アイドリング・カフェ by 月光花

写真をこよなく愛する月光花のブログ
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ラブレター

2011年03月02日 | 写真



普通ホームの柱に落書きしたら消されるでしょ。

でも上野駅には消されず残っているのです。


それも昭和25年、当時高校2年セイの作・・・


粋なはからいだと思いませんか?











↑「ラブレター」










これほど昔の落書きが残されている駅は無い
じゃなかろうか?

ボクに撮ってはラブレター(笑)
当時どんな想いで上野駅にしるしたんだろう。
昭和激動の時代、東京へ働きに来たんだろうな、
憧れの東京、初めて降りた駅、上野・・・

色んなことを想像しちゃいます。

ボクが尊敬する写真家の一人である”土門拳”氏。
リアリズムの大家であり絶対非演出を唱えた。
その意味がこの撮影で何となく分かる。

「少しでも演出的な作為的なものが加わるならば、その写真がどんなに構成的に、説明的に
 まとまりを示していようとも、長い時間の、くりかえしでの鑑賞に堪えないものとして、
 つまり底の浅い、飽きる写真になってしまうのである」
(出典:土門拳の写真撮影入門―入魂のシャッター二十二条)


そんな大切なしるしを精魂込めて撮影♪
万感の思いで一点集中。

文字じゃない、狙うは当時の柱・・・


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
伝わってきます (ひびき)
2011-03-02 22:28:36
こんばんはひびきです。
上野って落書きが残ってるんですねぇ。
撮り手の情熱が見えたり解ったりする1枚っていうのは絶対あって
目が肥えてても肥えてなくても「ずがん!」と
響いてくる写真というのはありますよね。
それはどういうコト、モノか説明出来ないんですけれどね(^^ゞ
あたしも1年に1枚位そういう写真を撮りたいものです☆


返信する
ずがん (月光花)
2011-03-03 06:24:34
ひびきさん、こんにちは。月光花☆です。

ずがんと響きましたかぁ♪感じて頂きあり
がとうございます。

この一枚、撮影後ボクは充実した満足感に
浸っていたんです(笑)そんな撮影って初め
てです。
なので”土門拳”氏の唱えた言葉が頭をよぎ
ったんですね♪

こういった撮影があるからこそ写真って楽し
いし撮り続けたいってモチベーションが維持
できるのかしら(笑)
返信する
ご当人 (おいちゃん)
2011-03-03 18:33:12
書いたご当人に見せてあげたい。意図に凄みがあります。素晴らしい落書きを見つけましたね。壁のぶつぶつまではっきり見える、まさに入魂ですね。感動しました。
返信する
鬼が手伝う (月光花)
2011-03-04 06:04:49
おいちゃんさん、こんにちは。月光花です。

土門拳氏は「いい写真というものは、写した
のではなく写ったのである。ぼくはそれを、
鬼が手伝った写真といっている」そう唱えて
ます。
その意味を何となく理解できた気が致します。

ご本人にこの落書きが残っていること、それ
がネットを通して伝えられたら本望ですね♪
返信する
感性 (きのこ)
2011-03-10 11:15:36
情感たっぷりな感動的な1枚だなあ、
と思いました。
月光花さんの感性が「冴えてる!」
と思いました
私はちっちゃなデジカメしか持ってなくて、
写真も上手くないけど、
下手なりに、そんな写真が撮れたらいいなあ、
なんて夢見ております
返信する
撮りたいモノ (月光花)
2011-03-11 06:30:18
きのこさん、こんにちは。月光花です。

共感して頂き嬉しいです、ありがとう
ございます♪

写真は機材で決まるモノではなく、撮り手
の意図で決まるモノだと感じてます。
シャッターを切る瞬間、何かを感じ、それ
を記録として残したい、撮りたいモノを
撮る、ってことなんですね。

でも世の中、いつの間にか”綺麗に撮りたい”
にすり替わっちゃっている気が致します(笑)
周りからどう観られるか、それを意識しすぎ
ると撮り手の個性は消え去りますので、ボク
は”撮りたいモノを撮る”これが信条なん
です♪

ですからモノクロ撮影時にゃフィルム回帰も
あってあえてデジタルノイズを生かす、けし
て綺麗な写真ではない、意図を持って撮影
しております(笑)

きのこさん御自身が納得される写真が撮れる
こと願っております、撮れますともきっとね♪
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