poppo徒然画帳

思いつくまま、徒然なるままに、絵や画像とともにつぶやきます。

ロウバイ(蝋梅)

2010年01月26日 | Weblog

 



梅(ろうばい)」は、寒さが厳しいこの時期に開花します。「梅」という字が使われていますが、バラ科の梅とは別種のロウバイ科の植物で、ロウのようにつやつやした黄色い花を咲かせます。とてもよい香りがするので、中国などでは花から香料を取っているのだとか。冬枯れの風景の中に咲くかわいらしい花を眺め、甘い香りをかげば、一足早い春の訪れを感じられそうですね。念のため「老梅」ではありません。実は、小生、老いた梅と書いて「ロウバイ」と読むのだと思い込んでいました。

 歩の途中で見つけました。なるほどロウ(蝋)細工で作ったような花です。近くに梅の木がありましたが、まだ蕾が固く開花までには時間がありそうです。でもそんな中にも狂い咲きしている梅の花もありました。
写真撮影しました。こんな感じです。もう少し経てば万博の梅も開花することでしょう。そう、春はもうすぐそこに来ています。
 この時期、寒暖の繰り返しが激しく、時には体調が順応できなくなることがあります。小生、まさしくその状況にあり、風邪が長引いています。

 のところ気温の変化の激しさに老体の体調が付き合いできずに風邪を引いてしまいました。喉が痛く、南天飴(前の記事が南天実について書いています)をなめながらブログの更新です。お医者さんからもらった薬を飲んでいるせいか、すぐ眠くなってきます。 

今日の焼酎


松庵(しょうあん)本格芋焼酎1.8L 25度
松の露酒造合名会社(宮崎県日南市)
松の露酒造は江戸末期に創業した老舗の蔵元です。
”九州の小京都”といわれる城下町飫肥(おび)
その中心部を流れる”酒谷川”のほとりにある老舗の焼酎蔵
「松の露」の銘柄は、朝露のしたたる松の葉の美しさから命名されたとか。
赤いラベルが印象的。常圧蒸留。
黄金千貫の香りと甘みが引き出されている。



ネパールの青年

パステル画 F10
老体でも青年のときがありました。
ネパールからの留学生でしょうか。
なかなかの好青年で彫りの深い顔立ちが印象的でした。
タイトルの「ネパールの青年」をクリックすると
少し拡大された絵を見ることができます。




裸婦(らふ)と南天(なんてん)

2010年01月18日 | Weblog

光と影の女
パステル画 F20 
立ちポーズのモデルを少し見る位置を変えて二人分描きました。
固定ポーズ4回の教室で描いたものです。
キャンソン・ミタントの色紙を使用。

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 のブログは、日記を綴るように内容は定めないで徒然なるままに画像とともにつぶやくものにしようと始めたのですが、どうやら芋焼酎とパステル画のページになってきたみたいですね。ブログラムの分析によれば意外とパステル画に注目が集まっているようなので、今回もトップ画像はパステル画にしました

 は予定では「南天(なんてん)」について書こうかなって思っていたんです。というのも今現在、散歩道で見られる花は山茶花、水仙ぐらいで葉牡丹や南天なぞも目をひきつけます。このうちこれまで書いていないのが「南天」なのです。秋に赤い実をつけ、鳥が食べない限り冬中見ることができます。遠くからも赤い実が目を惹きつけます。実(み)を乾燥させたものには「せき」止めの効能があります


 天実に含まれる成分としては、アルカロイドであるイソコリジン、ドメスチン(domesticine)、プロトピン(protopine)、ナンテニン(nantenine:o-メチルドメスチシン)、ナンジニン(nandinine)、メチルドメスチンなどのほかチアン水素、リノリン酸、オレイン酸が知られています

 咳作用をもつドメスチンは、多量に摂取すると知覚や運動神経の麻痺を引き起こすため、素人が安易に試すのは危険だとされています。また、近年の研究でナンテニンに気管平滑筋を弛緩させる作用があることが報告されています

 エビアグループ常盤薬品の説明を引用しましょう。「南天」は漢方薬にも用いられる植物です。学名はNandina domestica(ナンディナ・ドメスティカ)といい、メギ科に属する常緑低木で古来中国から薬用、観賞用として伝来し、国内では東海道から近畿以西の本州、四国、九州などの暖地に自生。薬用部位は、果実、葉、茎、根が生薬となり、果実を乾燥させたものを「南天実」と呼んでいます。薬効として、「南天実」は「o-メチルドメスチシン」を大量に含んでいます。この「o-メチルドメスチシン」に、せきやのどのあれに効く作用があります。1 気管平滑筋を拡張し、せきを鎮める。2 せき中枢の興奮を抑え、せきを鎮める。3 殺菌作用により、菌による気道の炎症を抑える。4 鎮痛作用により、のどの痛みを和らげる、と説明されています。


 ンテン(南天)は不浄を清めるということで,お手洗いの外に植えてあったりします。また、音が「難を転ずる」に通ずることから縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えると良いとされ、防火・厄除けとして 庭先や鬼門にも植えられているのはそういうことです。また,料理の飾りに南天の葉をあしらったり,ナンテンの箸というのも食あたりを防ぎ,長寿を祈願するということで好まれるようです

 際、葉は、南天葉(なんてんよう)という生薬で健胃、解熱、鎮咳などの作用があり、葉に含まれるシアン化水素は猛毒ですが、含有量はわずかなので危険性は殆どなく、逆に食品の防腐に役立つとされているようです。
 
 花言葉は「私の愛は増すばかり」、「良い家庭」


今、呑んでいる「酒」

薩摩伊集院の黄金蔵(こがねぐら)
本格焼酎 「白麹仕込み」1.8 ?
有機農産物加工酒類・有機「米、さつま芋」使用
製造;原口酒造(鹿児島県日置市吹上町)
発売元;酒蔵やまぐち(鹿児島県日置市伊集院町)
販売者;いかりスーパーマーケット(兵庫県尼崎市)



 やまぐち農園では農薬や化学肥料を使用しないで土本来の力を充分に引き出して作る有機栽培に取り組んでいるとのことです。「黄金蔵」はそこで育てられたさつま芋「黄金千貫」と有機米を原料にこだわりの水で仕込んだと説明しています。白こうじ仕込みの上品ですっきりとした味わいをお楽しみくださいという。ハイ、愉しませていただきました。ありがとう

えべっさん

2010年01月12日 | Weblog

リラックスポーズ
パステル画 F15 
コスチュームの絵柄がオモシロイ。

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 日戎(とおかえびす)というのは毎年1月10日を中心とする数日間、えびすを祀る神社の多くでは祭が行われ、商売繁盛に「笹もってこい」と御利益のある福笹・熊手などの授与が行われる慣わしとなっています。恵比寿(えびす)さんは日本の神で古来から漁業の神さんです。なので、西宮神社では、大きな冷凍マグロが奉納されお賽銭などが貼り付けられています。関西では「えべっさん」などと呼称され親しまれています。不景気な時こそ頼りになるのがえべっさんです。ところで、えびすの字は色々と表記されます。夷、戎、胡、蛭子、恵比須、恵比寿、恵美須など。また、10日の前を「宵えびす」と呼んだり、11日を「残り福」などと呼んだりもする。

 べっさんは耳が遠いので参拝するときは神社の正面だけでなく裏に回ってドラを叩いたりして願い事をした方がいいのです。なので、今宮戎神社などでは、えびす神を祀る本殿の裏にドラが用意されているようです。大阪では、ミナミは今宮戎とキタは堀川戎が十日戎の代表みたいですが、大阪天満宮(大阪市北区にある)も最近は頭角を現しているようです。天満天神繁昌亭がオープンしたことも影響しているのでしょう。でも、やっぱり、えべっさんと言えば西宮神社ですね。10日午前6時に正門が開けられ、最初の参拝を競う開門神事福男選びが行われるのが有名です。福男は西宮、福娘は今宮さん。

 福神の一柱で、お腹がふっくらとした狩衣姿で、右手に釣り竿を持ち、左脇に鯛を抱える姿が一般的ですが、最近、我輩も徐々に体重が増加しつつあり、お腹が出てきました。糖尿病を克服したと安心(油断)しているときついしっぺ返しがあるかもしれないので要注意です。

今、呑んでいる「お酒」
 
?ないな 芋焼酎 25度 900ml
明石酒造(宮崎県えびの市)
創業は明治24年(1891年) 
宮崎県の九州山系と霧島山系に囲まれたえびの高原の麓で
明石仁右衛門が焼酎の製造を始めた県内でも有数の老舗蔵。 。
商品名の「?ないな」とは旧薩摩の方言で“なんだろう?”という意味。



 圧蒸留の芋焼酎に少量の米焼酎をブレンドした飲み口の良い軽快な芋焼酎です。あっさりとした口当たりと、飲み飽きのしないまろやかな味わいが人気の芋焼酎で、地元九州では森伊蔵らと並ぶプレミアム芋焼酎として、内外の評価が非常に高い逸品という。この芋焼酎を造り上げた若手杜氏川野政文氏は言う。「心まで酔う、うまい焼酎」の伝統を守り”新しいさけづくり”を目指します! 」若い杜氏の心意気を堪能してみましょう。

 湯割りして呑んでみました。芋の匂いというよりかフルーティ。ついつい重ねて呑んでしまい、いつの間にかなくなってしまった。調べてみたら限定製造なので入手しにくいようです。ネットで1500円ですが、3千円出しておつりをもらったぐらい高く買ってしまいましたが損した気分ではありません。プレミアとはそんなものなのでしょうか。

ありふれた毎日

2010年01月10日 | Weblog

ブーツを履いた女性
パステルで描きました。

 

 りふれた毎日が過ぎていきます。3連休の2日目、日曜日です。今日は久しぶりに早朝の散歩をお休みした。運動は毎日続けることが大事ですが、時々休むことも大切です。いい天気だし、疲れもないのですが、日曜日ということで休みました。でも、昼食後、久しぶりにお昼の散歩をしようと思っています。そうです。太陽を浴びながら散歩したいからです。

 募展が迫っているので、出品するためのパステル画を制作しなくてはならないのですが、なかなか制作意欲が湧いてきません。依然描いた人物画を取り出して見ているのですが、そのときの意欲と今の状態を比較すると全く違っているのに驚きます。貪欲だった頃が懐かしいです。

 んなこんなで、今日は朝からテレビでゴルフ観戦です。石川遼君が出場している「ザ・ロイヤル・トロフィー」というCATVのゴルフチャンネルの番組です。アジア選抜対ヨーロッパ選抜の対抗戦です。するとどうしてもお酒を呑みながらの観戦になってしまいます。


今、呑んでい「酒」

薩摩本格焼酎 25度 1.8ℓ
黒麹仕込み芋焼酎・岩川醸造㈱(鹿児島県曽於市)
鹿児島県産黄金千貫使用



「黄金千貫」というのはサツマイモの種類


 鹿児島県、宮崎県南部、伊豆諸島で主に造られる芋焼酎ですが、サツマイモは主に黄金千貫(コガネセンガン)を使用しています。保存が利きづらいのですが、デンプン価が高いので焼酎を造るのに非常に適しているからです。もちろん食べても美味しいのですが、独特の風味や味わいがあるため、色々な銘柄や造り方があります。

 て、散歩にでかけることにしました。呑みすぎないためです。健康が第一です。今日の散歩は1時間10分、7700歩あまり、消費カロリー250kcalでした。帰宅して夕飯後、また、「ザ・ロイヤル・トロフィー」をテレビ観戦。

呑んだ後の容器

容器に書かれた説明書どおりに折りたたみました。
でも、牛乳パックのように開いて再利用するような
説明書きになおしてもらった方がボク的にはいいと思いました。


局、呑みすぎたのかも知れません。
お湯割りで呑んでいると何故だか止まりません。困ったものです。

葉牡丹

2010年01月04日 | Weblog


謹賀新年
2010年

今年もよろしくお願いします。



 正月になるとハボタン(葉牡丹)があちらこちらで見られます。初詣した氏神さまの入り口正面に門松が飾ってありました。松に竹、それに南天と葉牡丹で飾り付けられた門松でした。今年は、元旦の朝、7時前に参拝しました。近くにマンションが沢山できたため、年々初詣客が多くて12月31日の夜から1月1日の朝にかけての行く年来る年の年末年始は相当に混雑するのですが、「初日の出」の時刻にはさすがに人出は少なく、ゆっくりと参拝できて穏やかな気分になりました。


ハボタン(葉牡丹)


 ブラナ科アブラナ属の多年草。「葉牡丹」の名前の由来は、葉を牡丹の花に見立てたもの。重なり合った葉が牡丹の花のように美しい ことから「葉牡丹」という。江戸時代、貝原益軒も本で紹介しているらしい。当初は「牡丹菜(ぼたんな)」と呼んでいたそうで、その頃から、日本の正月飾りとして親しまれているようです。紅白の組み合わせがおめでたいとされるそうです。


ちょっと変った葉牡丹


 に備えるためには,実は夏の7月頃に種をまいておく必要があります。まき忘れてしまうと,10 月頃に花屋の店先に出てくる苗を買ってくることになりかねません。

学名は、Brassica oleracea var. acephala。「Brassica(ブラシカ)」は、アブラナ属のことで、古いラテン名で「キャベツ」を意味します。 そうです。葉牡丹はキャベツやブロッコリーの仲間です。なので葉はキャベツにそっくりです。「花キャベツ」という別名もあるんですよ。「oleracea 」というのは「菜園の、畑に栽培の」と言う意味、「acephala 」は、「頭状花のない 」と言う意味 。でも、4月頃になると、その先端に黄色の花をつけます。


葉牡丹の花


  牡丹の葉の花言葉は「物事に動じない」。花ではなく葉の花言葉というのも変ですが、そんなささいなことには動じないのです。繊細で小さな物音にも耳をそばだてる我輩とは違うのです。
 心穏やかに時の流れを愉しむには酒を呑むのが一番です。


今、呑んでいる「酒」



本格焼酎・黒麹かめ貯蔵
薩摩古秘 1800ml 25度
雲海酒造㈱鹿児島工場(鹿児島県出水市)
鹿児島・出水蔵で鹿児島県産の芋・黄金千貫を使用し、
黒麹仕込み、かめ貯蔵と造りにこだわった、
濃厚でまろやかな甘味と洗練された深い味わいの本格芋焼酎。


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蟹(カニ)

2010年01月01日 | Weblog
 の季節、蟹は食材ばかりでなく画材としても用いられることが多い。静物を描く場合、やはりモチーフを何にしようかと考えたとき花や木など植物や食物はどうしても旬のものを選んでしまう。季節感のあるものに趣向するのは入手しやすいこともあるがそれだけではない。季節外れのものを描くには違和感があって食欲じゃなく画欲が湧かないのだ。

 ころで「蟹」という漢字だが、なぜ虫なのだろう? カニは甲殻類で十脚目に属し昆虫ではない。ところが調べてみるとおもしろい事が分かった。「上海蟹(シャンハイガニ)」の由来にも関係する話で、時代は中国4000年前に遡る。当時、長江のデルタ地帯は湿地帯で、この地域を穀倉地帯にするため灌漑工事が行われた。工事の責任者は巴解(はかい)という勇猛な男だった。湿地には草が茂り、虫と呼ばれる生物も沢山いた。その中でも2本のはさみと8本の足を持つ虫がいて、水田に入り込んで、稲を喰ったり、はさみで人を傷つけたりしたので、人々は「夾人虫」(きょうじんちゅう)と呼んで、まるで虎や狼のように恐れていた。巴解は工事を進めるため草を焼き払った。焼け跡には香ばしい匂いのする虫が残り、これを食べてみたところ美味しい。巴解は他のものにもその虫を食べさせた。それでこの虫を巴解の足元にいるところから「蟹」と呼ぶようになったというのだ。

 ニの字源は解と虫。当初、虫偏に解で「蠏」であったが その後「蟹」が正字となったという。「解」というのは「刀」で「牛」の「角」等をばらばらにするという意味だ。なので、「蟹」は「節がばらばらになる」という。なるほど10本の足がばらばらにされて食べられている。(1)とく、とける。ばらばらになる。⇒「解体、解剖、分解」。(2)物事を細かく分け、わかるようになる。⇒「理解、解釈、弁解」。ちなみに「心がまとまらない。」は⇒「懈」。懈怠(けたい):なまける。おこたる。仏経用語では、善を修めることを努力しない心の状態をいい、この場合は「けだい」と読む。

 「の念仏」(かにのねんぶつ)というコトバがある。蟹が口の中でぶつぶつ泡を立てるように、くどくどと呟(つぶや)く様子をいう。また「蟹は甲羅(こうら)に似せて穴を掘る」というコトバもある。蟹は自分の甲羅の大きさに合わせて穴を掘るものだということから、人は自分の力量や身分に応じた言動をするものだということ。また、人はそれ相応の願望を持つものだという。俺も俺なりの器量があり、俺なりに未来志向している。まっすぐでなく、横歩きしているかも知れないがそれもよし。


これもパステルで描いた「蟹」


ニは茹でると赤くなる。これは甲羅の中のアスタキサンチンという色素が通常蛋白質とむすびついているのが、加熱により蛋白質と分離するからである。また、エビやカニは食物アレルギーを起こし易く、これらを原材料として含む製品を販売する場合にはエビやカニを原材料に使用している旨を表示する義務がある。

 品衛生法という法律で、特定のアレルギー体質を持つ方の健康危害の発生を防止する観点から食物アレルギーを引き起こすことが明らかになった食品のうち、特に症例数や重篤性から表示の必要性の高い「えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生」の7品目は「特定原材料」といって、これらを含む加工食品にはそれを含む旨の表示が義務付けられたのだ。

 海蟹は淡水産のカニでチュウゴクモクズガ二のことで日本のモクズガ二と同属だが種類が違うものの、十分な加熱処理を経ていない淡水産のカニは、重い疾病を引き起こす寄生虫を有することが多い点で共通するところもある。とりわけ、「ウェステルマン肺吸虫」が有名である。ウェステルマン肺吸虫はアジアに広く分布し、水中でふ化した幼虫が第一中間宿主のカワニナ(蛍の餌になる巻貝)を経て、第二中間宿主のモクズガニ、サワガニ、ザリガニなどに入り、えら、筋肉、内臓に寄生する。人が感染すると肺に寄生し肺結核に似た症状を呈したり、脳に寄生すると半身麻痺、失明など危険な障害を起こすことがある。酔蟹、おぼろ汁などで感染した例が報告されている。

 水産カニ類の寄生虫はよく知られているものの海産カニ類での寄生虫症はあまり聞かないのはなぜだろう。寄生虫の生活史と関係していると思われるがはっきりしない。生食や加熱不十分、二次汚染(手指やまな板、包丁などからの汚染)が寄生虫症の原因なのでそれさえ注意すれば予防できる。

 かし、スベスベマンジュウガニなど海産のカニには毒を持つカニもいる。スベスベマンジュウガニは房総半島以南に棲息し、あのフグ毒で知られるテトロドトキシンという毒を持っている。鹿児島県、沖縄などで本種ならびに近縁のカニを食べて中毒したという例があるというが、事実かどうか定かでない。

ころで、癌(がん)のことを英語で cancer と言うが、この呼び名は腫瘍とその周辺の血管その他の組織が作り出す形状がカニに似る事からラテン語の「カニ」から引用されて付けられたという。潰瘍を意味する canker も同源だが、ギリシャ語の karkinos(カニ)と共に、これらの語はサンスクリット語の karkata(カニ)に由来するとか。



 カニについて色々書いてみたが、まぁ、旅館で出された「茹でた蟹」をその由来を詮索もせずに、焼酎でも呑みながら、黙々と食べている分ではなんの心配もせずにすむというものだ。


今、呑んでいる「酒」



本格焼酎・黒こうじ仕込み芋
黒芋ノ巻 1800ml 25度
㈱都城酒造(宮崎県都城市)
五輪之酒は全五巻。
第五巻「黒・芋ノ巻」は黒こうじの頑なまでの長所は保ち、
いもならではの飲みやすいまろやかないも焼酎に仕上げました。

有を知って無を知る これすなわち空
時を忘れて飲み明かしたい・・・黒こうじ


空の序
心意二ツの心をみがき、
観見二ツの眼をとぎ、少もくもりなく、
まよひの雲の晴れたる所こそ、
真の空としるべき也。