山小屋日記13 廃材利用
阿武隈山系は西高東低の冬型の気圧配置のとき雪が飛んできます。太陽が顔を出しているのに雪が舞うという状況です。怖いのは日本南岸を低気圧が通過するときで、間違いなくドカ雪になります。今日あたりはその典型で、湿った雪が降り積もっているはずです。今年の正月、阿武隈の山には雪があり山小屋周辺に積もっていました。風に舞った雪が窓の隙間から吹き込みそうな山小屋ですが、アルミサッシの窓のおかげでそれはありません。
山小屋の戸と窓はすべて廃材を利用しています。廃材といってもアルミサッシのドアや窓は丈夫ですから、長年使ったものでも十分利用できます。ドア1か所、ベランダ側の戸1か所、窓3か所の計5か所のサッシは、15年すぎた今もしっかししています。それ以前に別の建物で役目を果たしていたサッシですから、そうとうの年月ガンバっているはずです。窓は曇ガラスですが、南側の戸は上半分素通し。ここは風当たりも強く無用心なので板の雨戸を取り付けました。それも農家の雨戸に使っていた時代物です。これだけは建てつけが悪く、アルミサッシのようにスムーズな開け閉めは無理で、動かすタイミングが悪いと力仕事になったりします。しかし山小屋の雨戸はこんな感じがふさわしく、気に入っています。この廃材の調達先ですが、山小屋の地元に住む土地提供者のYさんが、解体屋さんに取り置きを頼んでおいたものです。これを山小屋に運んだのもYさんの軽トラックです。別荘地でもない山に小屋を建てるには、地元に協力者がいなければできません。