2年生の読むことについて、
新しい指導要領を見てみましょう。
書かれている事柄の順序や場面の様子などに気付いたり,想像を広げたりしながら読む能力を身に付けさせるとともに,楽しんで読書しようとする態度を育てる。
C 読むこと
(1) 読むことの能力を育てるため,次の事項について指導する。
ウ 場面の様子について,登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 本や文章を楽しんだり,想像を広げたりしながら読むこと。 となっています。
つまり、1,2年生では
「
想像を広げ」るとはどんなことかが経験的にわかり、
「
想像を広げながら読むこと」が楽しいと思うことが大切です。
では、どうやって指導したらよいのでしょう。
想像を広げるという行為を分解してみましょう。
①「一面に菜の花がさいていました」という文を読みます。
②「菜の花」という言葉を、自分の語彙プールの中から取り出します。
③「一面に」という言葉を、自分の経験の中から思い出します。
そういえば、秋に、一面のすすき野原を見たことがあるな。
④それを総合して「一面の菜の花」を思い描きます。
⑤それを、言葉で表現します。
この①~⑤のどれが欠けても、
想像を広げて読んで、それを言葉で表して交流し合う授業に参加することはできません。
では、①~⑤が欠けている児童は、「お客さん」になるしかないのでしょうか。