房総の山の会の5月山行に南アの眺望を目的とした櫛形山をリクエストしたら、リーダーの仁さんが計画してくれました。
1993年6月12日にソロで登ってから42年振りで、その時の記録を見ると、中尾根を登り櫛形山・裸山からアヤメ平経由で北尾根を降っていて、山頂では缶ビール2本に缶詰めをコンロで温めて1時間15分ほど酔いを醒まして下ったとあった。

2025年5月23日(金)
櫛形山の天候はAランクからCランクとめぐるましく変化していたが、前日の22日は周辺の富士山・北岳とAランク、当然櫛形山もAランクで安心して当日を迎えたが、出発時は霧雨、中央高速からは奥多摩も濃ゆい霧に中、笹子トンネルを抜けて山梨に入っても南アルプスも雲の中。天気予報の奴め!!
*往路行程;木更津南IC5:35=甲府南IC8:00=丸山林道=池の茶屋駐車場9:20
*コース;登山口(1830m)9:35…南ア展望台10:15…奥仙重(2052m)10:40…櫛形山(2052m)11:00…裸山(2003m)11:50/12:40…アヤメ平13:00/13:20…櫛形山14:20…奥仙重14:40…南ア展望台15:00…奥仙重…登山口15:20
*行動時間;5時間45分、歩行距離;10.9㎞、標高差;登り638m、降り641m
*復路行程;池の茶屋駐車場15:30=やまなみの湯16:30~17:15=夢庵17:20~18:35=甲府南IC19:00=(調布~高井戸間工事渋滞)=木更津南IC21:55
*メンバー:山田、伊藤、小川、森内、高橋、藤原


**丸山林道に入ると林道脇の棚田と民家に覚えがある。2020年8月コロナ全盛時代で入山者が少ない山に行こうと、山梨百名山狙いで源氏山・三石山・富士見山に山田、吉島、伊藤、小川、藤原の五人で行ったときに、この丸山林道を走っていたのです。源氏山の帰路に櫛形山林道があり、ここからは櫛形山が近いのだろうと思っていた。
林道は狭く対向車がきたらどうなるのだろうかとハラハラして後部座席で心配していたが、無事、池の茶屋駐車場に着いた。同じタイミングでもう一台中年夫婦の車が到着した。
霧は深く今日の眺望は期待できないが元気に出発です。尾根に到着したら雨具のポケットに収めたはずのスマホが無い。慌てて戻ると、先のご夫婦が拾ってきてくれていた。ありがとうございます。
まだ花芽もついていないコバイケソウの群落にマイズルソウがびっしりと敷き詰められている中を登ります。



南ア展望台からは見えるはずの山々は完全にお隠れになっていて、写真を収めます。奥仙重を踏んで、櫛形山に。原生林の中の歩きで降り気味に進むと、サルオガセがコメツガ等々の木々に付いていて栄養を吸い取られて、これらの大半の木々が枯れています。コバイケソウ等の花々はネットで幾重にも囲まれて保護されていますがサルオガセには対策が無いのでしょう。


裸山に到着、期待した展望もやはり諦めて昼食。アヤメ平には降っていくので、又、登り返さないといけないのだろう。アヤメはまだ時期的には早いのでしょうかアヤメのアの字も見当たりません。その代わりか、延齢草にツバメオモトが待っていてくれました。


帰路に一組6人の若い?女性メンバーとすれ違っただけです。
他に花はヤブデマリにオオカメノキ(ムシカリ)に登山道をピンクの花びらを散らしたマメサクラ?アオバヒョウタンボク(スイカズラの種)にカニコウモリ・カタバミ・キジムシロにアマナ似の白い花・イチリンソウ似の花くらいしかなく、花期は7月以降のようですね。
小鳥はツツドリ・ホトトギスの鳴き声を数回聴き、南ア展望台でけたたましい鳴き声は何だったんだろうか?
計画書通りの時刻で無事登山口に戻ります。大きなアップダウンも無く、膝への負担も軽く大きなダメージを受けることが無く一安心しました。
先のご夫婦の車は無く、登山道でも会わなかったので何処ですれ違ったのだろうか、一組のペアーが降ってきて直ぐに女性運転で出発しました。
我々は一風呂浴びて、反省会を盛大に上げて外に出ると富士山がぼやけているが見え、釈迦が岳に三つ峠が、これが今回の山を眺めただけでした。
でも、腐敗土の柔らかな道に、原生林の精気を浴びて良き山歩きでした。
山座カウントの中に、以前は代表の山しかカウントしていなかったので、奥仙重と裸山の二座を今回カウントして2075座となりました。