あした天気にな~れ!!

日々のでき事の中で、特に感じたことや考えさせられたことなどをつづります。

★違法コピー

2005-09-28 22:41:23 | システム
 
 半月ほど前の話題になりますが、ある国立大学でソフトウェアの違法コピーによる使用が発覚し、証拠保全措置がとられたそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050916-00000000-kyodo-soci

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岡山大が違法コピーか ソフト会社が証拠保全

 岡山大がコンピューターソフトの違法コピーをした疑いがあるとして、コンピューターソフトの著作権保護団体「ビジネス・ソフトウエア・アライアンス」(BSA、本部・ワシントン)の会員企業2社が、岡山地裁に証拠保全を申請、15日に同大学で使用している一部のパソコンに対し、証拠保全措置が取られたことが分かった。
 BSAによると、国立大学で組織内違法コピーによる著作権侵害の疑いがあるとして、証拠保全が行われるのは初めてという。
 BSAの調べでは、昨年末ごろ、「岡山大で違法コピーが行われている」と情報提供があり、会員2社が岡山大に通知したが、十分な対応がなかったとして今年8月、地裁に証拠保全を申請した。
 岡山大は「不正の可能性がある具体的な部署を示してくれれば対応するつもりだった。こういう事態になり残念」としている。
(共同通信) - 9月16日0時40分更新
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 「知の府」として位置づけられる大学において、知的生産物であるソフトウェアを不正な形態で利用するというのは、かなり意外な気がします。

 配慮に欠ける教職員が一部いるだけで、このように大学の評判はがた落ちです。

 これは大学に限らず、どのような組織でも同じ。コンピュータソフトウェア著作権協会のデータでは、不正コピーに伴う一件あたりの和解金は平均約1310万円。この費用に加えて、報道等で受けるイメージの低下もあるでしょうから、ダメージはかなり大きくなるはずです。

 このような背景もあり、私たちシステムを預かる立場にとって、ライセンス管理は重要な業務のひとつとなっています。

 具体的には、学園内で必要となるソフトウェアのリストアップと、各使用者区分(学生・教員・職員等)ごとの使用者数。そして、それに照らし合わせて、最適でコストを抑えたライセンス形態の調査と契約を行わなければなりません。

 また、違法コピーのソフトウェアが蔓延していないかについても、モニタリングする必要があります。

 個人で購入した1本のアプリケーションが、部署内で使い回されていたりすると困った結果になりかねません。私の職場の場合、教員のPCは個人所有のものが多いので、システム的にキッチリ管理するのが難しいという背景があります。定期的にヒアリングなど行い、確信犯であれは警告するとともに、部署内でまとめて正規ライセンスを購入するように促します。また、それほど使用頻度が高くなければ削除していただきます。

 さいわい、ソフトウェア著作権に関する知識が高まって来ていることもあり、数年前のように『いいじゃない、1本くらい』とか『堅いこと言わないで...』などというヒトはいなくなったのは良いことです。

 あとは、もう少し価格を下げていただくと、さまざまなソフトウェアを手軽に導入できるのですが。

 


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