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poppo徒然画帳

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AEDって知ってますか???

2011年05月15日 | Weblog
AEDとは、あなたも使うことができる、命を救う器械(心臓救命装置)です
最近、駅や飛行場、劇場などで、AED(エー・イー・ディと読みます)と書かれた器械を見かけることはありませんか。このAEDは、心臓マヒを起こして倒れた人を、そこにいる人たちがその場で使って倒れた人の命を救うことができる器械なのです。

では、次の問題について解答してください。
☆問題
次の各文は、AED(自動体外式除細動器)についての記述です。誤っているものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。
1.薬事法により空港にはAEDの設置が義務づけられている。
2.AEDは、薬事法に規定する高度管理医療機器である。
3.AEDは、現在非医療従事者も使用することが可能である。
4.AEDは、自動点検機能を内蔵し、バッテリ及び電極パッドの交換以外は基本的にはメンテナンスの必要がない。
5.AED使用の留意事項として、電極パッドを貼る際に胸が濡れていないか確認する必要がある。

★解答
1.誤り;空港にはAEDの設置は義務付けられていません。最近は、空港だけでなく、駅、役所などにも設置されていますが、いずれも法的に設置が義務付けられているものでなく、それぞれの判断で設置されているだけです。最近はマンションでも高齢化が進み、管理組合で、AEDの設置を決めたところもあります。

そもそも、自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator,AED)は、心室細動の際に機器が自動的に解析を行い、必要に応じて電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器で、薬事法に規定する高度管理医療機器(半自動除細動器あるいは非医療従事者向け自動除細動器)に該当します。従って設問の2.は正しい。

除細動器の一つですが、動作が自動化されているので施術者は医師である必要がありません。医療従事者でない者も使用することが可能です。したがって、設問の3.も正しい。

AEDを他人に使うことは明らかに医療行為ですが、とっさの場合に医者でない者が行う救急救命行為を禁止する法律はありません。つまり、AEDを他人に使う行為を禁止している法律はないのです。

むしろ日本では救急車が現場到着するまで平均で約7分を要しますが、心室細動の場合、一刻も早く電気的除細動を施行することが必要とされています。7分も待つわけにはいかない のです。心停止3分で死亡率はおよそ50%に上ります。救急車の到着以前にAEDを使用した場合には、救急隊員や医師が駆けつけてからAEDを使用するよりも救命率が数倍も高いことが明らかになっています。(業務として医療行為を行うことができるのは医師に限られています。)

AEDの使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けると、まず、心電図を解析して電気ショックを与えるべきかを調べます。心臓が完全に停止した場合などでは電気ショック不要ですが、電気ショックが必要と解析した場合には、機械の指示にしたがってスイッチを押すと電気ショックを与えるようになっています。操作を自動化して医学的判断ができない一般の人でも使えるように設計されているのです。AEDは、自動点検機能を内蔵し、バッテリ及び電極パッドの交換以外は基本的にはメンテナンスの必要がないしくみになっています。したがって、4.は正しい。

AEDの使い方は簡単です。AEDの発する指示音声にしたがってボタンを押すなど2~3の操作のみで、医療知識や複雑な操作なしに電気的除細動が実行されます。AED使用の留意事項として、電極パッドを貼る際に胸が濡れていないか確認することぐらいです(5.)。

ただし、できればAEDによる除細動の施行と併せて、胸骨圧迫(心臓マッサージ)や人口工呼吸を継続して行うことは、これまでと同様、救命のために必要なことは言うまでもありません。

ところで、このAEDを使用したところ正常に作動しなかった事例が報告されました。心臓マッサージや人工呼吸の甲斐もなく、救急車で搬送されましたが死亡しました。これは、困ったことです。心臓マッサージや人工呼吸の施術が未熟だったのでしょうか。それとも正常に作動しなかったAEDが、原因だったのでしょうか。それとも、もともと助からなかった命だったのか。

AEDは、自動点検機能を内蔵しているとはいうものの、AEDを購入・設置後は、いざというときAEDが正常に動くように、日常の点検・確認は必要です。AEDに異常がないかどうか、電極パッドやバッテリの使用期限や寿命がどうなっているかも当然、点検・確認しなければなりません。

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