SCRAPの山友と富士登山
・SCRAPとは八幡製鉄所入社(1959年)同期の仲間6人で配属が製鋼部門関連の山仲間です。SCRAPの名前の由来は、今はScrap(鉄くず)であるが溶解・精錬して鋼となり鉄製品として世の中の役立つ人間になろうと夢を持って名付けました。春夏秋冬、久住山をベースにテントを担いで歩き回り、やがて遠路北アルプスにも遠征もしました。やがて小生は君津に転勤、仲間は東京本社に転勤期間もありましたが業務に明け暮れてこの間はScrapが揃っての山歩きは出来ませんでしたが、私以外は又北九州に戻り、余裕ができると北アルプスや私が帰省した時には山にも出かけ、一番の思い出は各自の趣味をテーマに六人展を福津市の公民館で一週間開催したことです。陶芸の坂野・版画の田中・写真の高橋・マラソンの山下建三・水彩画の山下一男・油彩画の山田となかなかの盛況で私もこの間帰省して仲間の家にお世話になりながら福岡の山々を歩きまわったことです。
その六人も二人は逝ってしまい、残る四人はここ7年は直接顔を合わせていませんがラインで頻繁に連絡しあっていて62年間継続している仲間です。
一番元気な山下建三君が昨年富士山に登りたい、東京勤務時に息子と挑戦したが悪天候で引き返したとのことです。今年になってどうも本気のようなので素案を作ってメールし、梅雨明け10日を狙おうと日程を調整して山小屋に予約を入れるとほぼ満員だった。
・期日:2023年7月26日(水)~27日(木) 晴
・メンバー:山田睦男(君津市)、山下建三(北九州市若松区)
・26日往路行程:君津IC9:35=横浜町田=足利SA11:40/12:20=御殿場IC12:25=13:00水ケ塚駐車場14:00=(バス)=富士宮5合目14:30(建三君と合流)
・26日コース:富士宮5合目登山口(2450m)14:55…6合目宝永山荘15:10…新7合目御来光山荘16:10(泊) <コースタイム: 1時間15分>
・27日コース:新7合目御来光山荘4:50…元祖7合目山口山荘5:35…8合目池田館6:25…9合目万年雪山荘7:40…9.5合目胸突山荘8:35…奥宮(3720m)9:35/10:00…剣が峰(3776m)10:30/11:20…富士宮5合目1530
<コースタイム: 登り;5時間40分、下り;4時間10分>(コースタイムには休憩時間を含む)富士宮5合目16:00=(バス)=16:30水ケ塚公園17:00=(マイカー)=新富士駅前ホテル18:30
・28日復路行程:新富士駅前ホテル7:40=新富士IC7:50=横浜町田=君津IC10:45=自宅11:00 ★山下君は新幹線で北九州=新富士往復
・記録:建三君とは富士宮5合目バス停で合流、お互いに懐かしい顔にハグと握手です。新七合目のご来光山荘までビスターリ歩き、到着後は早速外で乾杯です。小屋は二人部屋でゆったり、トイレのシステムもなかなかのもので、夕食はカレーです。
就寝前のトイレで外に出ると下界は夜景の輝き、空には夏の大三角形に白鳥座も眺められ、弾丸登山者も元気よく出発していきます。
3時頃には二人とも目が覚めて朝食の弁当を食べて、明るくなって出発します。各合目の小屋で休憩して浅間大社奥宮ではScrap6人分のお賽銭を挙げて、70歳以上登山者名簿に記帳すると、お神酒に国鎮末廣の扇子をいただきました。
剣が峰の頭上は青空が広がり、お鉢一周も全容を見せてくれて建三君は感激し、天も我々に味方してくれたことに感謝です。建三君と二人で白馬岳~針ノ木岳、太郎平~黒部五郎岳~笠ヶ岳縦走の夏の日も晴だったなー。
登山者の中に「本州横断ゼロフジゼロ」に挑戦しているランナーが、これは糸魚川⇒富士山頂⇒田子の浦往復634㎞だそうで、出会った彼女は10日間目標と楽しく語っていました。日本人登山者の割合は40%?挨拶を交わす言葉から台湾・韓国・中国の人に欧米人と国際色豊かな富士山です。又、92歳のおばあさんは10日間で40万円位の費用で山頂を目指しているとも聞きました。下山のバスの中で隣に座った小2の男の子は富士山は今回で2回目、趣味はと聞くと「登山です」と頼もしき限りです。
剣が峰で50分も長居して山頂を満喫して下山の途に就きます。下山は転ばぬよう小屋毎に小休憩して下ります。
今日の宿は「田子ノ浦にうち出てみれば白砂の富士の高嶺に雪は降りつつ」の近くのビジネスホテル。シャワーで汗を流して新富士駅構内の居酒屋‘駿’で山の余韻に浸りながら生シラス等々を肴に祝杯をあげました。よき仲間Scrap万歳です。
フルマラソン完走は2018年の33回目がラストで富士山には今回で33回と切りの良いところで富士山も打ち止めにしますと言うより限界のようです。