最近はよくギターを弾くことが多いのだが、以前に比べて指の力が落ちている。指の力自体も落ちているのだが、何より指が回らなくなっている。
これはマズイなぁと思い、以前使っていたGRIP MASTERを引っ張り出してくる。これは各指を独立して鍛えられる握力強化グッズで、楽器演奏者やスポーツ選手用にと販売されている。強度は4段階あり色分けされている。黄→青→赤→黒の順に強くなっているのだが、一般のスポーツ洋品店や楽器屋ではまず黒は売っていない。以前一度だけ見たことあるがオレの持っているのも赤だ。
そこでさらなるレベルアップを図るため最強の黒を購入しようとネットで検索していたのだが、そこでオレは予期せぬ衝撃の情報を手に入れることになる。
最初はGRIP MATERで検索していたのだが、何やらそれ以外でも握力を鍛えている人がちらほらいるらしく、そこからどんどん迷路に入り込み、最終的には握力のみを鍛えることに命を賭けている人たちのサイトに迷い込んでしまった。
そこでは握力の魅力について語り、如何に握力というものが大事かを教えられる。そして世間の筋肉自慢と言われる人たちがどれだけ握力というものを軽視しているかを嘆いている。
そんな握力道を極めんとする人たちの最強握力グッズが今回紹介するアイアンマインド社製のキャプテン・オブ・クラッシュグリッパーだ!!
アルミ削りだしのマッチョなボディがコイツの手強さを感じさせる。10段階のモデルが用意されていて、最大のレベル♯4ではなんと166kgの握力が要される。
コイツを攻略してこそ握力王への道なのだが、攻略したと認定されるにはグリップの両端が完全にくっつくまで閉じきらなければならない。経験者に言わせると90%閉じても最後の10%からが本当の戦いだとか……そして最大レベルの♯4を完全に閉じきったのは世界で5人しかいないらしい。なんとも気の遠くなる話だ。
まぁ、入門者用の強度も用意されているので是非ともチャレンジしたいものだ。気になるお値段は4,095円。これだけのスペックを誇ってこの値段は買いでしょう。
それでは最後に#4を閉じた伝説の男、ジョー・キニーの話をどうぞ。
「私はワークアウトが死ぬか生きるかの戦いだと考え続けてきた。私のトレーニングの強度はそれほど強いものだったからだ。私はワークアウトを行なったのではない。戦いに出ていたのである」(握力王 Vol.IIより)



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