10月の末、ホームセンターでタマネギの苗が目にはいりました。タマネギって今ごろ植えるんだ……やってみるか。家に帰ってネットで栽培方法を調べると、手間いらずで意外に簡単そう。さっそくプランターを耕し堆肥を入れ、一つのプランターに8個として、用意したプランターは4個。30本束になった苗を購入し、植え出して数が多いことに気づいて、さらに2個用意して、植え方終了。あとは来年5月までお天気まかせ……? これで収穫できたらタマネギに申し訳ないです。
今年の野菜作りの成績は落第点。成績が悪いのは手をぬいたからでした。その一つはオクラ。植える場所がないので苗3本一緒に植えたら、育たない、花をつけない、実らないで散々。ピーマンは追肥をしなかったので、収穫は数えるほど。ナスは水やりをさぼったためダウン。手無しインゲンは支柱に固定してあげなかったため、強風の日にサッサと倒れてしまいました。歳を重ねるほどに成績が下がるのは、困ったものです。それでも8月に種をまいた二十日大根はいま収穫期。大根の赤い色を見るだけに元気がでます。収穫よりも野菜の成長を見るのが楽しい屋上菜園です。
焦熱地獄から一転して雨にたたられた8月後半から9月。手無しインゲンが復活して実りだし、ピーマンは相変わらず実をつけています。なかでも元気なのはモロヘイヤ。新芽を摘んでもすぐ新しい芽をだします。失敗して買ったモロヘイヤがこれほど楽しませてくれるとは意外でした。いま育っているのは二十日大根。天気も秋らしくなってきたので、屋上菜園はもう少し楽しめそうです。
7月に入って連日風が吹き荒れました。屋上の野菜にとって、風は戦場のようなものです。トマトは花が吹き飛ばされ成長もストップ。ナスは葉がもまれてボロボロ。手無しインゲンは風下に傾向くばかりです。屋上野菜はすっかりやる気を無くしてしまいました。昔のようなシトシト雨が降る7月、野菜がズンズン育つ7月はどこへいってしまったのでしょう。ゲリラ豪雨と灼熱地獄の夏が当たり前のようになってしまった8月をむかえて、屋上野菜からは多少のお恵みがありましたが、あとは終焉をむかえるだけのようです。
オクラとモロヘイヤの苗を間違えたことは6月に書きましたが、ナスもちょっと違ったようです。とにかく長いんです。ナスといえば卵型、せいぜい丸ナスしか思い浮かびませんから、長いのには戸惑いました。形からして〝長ナス〟とでも言うのでしょうかね。それでも濃い紫色だし、ナスですから、見慣れればかわいいものです。でも、柔らかくて美味しくないんです。カミさんも困っている様子で、冷蔵庫に溜まるばかりです。
それにしても、20年以上もやっているのに上達しない屋上菜園です。ホームセンターも普通のナスだけ扱えばいいのにね……。最近、花でも苗でも珍しいものが出回りますから、ボケーっとしていると惚け茄子になります。
ホームセンターの野菜苗売り場で、オクラの名札があるケースから購入したオクラでした。植えるとき葉を見て〝おかしい〟と思ったオクラは、成長してもオクラにはなりませんでした。間違って購入したようです。しかし何の野菜かわかりません。購入先で確かめるとモロヘイヤ=写真上=とわかりました。そんなわけで、改めてオクラ=写真下=の苗を購入。二つ並べるとまったく違う苗であることがわかりますが、買う時は気がつきませんでした。それから、5月中旬の台風でダメになったピーマンも購入。今年の屋上菜園はチョットつまずいたスタートです。
実がついたキヌサヤは、連休に遊びにきた孫たちのターゲットになり、毎日・朝晩ちいさなものまで摘み取られました。その孫たちも帰ったので、早速夏野菜の植え付けをしたところです。いつものようにトマト、ナス、ピーマン三種類です。オクラは屋上が低温になる心配があるので、5月中旬まで待つことにしました。これにキヌサヤが終わった後に手無しインゲンを植えれば完了です。
今年の4月は寒い日が続きました。それでも野菜たちは元気で、茎立ち菜=写真=は3月末から2、3日に一度収穫しています。その量はわずかですが、御ひたしにしてもらって夕食の酒のつまみです。それもそろそろ終わり。バトンタッチするようにキヌサヤの花が咲きだしました。今年も例年どおりの、屋上プランターの野菜作りが始まったという感じです。茎立ち菜もキヌサヤも成長が路地より1週間から10日ぐらい遅いのも例年どおり、屋上で寒いためです。
ナスやピーマンなどの野菜を固定する支柱ですが、屋上菜園のプランターでは、野菜一株に太い支柱を1本立てています。一本ですから不安定なので、支柱の上を固定するための竿を横に通しています。それは物干し用の支柱と竿を利用したものです。これが長年使っているため腐ってきたので、昨年暮れから取り換え作業を始めました。しかし寒いし、雑用が多いし、やる気がないし、まだ終わりません。どうせ必要になるのは夏野菜が育ち始める5月ですから、暖かくなったらやることにしました。
それに比べて野菜たちのたくましいこと。昨年は芽が出なかったキヌサヤは寒さにも負けず、頭をだしてきました。茎立ち菜も元気です。フキノトウも顔をだしてきました。
冬の太陽は南の空低く移動するので、日差しは弱く、長い影ができます。屋上もフェンスに取り付けた目隠しネットのため、半分は日陰になってしまいます。そのためプランターも凍り付いて、寒々しい光景です。少しでも太陽にあたるようにと、日向に移動してありますが、11月末に撒いたキヌサヤの芽は出ないままです。茎立ち菜は元気に年越しです。
植えてほったらかしにしていた二十日大根、気が付いたら適当に育っていました。秋になっても、雑用ばかりで畑を世話する暇がありません。それでも秋は適度に雨が降るので、水やりの心配もなく、野菜も育ってくれるのでありがたい季節です。この日の二十日大根とピーマンで今年の収穫は終了。残るは土の天日干しとプランターの位地変え。それからキヌサヤの種まきと茎立ち菜の苗植え。雑用の合間に、例年どおりの秋植え作業をこなします。