ブロカートフィルハーモニー管弦楽団

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団員の練習会日記 特別編-2007年9月24日

2007-09-30 | 団員の練習会日記
団員の練習会日記 特別編-2007年9月24日
第21回定期演奏会





今日は第21回定期演奏会の日。
会場はかつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール、何度か定演を続けてきてすっかりなじみのホールになった。音の響きがすばらしく気に入っている。





10時からリハーサルが始まる。昨夜も遅くまで練習があり、体がまだ目覚めていない。合奏も何となく乗れなくてさえない。吉川先生からテンポに合わせ息を吸って吐く練習、管楽器だけでなく弦楽器もとても大事だと日頃教わっているのについつい忘れている。





2時開演のベル、この半年間の練習の成果を問われると思うと、やはり緊張する。台風の風雨の中の合宿もあったなー と一瞬思い出した。

第1曲目はブラームスの「悲劇的序曲」。吉川先生の打ち下ろす指揮棒に合わせて思い切り最初の2つのフォルテシモを弾き出す。ぴったり息が合ってなかなか良い出足だ。

次はメンデスルゾーンの「夏の夜の夢」。長い序曲に続いてスケルツオ。ともに軽妙さが求められる曲、右手の力を抜いてピアノで軽やかにと言い聞かせながらも、だんだん硬くなってきてあせる。妖精達が飛び回る様を曲付けしたメンデスゾーンの天才に改めて感心。

後半はメンデルスゾーンの交響曲3番「スコットランド」。悲劇の女王メアリー・スチュアートへの想いとスコットランドの美しい風土を見事に描いている。全曲途切れなく美しい旋律が流れ、演奏し甲斐があり練習毎に好きになった。練習でうまく行ってても、本番ではヒヤリするところがあり、必死で合奏についていく。スコットランドを賛美するように盛り上がるコーダで締めくくる。

ブラボーと盛大な拍手で演奏会の成功を実感。いっきに汗が噴き出した。

アンコールはメンデルスゾーンの無言歌から「ゴンドラの歌」オーケストラ版を演奏。メイン曲の昂ぶりを鎮めてくれるように、コンマスのVnソロで静かに演奏会を終える。

打ち上げはホール別館のレストランで行われた。先生方から講評を頂く。Flの甲斐先生は、弦の厚みが出てきてよかったとのこと。Vnの白井先生(Va)、松田先生(1stVn)とVcの海野先生がいっしょに演奏に参加してくださったおかげと思うがうれしい。

松田先生からは、音の大小だけでなく音質の違いを表現できるように!特に演奏会後、今まで教わってきたことを忘れず、確実に積み上げてレベルアップしてほしいとのコメント。本当に忘れやすいわが身を省みて耳が痛い。

吉川先生からは、確かに上達してきているが、さらにさらに上をめざしていこうと激励される。次回の定演への期待とともに、また新たな課題をもらったようなプレッシャーも感じる。

大勢の入場者を迎えて成功裡に演奏会を終えられ、準備をされた方々と指導された先生方に改めて感謝!感謝!・・・・・・


( Vn kinoshita )

団員の練習会日記 Vol.80-2007年9月16日

2007-09-19 | 団員の練習会日記
団員の練習会日記 Vol.80-2007年9月16日

本番まで残すところ後わずかです。
みんな気合いが入ってきましたね!



今日は、音階練習にいつもよりたくさん時間を使っていただきました。
一通りいつもの音階練習を行った後は、e moll の和音で6つのダイナミックスを演奏することにチャレンジです。
pp,p,mp,mf,f,ff,f,mf と4拍ずつ上がっていきます。
日頃、オーケストラの中では、自分の中で明確に吹き分けることは少なく、ここはppだけど薄い場所だから大きめでも丁度いいだろうとか、ここはffだけど主役じゃないから控えめにとか・・・、結構都合のいいように楽をしていたようです。なるほど、各プレーヤーが自分の中で吹き分けたら、オケ全体では実に幅広いダイナミックレンジとなるだろう。勝手にひとりで感心していたら、なんと、先生のお考えはもっとすごい。各人それぞれが、ppとpや、pとmpの幅をもっと広く演奏することが出来たら、pp~ffのレンジはもっと広がるとのこと。それだけ表現できる音楽の幅も広がるわけです。

個人的にはルンルン気分で曲の練習開始でしたが、しかし現実は、午後~夜とたっぷり7時間の合奏で、まだまだ出来ていない事とやるべき課題を再認識しました。

また、本日の合奏には、チェロの海野先生、木管の恵子先生、打楽器の植松先生にお越しいただき、該当パートはもちろんの事、オーケストラのみんながとても有意義な時を過ごすことが出来ました。先生方に感謝です。
また、毎回の練習はWebからダウンロードして聴けるので、本当に助かります。
(まる、ありがとう!)



すごい勢いで変化を遂げている我がオケがとっても嬉しいと同時に、実は自分自身必死です。
自分の出来ることに日々精進の毎日です。

いい演奏をして一番喜んでくれるのは、お客さんではなく、ご指導くださる先生方とブロカートのメンバーなんだと感じる今日この頃です。

よ~し、本番頑張るゾ~!


(Hr.いか)

団員の練習会日記 Vol.79-2007年9月9日

2007-09-15 | 団員の練習会日記
団員の練習会日記 Vol.79-2007年9月9日

合奏形態での「スコットランド」練習は8月5日以来。久しぶりの練習である。

今日はブロフィル特有の「円陣練習(ブロフィルシフト)」である。各パートが円形に向き合って座る、という形態。その円の中心で吉川先生が指揮をするわけだから、当然指揮が見づらいパートも出てくる。その代わり、各楽器が見渡せるので他の楽器が何を演奏しているかがとても分かりやすい。お互いに目が合う状況であるからボーっと油断しているわけにはいかないので、集中を高めるには非常に良い練習方法だと思う。

また、今回の練習にはヴァイオリンの松田先生、ホルンの今井先生が参加くださっており、ところどころで明確なアドバイスをいただけたことも収穫である。先生方の指摘する項目は、楽器によらず考えさせられることが多い。

本日のメニューは、以下のようなもの。

○音階(A mol)
いつもどおりの練習項目ではあるが、音程を合わせることが意識を合わせることでもある、と再確認。
今となっては音階練習なしで曲を始めることのほうが違和感を覚えるほどになった。

○スコットランド~第4楽章
ゆっくりテンポでじっくりと練習。特に「長く伸ばす音」を集中的にチェックされる。「確信を持って音を出す(リズムも音程も)」という指摘が多かったように思う。また、変化するハーモニーの中で同じ音を続けて演奏する楽器が、どのように演奏すべきか。。。!自分の演奏をしながら周りを聴く、というのが改めて難しい。

○スコットランド~第1楽章
4楽章と同様にゆっくりテンポで全体をチェックされ、その後インテンポで練習。曲の雰囲気、音色にも気を配る内容の練習となった。
厳しい練習ではあるが、曲の構成が明らかになってくるにつれて曲そのものの魅力が倍増する。上手下手の問題ではなく宗教的な雰囲気を感じる。心にしみる本当に魅力的な曲だなぁ、と思う。

○スコットランド~第2楽章
残念ながら、時間が足りなくなったためリズムとイントネーションチェックを含む通し練習となった。あい変わらず強敵である。なかなか曲の持つスピード感についていけていない。

演奏会まで1ヶ月を切った。まだまだ未完成な部分が多く本番でどのレベルに行けるかも分からない。が、曲の魅力と偉大さに十分浸れる練習であることが、何より幸福なことだと思える。

(Tp.Yasu。)