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鉄と戯れる日々のことば

2020年 個展「鉄とうたう」

2020-10-25 | おしらせ
秋は展示会が続きます。
個展があります。
〈鉄とうたう〉  丹尾 敏 
会期 2020.11/18(水)~11/23(月祝)
時間 11:00~18:00(最終日17:00)
場所 神楽坂 五感肆パレアナ 
 〒162-0816 新宿区白銀町1-2
在廊日18.21.22.23 (22日の在廊は14時半迄)
※会場は広くありませんので、マスク着用の上、なるべくお一人でのご来廊をお願い致します。

鉄で石ころを創っている
手のひらに乗る石ころ
音がする石ころを

石を海で探すときとても時間がかかるように
自分の手にあった形 自分の心に沿った形にしていくのは時間がかかる
そして鉄の意志も聞く

手で尋ねていく 応答を待つ

もはや鉄だから石と呼べないのだけど、大事につかむ感じは石ころなのだ

鉄で手のひらサイズを赴くままにはとても難しいもので、溶接直後 素手で触るともちろん大やけど
溶接しては叩き、切り、水で冷まし、乾かし、握り、、

再びの溶接
くるくる回し 気に入るか、様子を見る

だんだん丸くなって洞窟のような形になっていくと、溶接のアルゴンガスが中に噴射される音が
大きくなっていく。

その音はまるで、雪国の猛吹雪の音。
ヒューーヒュー、、、鉄が鳴いているように聞こえる

3000度を越える鉄の溶接の音なのに 雪国をおもう

真っ白に 孤独になれる あの音

削り・叩き・溶接を繰り返していくと、隙間がなくなる瞬間がやってくる。
ぐるり一周すべてが繋がり、鉄の石ころの溶接の完成

そうすると洞窟になかで反響していた吹雪の音がしなくなる
「ぽっ」
隙間がなくなる瞬間の音

その瞬間にとまった心臓が再び動くような 安堵の温かみを感じる。
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