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楽しいカフェ

日々思いついたことを書きます。

継続だんご

2012-08-19 | 日記

新潟のおみやげに「継続だんご」なるものをいただきました。

「有名な団子と聞いたので、買ったんだけど。」との言葉とともに。

どのように有名なのか?
団子に同封されたしおりを読むと、

林芙美子の「放浪記」にこの団子のことが記されているとのことです。
直江津の駅についた。港の駅なり。駅のそばで団子を買った。「この団子の名前は何と言うんですか?」「へえ、継続だんごです」「継続だんご・・団子が続いているからですか」駅の待合所に腰をかけて白い継続だんごを食べる。あんこをなめていると、あんなにも死ぬる為に明るさを感じていた事が馬鹿らしくなって来た…」

私はなぜ「継続だんご」なのか?それも気になりました。
そして「けいぞく」以外の読み方をするのではないか?
そのような疑問がわいてきます。

しおりにはその答えも書いてありました。
明治26年に直江津に米穀取引所が開設されました。10年を一期間とし、その間の成績如何によって存廃が決められるものでした。なかなかの繁盛を呈したものの成績はあまりふるわず、10年後の明治36年には閉鎖の指令を受けてしまいます。そこで直江津は全市民を挙げてこれに反対。営業継続書を提出した結果、もう一期間の営業継続許可がおりました。この営業許可を記念して作られたのが「継続だんご」。それは大変な人気を呼び、たちまちにして名物になったということです。

このような言われを知って味わう「継続だんご」
林芙美子という文学的な相乗効果も手伝って、味わい深いお土産となりました。