分、今頃大いなる夏バテでノックダウン状態です。

なのであともう少し続きそうな夏に向けて体力温存で読書です。
忙しくなる前に途中まで読んでいた『銀河鉄道の夜』宮沢賢治の童話作品集です。

収録作品

「虔十公園林」
「よだかの星」
「やまなし」
「雪渡り」
「銀河鉄道の夜」
「双子の星」
「ざしき童子のはなし」
「グスコーブドリの伝記」
「ポランの広場」
「植物医師」
「饑餓陣営」

知り合いに「銀河鉄道の夜は面白いよ～」と勧められたし、知名度も抜群なので期待してたんだけど、オイラにはイマイチ合いませんでした。
『銀河鉄道の夜』は童話というよりは『SF』ですね。オイラSFはあんまり・・・なので。
その知り合い曰く「いや、科学だ！」だそうですけど。

でもそうとうな空想力が無いとこーゆー話は書けないと思いますね。
そーゆー意味ではやっぱり『天才』だなぁと。

オイラ的には『グスコーブドリの伝記』のほうが面白かったかな。ちょうどNHKで宮沢賢治の人物像についての特集番組をやっていたので『グスコーブドリの伝記』はいかにして書かれたか、その背景も分かっていたので、あわせて興味深く読めました。

ところで、オイラがカッコいいな！と思うオフ車でホンダの『イーハトーブ』という
トライアル車があるんだけど、この『イーハトーブ』という単語、宮沢賢治が作った造語だったって知ってました？


（HONDA イーハトーブ 1981）

これはトライアル車の初代「バイアルスTL125」の復刻生産モデルなんだけど、1977年、岩手県で開催された「イーハトーブ・トライアル」というトライアル競技会にちなんで名付けられたそうで、まさにこの「イーハトーブ」とは宮沢賢治が理想郷として名づけた現在の岩手県花巻市を指す造語なんだそうです。

本作品とは全く関係無い、妙なところで感心した次第です。