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銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

小樽文学館 編:旅日記 24' 夏「桜の森の満開の下」坂口安吾〜 おとがたり 朗読とヴァイオリン 北海道ツアー

皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌱

今夏7月のおとがたり北海道ツアー旅日記、小樽文学館 編です。


<小樽文学館>

| 小樽文学館は、日銀通りにあります。この写真は旧色内駅跡のすぐ横にある正面入口で、2階をみると所縁の文豪たちが、窓ごとに並んでいます。

2020年、初めてここで朗読会をさせて頂きました。こんなに青空の小樽ですが、あの日は雨でした。

 


< 本番前の風景 >

| ヴァイオリニスト喜多直毅さん。音の響きが豊かな会場です。

 開演1時間前…

 会場の準備はすべて整って、あとは定刻を待っている空間です。

 ヴァイオリンの深い響きが、会場に沁みてゆきます。

 その豊かな音を聞きながら、わたしは静かにその時を待っていました。

 


< 初演の頃 >

| 小樽文学館での初演は、2020年です。

演目は「白鳥古丹 -カムイコタン- -未知から白鳥は来る- 吉田一穂の世界」

初めての小樽、初めての小樽文学館。「小樽で吉田一穂の朗読をしたい」という願いで、コロナ時期にたくさんの方々にご協力頂きました。今回の札幌編でもコロナ時期に歩いたこととして、当時のことを書きました。

 

| 初演時のブログはこちらです。

 

白鳥古丹 - カムイコタン - 小樽文学館 2020.9.5(土) - 銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

<小樽文学館>北の港町、小樽文学館。小樽美術館も入っている建物は、石造りでシンプル、レトロモダンとも感じられます。こういうどっしりした建物独特の、立った時の腰下...

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| 「古平町」一穂の海へもゆきました。言葉の原点を知りたかったから。

 

一穂の海 - 銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

函館から小樽まで列車の長旅。公演地である小樽文学館さまへゆき、公演に使う機材を降ろして、現地打ち合わせを済ませると、雨が降ってきた。雨の海岸線を、バスはゆく。ロ...

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< 坂口安吾の世界「桜の森の満開の下」>

| この作品は、ひとり語りで上演を重ねていました。その後、2017年に喜多直毅さんと初めて朗読とヴァイオリンで上演。物語が鮮やかに、そしてスリリングに弾けるので、とても刺激的でした。美しい場面はより美しく表現されて、心から感動しました。

そして数年ぶりに、昨年12月に六本木で上演したのです。私はその時、初演の時の新鮮な感動は色褪せず、より緻密に、大胆になったと思いました。そして今年の北海道ツアーで取り組むことになりました。

「桜の森の満開の下」、機会あれば、いろいろな会場で上演できたら嬉しいです。

 

| 2022年に安吾の「夜長姫と耳男」を小樽文学館と札幌俊カフェにて上演。

 

小樽市文学館にて、坂口安吾 『夜長姫と耳男』 8/7(日) 〜おとがたり朗読とヴァイオリン - 銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり北海道公演2022が、8月4日(木)〜7日(日)に行われました。今回は永井荷風『濹東綺譚』と、坂口安吾『夜長姫と耳男』で、...

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<小樽の皆さまに、感謝>

| 小樽文学館の館長さま、職員の皆さま(お名前控えます)。今回も企画の頃から、設営・上演・片付けまでご協力頂きましてありがとうございました。FMおたるの田口さん、朗読の会の宮嶋さん。辻忠さん…お越し頂きました全てのお客様。Nipimomさん、私の朗読生徒さん、本当にありがとうございました。

次の朗読会の折には、またどうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

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おとがたり北海道ツアー2024 夏
 
 
次は「室蘭市 港の文学館」へまいります。
 
 
最後までお読み頂きましてありがとうございました
 
長浜奈津子 🦋



 



公演詳細 

演目:『桜の森の満開の下』 坂口安吾

出演:おとがたり 長浜奈津子(朗読)喜多直毅(ヴァイオリン)
 

【小樽】7月5日(金)

日時:2024年7月5日(金)18時30分 開場/19時 開演
会場:市立小樽文学館
所在地:〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目9-5 TEL/FAX 0134-32-2388

​<無頼派・坂口安吾について>

骨太・硬派と呼ばれる、坂口安吾の筆で書き描かれた朱玉作品「桜の森の満開の下」と共に札幌・小樽・室蘭・函館を訪ねます。

2022年、坂口安吾の傑作『夜長姫と耳男』を、北国の小樽市文学館と札幌の俊カフェで上演しました。残酷で美しい夜長姫と、鬼となり一心不乱に仕事に打ち込む、耳男。物語の初めから最後まで、熱の途絶えることのなく、衝撃的で静かな最後の場面を皆様と共に迎えました。

2024年は、山賊の男と、妖しく美しい残酷な女の幻想的な怪奇物語。坂口安吾の傑作短編小説『桜の森の満開の下』を上演致します。坂口安吾、必聴の幻想小説。


​「桜の森の満開の下」~あらすじ~

桜の森は、恐ろしい。満開の桜の木の下を通ったものは皆、気が狂うという。鈴鹿峠には山賊が棲み、山のすべてを我が物としていた。ある日、山賊はいつものように都からの旅人を襲って、身ぐるみ剥がして殺し、美しい女を家に連れ帰り、女房にした。わがままで冷酷な女。「美」という魔術。やがて都へ戻ると、女は男に命じて切り落とした都の人々の首で、遊び耽る。都の暮らしに馴染めない男はやがて、懐かしい山へ帰りたいと考えた。はらはらと舞いあふれる桜の花びら、夢にまでみた桜の森の満開の下、男の孤独が深まってゆき、やがて…。1947(昭和22)年5月15日初出


プロフィール:
<おとがたり | OTOGATARI 朗読とヴァイオリンの世界> HP → OTOGATARI
女優・長浜奈津子とヴァイオリン奏者・喜多直毅による朗読ユニット。首都圏を中心に意欲的に活動を行なっている。これまで市川市文学ミュージアム『永井荷風展 ~荷風の見つめた女性たち~』や船橋市の文化事業、都内ライブハウス等で公演を行なっている。近年はオリジナルの台本と音楽による石川啄木作品や太宰治『人間失格』の朗読公演の上演など、ユニークな活動が注目を集めている。物語の持つファンタジーを声や楽器の音を通して空間にありありと描き出すために、即興的に互いの間・抑揚・言葉に反応しながら進行するパフォーマンスは臨場感にあふれ、聴く人はまるで物語の中に居合わせるかのような印象を抱く。来場者はもとより、文学研究者からも高い評価を得ている。
桐朋学園演劇科卒業後、劇団俳優座へ。女優・朗読家。2016年より「市川荷風忌」朗読出演。ヴァイオリニスト喜多直毅氏との朗読ユニット“おとがたり”でも『濹東綺譚』他、荷風作品を多数上演。六本木ストライプハウス「朗読空間~ひとり語り」では泉鏡花『高野聖』他、坂口安
吾『桜の森の満開の下』『夜長姫と耳男』他、朗読公演を重ねている。村岡花子訳『赤毛のアン』朗読配信や、朗読教室の主宰など、幅広い朗読活動をする。 “女優の語り” で登場人物たちに命を吹き込み、物語る。

<喜多直毅>  https://www.naoki-kita.com

国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、そのオリジナリティと精神性において高く評価さ
れている。他に黒田京子、齋藤徹との演奏や邦楽・韓国伝統音楽奏者・現代舞踏家との共演も数多い。欧州での演奏も頻繁に行う。我が国に於いて最も先鋭的な活動を行うヴァイオリニストの一人である。
 
 
 
 
 
長浜奈津子のHP =芝居と音楽と語り=


https://www.nappy-cantactriz.com/
https://twitter.com/vivi_gato

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