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銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

2024年 7月、 北へ 『桜の森の満開の下』 坂口安吾 / おとがたり朗読とヴァイオリン

皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌿


2024年、もう11日です。

前を向こう__と、この1年をイメージしながら、朝から花木に水やりをしています。


昨年 12月24日(日) 14時、六本木ストライプスペースにて、おとがたり朗読ライブでした。
年末のお忙しい中、またクリスマスイブの日にお越し下さいました皆さま、ありがとうございました!


ここ近年おとがたりでは、夏と冬、5月、おとがたりの公演をおこなっています。
去年は永井荷風『雪解』を 5月と7月、12月にはこの作品でした。

<『桜の森の満開の下』坂口安吾>


この作品の魅力に触発されて、ひとり語りで何度も朗読してきましたが、おとがたりで上演することが叶いました。 おとがたりでは2017年に初演でしたが、今回 8年ぶりの再演でした。

今回の公演の印象を言葉にすると…

安吾の言葉と洗練された音楽が、桜の森に巻いて吹く一陣の風のように、駆け抜けた。次々と鮮やかに物語が展開してゆき、最後にはすべてが夢のごとくきえさり、ほんのりとそこに… 物語の気配だけが、残っている。


今年はこの作品で北海道にゆこうとおもっております。


<おとがたりと坂口安吾>

おとがたりでの安吾作品レパートリーは『夜長姫と耳男』、音楽は喜多直毅さん。

2022年に「小樽文学館」「札幌俊カフェ」「六本木ストライプスペース」にて上演して、各回、好評を得た朗読会でした。

朗読を人生の友としてそばにある方、声のお仕事をしている方、坂口安吾が好きな方、朗読や音楽のイベントが好きな方… 色々な方がいらっしゃいました。また私は北海道出身ですので、Twitterを見て訪ねてきてくれた同級生の皆さん(ありがとう!)



<おとがたり、2024年7月 北海道ツアー>

今年の7月に、北海道ツアーをおこないます。北海道へはこれで4度目になります。

小樽文学館、札幌俊カフェ、函館市民会館、他。
詳細が決まりましたらすぐにご紹介します。


北海道の皆さん、今年の夏はどうぞ、おとがたりの朗読公演へお出かけ下さい。
どうぞよろしくお願い致します。




長浜奈津子拝





桜の森は、恐ろしい。満開の桜の木の下を通ったものは皆、気が狂うという。__ 山賊の男と、怪しく美しい残酷な女との幻想的な怪奇物語。


題字:「書」真狩怜琴




<坂口安吾とおとがたり>
12月24日(日)六本木ストライプスペースにて、演目は坂口安吾の『桜の森の満開の下』です。この作品は私もひとり語りで何度も朗読してきた作品で、2017年におとがたりでは下北沢レディージェーンにて初演上演しています。今回は6年ぶりになりますが、あらためてこの作品を声にする喜びを感じています。とても、楽しみです。

この物語に描かれる、冷たい虚空の空とは__。熱い血のたぎるような活劇、そして果てしなく広がる虚空の空。安吾の傑作が魔力となって心を捉えます。






<桜の森の満開の下 坂口安吾>

桜の森は、恐ろしい…。満開の桜の木の下を通ったものは皆、気が狂ってしまうという。この鈴鹿峠には山賊が棲む。この男は山のすべてを自分のものとしていた。ある日、山賊はいつものように都からの旅人を襲って、身ぐるみを剥がして殺し、美しい女を家に連れ帰り、女房にしたのだが…。物語の最後には、舞いあふれる桜の花びらと、冷めたい虚空がはりつめているばかり_。桜の森の真ん中で、花びらの降り落つるほどに、男の孤独が深まってゆき、やがて…。

山賊の男と、妖しく美しい残酷な女との幻想的な怪奇物語。坂口安吾の傑作短編小説。1947(昭和22)年5月15日初出。









演目『桜の森の満開の下』坂口安吾
出演 おとがたり 朗読:長浜奈津子 ヴァイオリン:喜多直毅
日時 12月24日(日) 開場:13時半 開演:14時
入場料金ご予約¥3,500 当日¥4,000(全席自由)
会場 六本木ストライプスペース Tel:03-3405-8108
〒106-0032 東京都港区六本木5-10-33 ストライプハウスビル Bフロア
アクセス 地下鉄大江戸線・日比谷線. 六本木駅3番出口。アマンドを右に曲がり「芋洗坂」を下る。徒歩4分。
アクセスMAP→ https://striped-house.com/map1.html

ー 出演者プロフィールー

おとがたり https://www.otogatari.net
女優・長浜奈津子とヴァイオリン奏者・喜多直毅による朗読ユニット。首都圏を中心に意欲的に活動を行なっている。物語の持つファンタジーを声や楽器の音を通して空間にありありと描き出すために、即興的に互いの間・抑揚・言葉に反応しながら進行するパフォーマンスは臨場感にあふれ、聴く人はまるで物語の中に居合わせるかのような印象を抱く。来場者はもとより、文学研究者からも高い評価を得ており、ユニークな活動が注目を集めている。

<オリジナル台本とレパートリー>
近年はオリジナルの台本と音楽による作品上演をする。漂白の詩人:石川啄木『啄木といふ奴 ~ A Guy called Takuboku ~ 』、極北の詩人:吉田一穂『白鳥古丹 −カムイコタン−』、太宰治『人間失格 ~道化と狂気のモノロギスト~ 』など。

坂口安吾作品は『夜長姫と耳男』を小樽文学館、札幌俊カフェ、六本木ストライプハウスにて上演。レパートリーは多岐に渡る。永井荷風『 濹東綺譚』『雪解』他多数。小川未明『港に着いた黒んぼ』、小泉八雲『耳なし芳一』、岡本かの子『鮨』、オスカー・ワイルド『幸福の王子』『わがままな大男』『ナイチンゲールと紅いバラ』等、市川市文学ミュージアム、室蘭港の文学館、北海道函館市芸術ホール、における朗読公演など。

<長浜奈津子> https://www.nappy-cantactriz.com
桐朋学園演劇科卒業後、劇団俳優座へ。女優・朗読家。2016年から市川市文学ミュージアム「市川荷風忌」へ出演。 “荷風ひとり語り”『ひかげの花』他。ヴァイオリニスト喜多直毅氏との朗読ユニット“おとがたり”では『濹東綺譚』他、荷風作品を多数上演。於:六本木ストライプハウス「朗読空間 ~ひとり語り~」では、泉鏡花『高野聖』『外科室』他、坂口安吾『桜の森の満開の下』『夜長姫と耳男』、小川未明『赤い蝋燭と人魚』、小泉八雲の怪談、宮澤賢治の詩と童話、他多数。 “女優の語り” として物語の登場人物を演じ読みながら、物語る。

<喜多直毅> https://www.naoki-kita.com
国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、そのオリジナリティと精神性において高く評価されている。他に黒田京子、齋藤徹 (故人) との演奏や邦楽・韓国伝統音楽奏者・現代舞踏家との共演も数多い。欧州での演奏も頻繁に行う。我が国に於いて最も先鋭的な活動を行うヴァイオリニストの一人である。





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2024年 7月 おとがたり朗読とヴァイオリン「桜の森の満開の下」



最後までお読み頂きましてありがとうございました。


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