
いつもの散歩道からそれて横道を歩いていたら、いわゆるエンゼル・トランペットに出会った。堂々とした風格の木立(こだち)でトランペットという名に相応しい花を付けていた。11月下旬だというのに見事に咲き誇っている姿には少し圧倒された。
エンゼル・トランペットと言えば全身が毒だといわれるあのチョウセンアサガオの別名だが、草本のチョウセンアサガオはもう花期を終えているはず。今回見たのは背丈が1mを超える木立である(上の写真)。木立と草本とはどうちがうのだろうか、木立も同じく全身が毒なのだろうかと急に心配になった。
ところで俺の病気(糖尿病)のことだが、10月29日に血液検査の結果が判明した。(採血日と間隔;8/3→(23日後)8/26⇒(57日後)10/22)
○血糖検査は「空腹時血糖」202→117⇒95mg/dl(上限値100)
「ヘモグロビンA1c 」8.3→7.7⇒5.3%(上限値5.8)
○脂質検査は「中性脂肪」157→72⇒84mg/dl(上限値150)
「HDLコレステロール」63→60⇒62mg/dl(上限値65)
「LDLコレステロール」108→135⇒112mg/dl(上限値120未満)
「総コレステロール」209→208mg/dl(上限値220)
○肝機能は「AST(GOT)」81→71⇒34 IU/l(上限値37)
「ALT(GPT)」70→108⇒28 IU/l(上限値39)
「LDH 」 178⇒143IU/l(上限値229)
「γ-GT(γ-GTP)」429→213⇒95mu/dl(上限値50)★
つまり、★のγ-GTPを除いて各項目いずれも上限値を下回っており、「糖尿病」は治癒されたのだ。食事療法と運動療法だけで治ったのである。ちなみに体重は60kgから52kgに、血圧も高血圧気味だったが、今は103/71である。明日(11月25日)にまた採血がある。それまでは禁酒をつづけるつもりである。また、散歩も続けたいと思っている。
さて、エンゼル・トランペットのことだが、木立のそれはブルグマンシア(Brugmansia)といい、和名はキダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)で、高木または低木で、下向きの花をつける。そして草本のものはチョウセンアサガオ(Datura metel L.)で属名がダチュラまたはダツラ(Datura)といい、上向きの花をつける、一年草または多年草である。そして両者いずれも全草(花、茎、葉、根、実の全て)に毒がある植物である。
またエンゼル・トランペットの呼称だが、英語の表記が「Angel's Trumpet」であることからエンジェルストランペット、エンジェルトランペット、エンゼルトランペット、エンゼルストランペット、ブルグマンシア、ダツラ、ダチュラ、トランペットツリーなどと様々に呼称されているようだ。
昔、ブルグマンシア(Brugmansia)と言う植物が売れないで、「Angel's Trumpet」と言う名で売り出したらよく売れたとか。そこで、エンジェルストランペットなどの通称名が本来の名前よりも有名になったのが由来という。
また、アサガオという名は単に花がアサガオに似ているだけでヒルガオ科ではなくナス科の植物である。ちなみに有毒成分は抗コリン作用を有するアルカロイドのアトロピン(atropine) 、ヒヨスチアミン(hyoscyamine)、スコポラミン(scopolamine)などである。瞳孔拡大、呼吸困難、けいれんなどで重篤な場合は死亡することもある。

有毒植物は植えてはならないと思う人もいるかもしれないが、確かに大麻などは犯罪になるものの身近な植物には結構毒のある植物はあるものだ(水仙やジキタリス、毒キノコなど)。昨日、散歩道を少し変えたところの新しくできた児童公園になんとチョウセンアサガオ(Datura)が咲いていた。草本で上向きの白いトランペットの形をした花だ。
植物には罪がないのが、有毒植物ということを知って、つぎのことに注意しよう。
○触れた手で眼などをこすらないように。
○触った手や剪定に使ったハサミ等はよく洗うこと。
○間違っても食べたりしないこと。花は甘い香りがする。ケナフの花と間違って食べて中毒した例がある。つぼみをオクラと、種子をゴマと間違えて食べた例もある。
○ゴボウや大根などの近くに植えない。(根を間違えて食べる可能性があるため)