“3月11日”が日本の様々なことに影響を与えました。
ブロカートも一時練習ができなかったり、時間変更だったり。
演奏会の開催までもが危ぶまれる状況でした。
私もこの夏、輪番操業や休日シフトに勤務体系が切り替わり、特に7月8月の
合奏は1、2回しか出られず、合宿も最後の合奏にしか間に合いませんでした。
とても“悔い”が残っています。
出来ることなら今年というタイミングではなく今回の演奏会を迎えたかった、と思うほど、
今回の演奏会には思い入れがあります。
というのも、ショスタコービッチ交響曲5番は私が大学に入ってコントラバスと出会い、
“初めての演奏会で演奏した曲”なのです。
それまではクラシック音楽とは無縁の生活を送ってきた自分にとって、“譜読み”を
するというのはとりわけ難しい作業でした。
特に3楽章。1、2、4楽章と比べるととても退屈で、聞くだけでも毎回眠気との戦い。
それでもがんばって譜面を開いて目で追いながら聞いてみても、いっつも迷子。
そんな自分を助けてくれたのが4年生と3年生の先輩2人でした。
合宿で一緒に譜読みする時間を作ってくれたり、満足に弾けなくても
懲りずに練習につきあってもらったり、、、、夜はウィスキー片手に殺されそうになったり。
3人で団員として同じオケで演奏したのはその1回だけでしたが、
2人の先輩の背中を見ながらの初・演奏会は今でも一番の思い出です。
あれから8年。
あの時と同じ背中が自分の目の前にあります。曲目も同じ、ショスタコ5番。
過ぎてしまった日を悔いるのではなく、現状から最高のパフォーマンスを生み出すために
自分は何ができるか/何をするか。
このシチュエーションは充分すぎるチャンスだと思っています。
いつも通り、ブロカートのメンバーと音楽ができることへの感謝や喜びを感じつつ、
これまでとは違った感動を送ることができるよう、全力でがんばりますっ!