夏至祭 2
目が覚めたらベッドにいた。
あれ? 昨夜はディアッカの帰りを待ってリビングのソファで転寝して…。
そう、シャトルが遅れてディアッカは22時過ぎてもまだ帰ってこなかった。どうしても起きて待ってると言ったものの、眠り込んでしまったみたい。ソファからベッドまで誰が運んだのかな? ディアッカ?
パジャマのままリビングへ向かうと、コーヒーの香りがした。
ディアッカがいる!
ドアを開けると、コーヒー片手にモバイルを見ていたディアッカがすぐこちらに気づいてニンマリ笑う。
「起きたか? おはよう、久しぶり。」
「おはよう、ディアッカ。お帰りなさい。いつ帰ったの?」
「ほぼ真夜中だな、お前起きて待っててくれたんだってな、悪ぃ。」
宇宙に行くのも地球に帰ってくるのも大変だってことは子供の僕にもわかる。それでも休暇はオーブの家に帰って来てくれるディアッカはえらいと思う。軌道エレベーターができるともっと簡単に宇宙から帰ってこれるらしい。早く完成するといいな。
「ミリィがっかりしてたよ、ご馳走つくったのに一緒に食べれなくてさ。」
「埋め合わせはするさ。今日は俺が朝飯作ってやるよ、お前は何が食いたい?」
「お豆腐入りのフワフワオムレツ! それから、カフェオレ!」
子供はコーヒー飲んじゃだめだってミリィが言うから、いつもはミルクか果物と野菜のジュースだけど、ディアッカがいる時は少しコーヒーを飲ませてもらえる。ミルクたっぷり蜂蜜ちょっぴり、もちろんミリィにはナイショ、男同士の秘密だ。少し苦いけどちょっと大人になった気分。
ディアッカが帰ってきた次の日、ミリィは必ずお寝坊だ。いつも一人で気張ってるから俺がいる時ぐらいのんびりさせてやるのさ、とディアッカは言う。手際よく調理を済ませ、僕がおいしいともりもり食べているのを確認すると、今度はミリィのためのコーヒーを準備し始めた。ミリィもいつもは紅茶だけどディアッカがいる時はコーヒーを飲む。オレンジキュラソ-を入れた『マダム・ボルジア』。
「では、姫を起こしにまいりますか。」
いつものマグカップではなくちょっとおしゃれなカップ&ソーサーに淹れたコーヒーをトレイに載せてディアッカはミリィの部屋へ向かった。
「後で作文の宿題手伝ってよ!」
「りょーかい。」
とりあえず、一声かける。そうしないといつまでたっても戻ってこないから。両親が仲良しなのはいいと思うけれど、なんていうか、僕が入り込めない雰囲気を作る時がある。こういう時、弟か妹がいたら寂しくないのに、と思う。幼稚園の頃はサンタクロースに弟か妹くださいって手紙書いたこともあったっけ。
でも、ディアッカはいつもミリィに会えなくてかわいそうなのだから、帰ってきた時くらいミリィを独り占めさせてあげよう。僕も2年生だし、いろいろ一人でできるもん。
ヨーグルトを食べ終えたら食器洗浄器に食器を入れスイッチを入れた。コーヒー飲んだ証拠を残さないためだ。
ミリィが起きだす前にパジャマを着替えて歯磨き洗顔を済ませよう。午後は思いっきり遊べるように、作文の準備をはじめよう。
※ お寝坊ミリィはディアミリのデフォルト事項。
紅茶派のミリィはオレンジスライス入れたシャリマ・ティーがお気に入り、というの が当サークルの設定です。
※※子供の疎外感を聞かされた親の友人達は「ディアッカだからな、仕方ないよ。」「早くガールフレンドができるといいね。」など、親離れ推奨支援体制。
目が覚めたらベッドにいた。
あれ? 昨夜はディアッカの帰りを待ってリビングのソファで転寝して…。
そう、シャトルが遅れてディアッカは22時過ぎてもまだ帰ってこなかった。どうしても起きて待ってると言ったものの、眠り込んでしまったみたい。ソファからベッドまで誰が運んだのかな? ディアッカ?
パジャマのままリビングへ向かうと、コーヒーの香りがした。
ディアッカがいる!
ドアを開けると、コーヒー片手にモバイルを見ていたディアッカがすぐこちらに気づいてニンマリ笑う。
「起きたか? おはよう、久しぶり。」
「おはよう、ディアッカ。お帰りなさい。いつ帰ったの?」
「ほぼ真夜中だな、お前起きて待っててくれたんだってな、悪ぃ。」
宇宙に行くのも地球に帰ってくるのも大変だってことは子供の僕にもわかる。それでも休暇はオーブの家に帰って来てくれるディアッカはえらいと思う。軌道エレベーターができるともっと簡単に宇宙から帰ってこれるらしい。早く完成するといいな。
「ミリィがっかりしてたよ、ご馳走つくったのに一緒に食べれなくてさ。」
「埋め合わせはするさ。今日は俺が朝飯作ってやるよ、お前は何が食いたい?」
「お豆腐入りのフワフワオムレツ! それから、カフェオレ!」
子供はコーヒー飲んじゃだめだってミリィが言うから、いつもはミルクか果物と野菜のジュースだけど、ディアッカがいる時は少しコーヒーを飲ませてもらえる。ミルクたっぷり蜂蜜ちょっぴり、もちろんミリィにはナイショ、男同士の秘密だ。少し苦いけどちょっと大人になった気分。
ディアッカが帰ってきた次の日、ミリィは必ずお寝坊だ。いつも一人で気張ってるから俺がいる時ぐらいのんびりさせてやるのさ、とディアッカは言う。手際よく調理を済ませ、僕がおいしいともりもり食べているのを確認すると、今度はミリィのためのコーヒーを準備し始めた。ミリィもいつもは紅茶だけどディアッカがいる時はコーヒーを飲む。オレンジキュラソ-を入れた『マダム・ボルジア』。
「では、姫を起こしにまいりますか。」
いつものマグカップではなくちょっとおしゃれなカップ&ソーサーに淹れたコーヒーをトレイに載せてディアッカはミリィの部屋へ向かった。
「後で作文の宿題手伝ってよ!」
「りょーかい。」
とりあえず、一声かける。そうしないといつまでたっても戻ってこないから。両親が仲良しなのはいいと思うけれど、なんていうか、僕が入り込めない雰囲気を作る時がある。こういう時、弟か妹がいたら寂しくないのに、と思う。幼稚園の頃はサンタクロースに弟か妹くださいって手紙書いたこともあったっけ。
でも、ディアッカはいつもミリィに会えなくてかわいそうなのだから、帰ってきた時くらいミリィを独り占めさせてあげよう。僕も2年生だし、いろいろ一人でできるもん。
ヨーグルトを食べ終えたら食器洗浄器に食器を入れスイッチを入れた。コーヒー飲んだ証拠を残さないためだ。
ミリィが起きだす前にパジャマを着替えて歯磨き洗顔を済ませよう。午後は思いっきり遊べるように、作文の準備をはじめよう。
※ お寝坊ミリィはディアミリのデフォルト事項。
紅茶派のミリィはオレンジスライス入れたシャリマ・ティーがお気に入り、というの が当サークルの設定です。
※※子供の疎外感を聞かされた親の友人達は「ディアッカだからな、仕方ないよ。」「早くガールフレンドができるといいね。」など、親離れ推奨支援体制。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます