それが幸福なことでも
そうでないことでも
もし仮にっていろいろ考えてみることは
とても大事だと思うんです。
幸福なことを考えていると
楽しい気持ちになりますし、
万一のことを考えておけば
多少なりとも心の準備ができる。
だけど"もし仮に"の先を考えても
思い至るところが見つからなければ
いたずらに時間ばかりが過ぎていき、
本当にどうしようもなくなってしまう。
もしかしたら人間という生き物は
見たいものしか目に入らないように、
聞きたい声しか耳に届かないように
作られているのかも知れない。
だけど見えないものは目に入らないけど、
見逃しているものなら見えるはず。
聞こえない声は耳に入らないけれど、
聞き逃している声なら聞こえるはず。
その見逃したり聞き逃しているものの中に
幸せに結びつくヒントみたいなものが
あるような気もします。
なんだか政党の宣伝コピーみたい（笑）。
もし仮に目からも耳からも
厄介なフィルターを取り外せたら
周りはもっと違った景色になりそうです。
幸福な気持ちって
案外それを感じている時よりも
それを考えている時の方が
ワクワクしているのかも知れない。
暗い気持ちでいる時に、
幸福な気持ちを思い出して混ぜてみたら
暗い気持ちは薄まるのだろうか？
塩を入れ過ぎたからといって
砂糖を追加してもちょうどいい味になんか
ならないのと同じかも知れませんね。
とってもアンバランスな気持ち。
自分を幸福な気持ちにさせる
自分の想像力が弱っていないだろうか。
"もし万が一"っていうことだって
ここのところよく考えるけれど、
それはあくまでも物事が悪い方向に
向かわないためのきっかけみたいなものを
探しているのだと思います。
想像力って諸刃の剣。
自分を幸福な気持ちにさせてくれる反面、
暗く沈んだ気持ちにもさせてしまう。
ものは考えようということでしょうか。
万一のことを考えるのは大切だけど
それによって暗い気持ちに
支配されてしまうような想像力なら
あまり欲しくはありませんよね。
クリスマスが近づいてきました。
楽しいことしか思い浮かばない、
この時期というのはそんなきっかけを
与えてくれるシーズンなのかも知れませんよね。
誰もがそれぞれの楽しみを心に描いている。
私だって描いています。
一緒に暮らしている犬だって・・・
描いているかどうかはわかりませんが
特別美味しいものを作ってあげたい。
満たしてあげる喜び。
それがもっとも大切なことだと思います。
※写真は南部市場の駐車場から見た夕景。
