暫く振りに投稿をさせて頂きます。
先般、トヨタのラウムという車の整備を行いました。
試運転をした際に、直ぐにハンドルの振れを感じ、余りの事にユーザーに問いました所、暫く前にトヨタでタイヤを交換したとの事でした。
これ程のハンドルの振れであれば、ホイールバランスをしている最中に明らかに分かる程の振れは余りの事にお粗末では済まされない事と強く感じました。
それから、整備に入りましたが、フロントディスクパッドも交換をして5000Km程度でしたが、引き摺りの強さは非常に強いものでした。
スライドピン等は錆び付いているのかな?と思わんばかりに作動不良がひどいものでした。
リャーのライニングは上下で片減りになっていました。要するに真円が出されていない状態です。
回転しなればならない所も油性が全く無く、作動不良の状態でありました。
作業をしているうちに、一番腹の立つ事が見つかりました。
リヤーのハブベアリングですが、テーパーローラーのベアリングを使用しております。このベアリングは微妙な調整をしなければならないにも関わらず、締め付けてしまっているのです。
その為にベアリングのローラーの表面はメッキが剥がれ、俗に言う虫食い状態になっていました。
本来はほっとけば良いのでしょうが、思わずディーラーに電話をしてしまいました。ベアリングには油性が殆どありませんでした。にも関わらず締めすぎている状態は、ハブベアリングの焼き付きを誘因してしまいます。焼き付きをしますとハブが外れたりする事も無い訳ではありません。そうした状態に近かったので、見習いの様な若者に知らずして整備をさせているあり方に強く注文を付けました。
何時(いつ)も欠かさず6ヶ月点検迄しており、いい加減な整備に、この度は大変怒(いか)りを覚えました。
ハブベアリングは交換をしまして、グリースを注油し、微妙な重さ(プレロードといいます)の調整を行いました。じつに軽く回転をする様になりました。
勿論、正しい整備を行いましたので、車は軽く、軽やかに走り、60代の女性のユーザーですが大変に気に入って頂きました。1度横に乗せて頂いたのですが、運転が大変丁寧になられておられました。